若者活動支援の本質

こんばんは。たのです。
先日、知事より次の4年間の重点政策が発表されました。

12/4 facebook「すぎもとたつじ」ページ抜粋

1番目の若者という言葉にドキドキします。
私の仕事は、県民ワクワクチャレンジプランコンテスト(若者部門、全体)と若者活動支援(ふくい若者フォーラム含む)ということをやっており、1に該当する部分の仕事をさせて頂いております。

4年前の知事の政策理念として発表された時も、この1の部分に若者というワードが入っており、非常に力をいれていると伺えます。なぜ、若者なのか。その理由を私なりに探ってみます。

4年前の知事の政策理念の1番目(HPより抜粋)

①選択

福井は学力1位です。福井の多くの家庭では、子供を優秀な高校、優秀な国立大学に入れることが良しとする雰囲気があり、その結果、都会に優秀な若者が進出します。結果、県外大学に進学した学生の70%は帰ってこない。その後はどうなってるの?出産や、ある程度の年齢で帰ってくるんじゃないの?データで見てみましょう。

福井県の人口推計より

20才から39才は転出超過になっており、県全体では、帰ってきてません。ぶっちゃけ、優秀な人を都会に排出する県みたいな感じになっちゃってますよね笑。田舎の県ってどこもそうなんでしょうが。

福井県の人口推計より

転出先としては、主に"都会"、石川、京都という順になっております。これって自然な流れだと思ってます。都会に憧れ、バリバリお金を稼ぎたい、遊ぶ場所がない、オシャレな服を着てオシャレな場所に行きたい、素敵な人と出会いたいなどなど理由は多数あるかと思います。

では、福井に残ってる人はどういう人か。何らかの事情、訳のある方が残っていると考えます。訳アリさんが今の福井県を支えてます。(いい意味です)

②現状

課題となるのが、未来の訳ナシさんが福井県を選択する理由です。出ていく訳ナシさんに話を聞くと、負担感、期待感を大人若者に押し付けられ、そこから逃げ出すというものでした。選択肢がある中で、田舎より都会のほうが、刺激ありますからという話でした。結果的に、福井県の有効求人倍率が高い理由の一つになってるのかなとちょっと寂しく思いました。

③都会=田舎(福井)+α になるには?

話を戻しまして、じゃ福井に何をプラスしたら、訳ナシさんは、都会と同じになれるか。人口減少時代なので、田舎って真剣に考え方変えないと近い未来になくなるらしいです。市町どころか20年後には福井県という地名がなくなるリスクも出てきてます。プラスの部分を考えるにあたって、ヒントは、内閣府の子供・若者白書の中にありました。

令和4年版 子供・若者白書より抜粋

子供・若者の居場所を作ることで、自己肯定感、充実感、希望、つまり住む価値が大きく改善する。アンケート中の居場所:自室、家庭、学校、地域、職場、インターネット空間。
居場所って、関係性や繋がり、グループ、チーム、組織、遊び仲間、同士なんかも居場所って言えますよね。[居場所]と同様のデータが、[相談できる人][困ったときに助けてくれる人]がありました。孤独になると、動いちゃうんですよねー。

若者のマインドとして、楽しさ、おもしろさ、自分でやりたいことをやれる実感って、個性から多様性の時代ですから、すごく重視されてて、それを受け止める田舎・社会・会社でないと、いる価値って少ない。
人口が増えてる時代は、ハードに稼ぐ、学歴、生き残るものでよかったんですけど、ここ10年、15年で子供の数も減ってる中で、認識を変える必要が出てきてると。

大切なのは、居場所というハードではなく、人と人との繋がり、関係性、ソフトが町の生きていけるエネルギーになる。どの世代でも同じなんですが、金・コネ・人脈もない若者の居場所ってめちゃくちゃ少なくて、地域の若者の居場所は、大人若者の1/10以下と言われてます。やりたいことやれるようになると、自然と輪が広がって、居場所になって、田舎も活気が出てくるんですよね。
「持続可能」最初から考えることが、どの町にも必要だと感じる次第です。おしまい。

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