ニーズに寄り添う逆転の発想~リバースイノベーション~ ビジ単【#17】
リバースイノベーションとは?
リバースイノベーションとは、普通とは「逆」に、新興国から先進国にむけて新商品や新サービスが輸入される現象のことです。先進国が、新興国に支店をおき、新興国のための製品を開発することも同義です。
ふつうイノベーション製品は、先進国でつくられ、新興国に輸出されるのが常識です。なぜリバースイノベーションは起こるのでしょうか。
リバースイノベーションが起こる理由
リバースイノベーションが起こる理由は、先進国と新興国のニーズの違いが原因です。
いままでは、新興国でできた製品のほうが機能的に優れているのだから、新興国でも使われる。という考え方が当たり前でした。
しかし、近年、その当たり前は間違っていることが証明されました。リバースイノベーションによってです。
例えば、最新のスマートフォンを、ネット環境の整備されていない新興国で販売しても、動作しなかったり、読み込みが困難になる可能性があります。
また、新興国の購買力では、手が出にくい価格になってしまうと思います。
そこで、その新興国で必要とされている・ネット環境で作動する機能だけに絞り、価格を抑えたスマートフォンを開発したとしましょう。その製品のほうが、国民のニーズを満たしているといえます。
これが、リバースイノベーションです。先進国が新興国のニーズに合わせた製品・サービスを開発していますよね。
リバースイノベーションで世界を明るく
リバースイノベーションは、先進国が新興国の現地に赴いて、現地の研究員と共同で行っていくことが多いです。また、現地の市民の声も取り入れていきます。
それゆえに、新興国の理解にも繋がり、技術のシェアにもなります。
新興国の人材を起用することで経済循環にもつながり、いいことづくしです。
リバースイノベーションは世界を明るくしてくれるものだと言えるでしょう。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。リバースイノベーション。この単語を知ることで、みなさんの人生のイノベーションになったらと思います。
このビジ単がのっている本→ぼくの教科書【#7】2030年の世界地図帳