10年後の世界は統計で分かる。~2030年の世界地図帳~ぼくの教科書【#7】
今日の教訓
「論理とデータで未来を創造せよ」
こんな人におすすめ度☆☆☆☆☆
・SDGsについて知りたい人
・統計やデータから世界情勢を見てみたい人
・図や表を読み取る練習がしたい人
どんな本?
あなたの思う「10年後の世界」を想像してみてください。どんな世界でしたか?
自動運転の車で移動していましたか?空中に文字を映し出していましたか?ドローンが宅配をしていましたか?
もしかしたら、そんな世の中かもしれませんし、もっと進んだ社会かもしれません。
ですが、それはあくまでも想像によるもので、なにかに基づいたものではありません。
この本では、著者:落合陽一さんが、世界的な目標である「SDGs」を筆頭に各国の統計データから、10年後の世界がどうなっていくかを考察しています。
2030年の持続可能な地球を目標にかかげるSDGsは、この考察にはピッタリですね。
SDGs(持続可能な開発目標)
Society5.0 for SDGs(経団連)より
SDGsは、平たく説明すると、2030年の地球のあるべきすがたを目標にすえ、いまの地球を良いものに変えていこう!持続可能な地球にしよう!というものです。
「持続可能な地球」とは、いまのぼくたちの要求を満たしつつ、将来の世代が必要とする資産を損なうことのない地球のことです。
また、SDGsは「持続可能な開発目標」ということで、「目標」を含んでいます。その数17個!
1.貧困をなくそう
2.飢餓を0に
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう
さらに、この17個の目標の下に、169個のターゲットがあります。
たとえば、「1.貧困をなくそう」の下にある1番目のターゲットは、「1.1. 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる」とあります。数値化された具体的な目標ですね!
いまの世界では、SDGsを一番達成しているのはヨーロッパですので、日本を含むアジアの国々はもっと頑張っていかないとですねっ。
統計を利用した正確さ
SDGsを踏まえ、この本は、さまざまなデータを駆使して、世界を見ています。中学・高校の時に、地図帳を手にしたことがあると思います。そこには、地図もさることながら、降水量や人口推移図など、さまざまなグラフがありました。
あのグラフがふんだんに用いられ、とても納得のいく2030年の地球の考察が書かれています。
データからものごとを見るのが好きな人には、もってこいの本です!
ものすごい情報量
SDGsについて触れましたが、ここまでで、本の「はじめに」すら書き終えていません笑。もっと面白い情報がたくさん詰まっています。
国内からの税収が0でも国が動くようになるとどうなると思いますか?
未来の地球ではどの国が権力をもっていると思いますか?
たくさんの疑問に答えてくれている本です。ぜひ、読んでみてくださいね!
おわりに
お付き合いいただきありがとうございました。SDGsについて少しでも興味をもっていただけたら幸いです。
この本にはたくさんの「ビジ単」がでてきます。また記事にしていきますので、楽しみにしていてください!!
この本にのっているビジ単(クリックして記事へ)
・エシカル消費
・5in5
・ビッグマック指数
・オフショア開発
・リバースイノベーション
・ギグエコノミー
・エコロジカルフットプリント
・バーチャルウォーター