ボクが本格的な進路指導の時期を迎える前。高校2年生の担任をしていた頃に,山路敏英さん(東京・大学講師)が進路指導に関する講演(2017,中さんの会。伴野・市原主催)で話されていた内容です。
高校では中学校に比べて成績にとらわれず,多様な進路があるとはいえ,やはり成績(=評定平均)というものが進路における評価材料のおおきな存在として君臨しています。けれど,山路さんが考えるのと同じように,ボク自身も評定平均だけにとらわれるような進路指導はしたくないな。でも,どうすればいいのかな?続きを紹介すると…。
そんな山路さんのマネをして,ボク自身も「ボクの進路」というものを書いてみました(別記事に掲載しました)。また,講演の中で紹介されている本,『たのしい進路指導』も都度参考にしながら進路指導を進めることになったのでした。さて,山路さんの講演の続きは…。
こんな原則を紹介してくれた山路さん。ボク自身も,この原則をもとに高校生と接していきたいな。そういえば,ジェットコースターのような人生を歩んできた,起業家・堀江貴文さんも,大学の卒業式にゲストとして呼ばれた際に学生に向けて「未来を恐れず,過去に執着せず,今を生きろ」なんてイカす言葉を残しています。
●進路指導の実際
また,このように山路さんが当時研究していた「進路指導」についての話題は,雑誌『たのしい授業』内でも座談会としてその記録が収録されていました。
二人の会話を聞いて,自分自身の進路をふり返ると,ボクは親や先生から,進路のことについて「こうしなさい」と押しつけられることはまったくありませんでした。生きたい道に自らの選択で選ばせてくれました。進路に限らず,日常生活においても押しつけられることはなかった。とても自由に,シアワセに生きることができたなと思っています。
また,板倉さんは進路指導に対してこんな言葉も残しています。
まだ,具体的に生徒と進路をどう考えていけばいいのかバッチリ見えているわけではないけれど,原則や方向性があるだけでも安心感があります。生徒に寄り添いながら,一緒に進路について考えていきたいなと思うのでした。