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2-1 本『たのしい進路指導への道』 まえがき

もくじ
2-1 はじめに
2-2  進路指導の原則は?
2-3  オトナの役割
2-4  三者面談,どうする?
2-5 進路指導に悩むボク(前編)
2-6 進路指導に悩むボク(後編)
2-7 たのしい受験指導への道(前編)
2-8 たのしい受験指導への道(中編)
2-9 たのしい受験指導への道(後編)
2-10 (付録)ボクの進路メッセージ(前編)
2-11(付録)ボクの進路メッセージ(後編)
2-12 ボクの進路
2-13 ボクの大学受験
2-14 そうだ,教師になろう(前編)
2-15 そうだ,教師になろう(後編)
2-16  (コラム)高校3年生の君たちへ
2-17 民間企業と教師の違い
2-18 教師のやりがい    
2-19 仕事の<多忙感>について考える
            あとがき

はじめに

  この本を作るきっかけは,ボクと仲良くさせていただいた同僚の先生の,「自分の実践や考え,悩んだことを記録に残し,それをまとめるというのはとても良いことだよ。自分のためになる」という一言でした。そんな話をしていた頃は引っ越しの荷造りに追われていたので取り組むことができませんでしたが,落ち着いたら「高校3年生の担任をしていた頃に経験した<進路指導の話>をまとめておきたいなぁ」と思っていました。

高校2年生後半~3年生の時期は,一番生徒たちが変容する時期です。卒業後の進路を何も決めていない子が,急に「学校の先生になる!」と言い出したり,受験したい大学が決まった途端,今まで以上に勉強や面接準備に頑張る子が現れたり,進路を考える上で「自分が将来どうしたいのか」が見えなくなって悩む子が現れたり。

そういった子たちと一緒に進路のことを考え,準備のお手伝いをする。そんな日々に対してボクはとても充実感を持って過ごすことができました。当時の生徒との初々しいやりとりを残しておくのは,また高校生たちの進路に携わるときにも役にたつと思ったのです。

そして,まとめたくなったもう一つの理由は,転勤先,今の学校に勤めている生徒たちと接していく中で,進路が題材の本を作って,高校生たちと一緒に考えたいと感じたからです。

ボクは今.高校2年生の副担任をしています。2年生になったばかりの生徒たちは,日々の学校生活や総合学習の時間を使って自分の進路を考えるのですが,その中で,「受験方法わからな~い」「学費っていくらかかるの?」「奨学金ってナニ!?」「そもそも,そんなに進路って早く決めなくちゃいけないの!?」と生徒たちは悩みます。

そんな悩みに,担任以外という立場でお手伝いする,一緒に考える方法はないだろうか…。その一つとして,「読み物としてキラクに読むことができる,進路についての本が作れないだろうか」と思ったのでした。

そんな思いつきで作り始めた今回の本。まだまだ「これが決定版!」ではないけれど,目の前の高校生たちに読んでもらい,一緒に考えていきたいな。喜んでくれるのかな?参考になるのかな?それともいまいちピンとこない話?そもそも興味を持ってくれる?

そんな,まだまだドキドキの段階ですが,「まずは作っちゃえ~♪」と勢いで1冊製本してみました。1冊から,ワンクリック,フツーの料金で製版できちゃう今の世の中はホントに便利です。(今回は849円)。

 第一章は,ボクが担任をしていた頃の進路指導の記録を中心に載せました。前任校の生徒たちがどうやって自分たちの進路に向き合っていったのか。そしてボクの対応は…?そもそも,「進路指導」ってどうやって考えていったらいいの…?など。

第二章は,ボクが教師になるまでの話。迷いながら進路を決めていった当時を思い出しながら書いてみました。

第三章はボクの仕事観。まだまだ若手のボクですが,企業にいた頃や教師になった頃をふり返って,<仕事>について考えてみました。

 そういう趣旨の本ですから,よくある「受験の手続き」「具体的な上級学校・就職状況の情報」などの話は割愛しました。けれども,そういった現実的な問題も生徒たちは知りたいに違いありません。いつかそんな情報も入れて第2版を作ろうと思っています(数週間後か,数か月後か,1年後か・・・,いつになる事やら 汗)。


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