リーチ時に中田花奈プロみたいな表情をしちゃうあなたへ【点数計算・Mリーグ】
こんばんは。
場末雀荘出身の田ノ倉です。
僕はブラック企業戦士なのでMリーグをリアタイ視聴することは無理です。
なのでちょっと情報が遅れている点はご容赦ください。
さて、先日のMリーグ。
12月11日は、サクラナイツ・フェニックス・パイレーツ・ビーストの対戦。
第一戦目は世のオジサマや可愛いもの好き女子にはたまらんと言われた噂のオール女性卓。
岡田紗佳プロ・魚谷侑未プロ・瑞原明奈プロ・中田花奈プロが同卓。
結果としては魚谷プロがベテランの意地と地力を見せてくれた形となりましたが、問題は道中にありました。
南2局。
ドラは5p。
13巡目くらいに中田プロに下のようなテンパイが入りました。
そして当然リーチを敢行。
一気に麻雀業界に緊張が走ります。
まずい。
まずいぞ。
非常にまずい要素が多い。
まず点パネがある。これが危険。
さらに高め安めがあるようでない。
無いとみせかけて赤5pだけ最高目として潜んでいたりする。
これも危ない。
このあたりはきっと本人も感じていたことでしょう。
そして麻雀業界の不安感を最も高めたのが、リーチ後の中田プロのこの表情。
もうヤバい。
不安感満載。
なにかに怯えている感が画面を超えてひしひしと伝わってくる。
点数計算イップスの可能性がある?と以前別記事で書きましたが、
イップスまでいかずとも、そういった類のなにかを感じている視聴者はきっと多いはず。
そこにきてこの表情です。
ヤバさしか感じない。
視聴者、実況解説、すべての関係者がそわそわしながらその行く末を見守ります。
結果、5pツモ。
不安の残る表情のまま裏ドラを確認し・・・・
「1300、2600!」
やった!言えた!
麻雀業界がほっと一息、思わず感嘆の嗚咽を漏らす人もいたとかいないとか。
点数計算できないやつはアカン!と過去に強く言い切っていた岡田プロも、
この表情である。
そしてこの難局を乗り切った本人も、ここでやっと安堵の笑みが漏れる。
この対局ひとつの山場を無事にクリアした中田プロ。
対局の最終結果自体はまったく無事な結果ではなかったのですが、
ビーストサポーターの皆様におかれましては、
ラスだったけどよくやった!という謎の満足感はあったと思います。
めでたしめでたし。
・・・・という話なのですが、
この中田花奈プロの表情って、けっこう初心者の方と同卓すると見られる表情なんですよね。
もちろん、今回中田プロが不安げな表情を見せたのは、
点数計算以外の要素によるものだったかもしれません。
例えば5-8pは固められてて押し返されたらどうしよう、とか、
四暗刻をアガリ逃ししたら嫌だな、とか。
ただもう、すみません、これまでの経緯を考えると、
点数計算への不安としか僕には見えないので、
その前提で話を進めさせていただきます、すみません!
で、雀荘に通い始めたばかりで、ある程度のことはわかるが、
やはり点数計算は不安であると。
裏ドラや一発などの不確定要素もあるし、
点数申告間違えてしまうんじゃないかと。
そういう不安から、せっかくテンパイしてリーチかけるのに、
不安そうな表情をする人、けっこういます。
さらにこれって、真面目な性格の人に多いですね。
しっかり独学で勉強してからフリーに来たという学生風とか、
麻雀教室で初心者講座受けてから来たと言うリーマン風とか。
そんな真面目な人たちが、リーチのたびに不安げな顔をしているのを見ると、
正直、「いま麻雀、楽しいか?」と思ってしまいます。
「自分が和了してその時点で他の人には嫌な思いをさせているのに、さらに点数間違えたりしたら、同卓者をさらにイラッとさせてしまう」
みたいなことを彼らは言うのですが、間違いです。
・こっちは自分以外の人がアガる局をあなたの100倍は経験している。その程度でイラつかない。
・点数申告はベテランでも余裕で間違う。その間違いもあなたの100倍は経験している。その程度でイラつかない。
・この程度でイライラする人は、他のどんなことでも、誰にでもイライラする人なので、気にする必要がない。
というのが現実です。
先日、フリー雀荘で僕が50符1翻をツモ和了りしました。
正直、50符1翻をツモるのはたぶん10年ぶりくらいで、
点数申告が出てきませんでした。
合計1600っていうのはわかるんですが、
それだと400ー800でしょ、でも40符と50符で子の支払いが変わらないとかあり得るの??だけど500点だと30符2翻と同じになっちゃうし、
あれ?何が正しいんだっけ?たぶん親は800点で合ってる・・・
みたいなことを一瞬で考え、
「ツモ。役牌のみの50符で・・・あれ?親は800ですよね?子は400で合ってましたっけ?」
と申告。
同卓者も、
「400は40符だろ、500じゃない?」
「いや500はない、ゴットーになっちゃうじゃん」
とか言い出し、カオスに。
結局対面のリーマン風が
「400-800で合ってますよ」
と教えてくれ、その場は収まりました。
おそらく10年以上は麻雀打っているであろうメンツが揃った卓で、
まさかの50符1翻のツモ和了点数申告が4人中3人よくわかってない。
フリー雀荘なんてそんなもんです。
また先日、同卓者が70符1翻をアガリました。
その人含めカンが3つはいっていて、その人はとりあえずカン1つのリーチのみ。
めくり合いに勝ってロン。
意気揚々とめくった裏ドラはひとつも乗らず、
リーチのみ。
で、
「え~と、これ70符?リーチのみ、70符。これ何点ですかね?」
とくる。
僕はもちろん70符以上は記憶するのを放棄しているので知らない。
同卓者もわかんない。
「こんなの普通ドラ乗るじゃん!70符もあってドラ1枚も無いなんて、そんな手のために覚えないよね~」
とか言い出す始末。
結局メンバー呼んで点数教えてもらいましたが、
70符とかになると、実践上マンガン以上になってしまうことが多いので、
70符1翻とか2翻は、覚えてない人がけっこういます。
繰り返します、フリー雀荘なんてこんなもんです。
フリー雀荘の点数申告に関して言えば、
マンガン以下っぽい和了は全部マンガンって申告したら勝手に同卓者が訂正してくれるよ
っていうお決まりの冗談があるくらいで、
これはまあ極端ですが、そこまで神経質にならなくても残りの3人がちゃんと見てるから、大丈夫だよ、とそういうことなのです。
すぐにわからないくらい一発と裏ドラが複合してしまったら指折り数えてもいいし(結局そういう状況だと相手も一緒に確認したいので助かったりする)、
符計算が微妙な牌姿なら、「4,4,2,ツモで2・・・」とかやっても別にいいのです。そのときにこちらも一緒にどうせ確認するので。
そんなに気負わず、ラクにいっていいのです。
さいごに
件の試合で中田プロの表情を見て、
「うわー、気持わかるわ~!!」
と感じた方。
わかっている場合ではありません。
中田プロは麻雀プロなので、ここはきっちりできないとダメなのです。
でもあなたは違います。もっと気楽にやりましょう。
3900を3300とか言われるとこっちも面食らいますが、
5200を3900にしちゃうとか、
1600ー3200をマンガンって言っちゃうとか、
「ちゃんと知識はあるけど間違っちゃったんだな~」
というのはこちらがちゃんとわかります。
大丈夫です。真面目に勉強して挑んでいるあなたなら、
同卓者はちゃんとわかってくれます。
ただ彼らがこういう不安を覚えるにあたり、
過去に点数申告で間違えて同卓者から不快な言葉をかけられたとかいうことを、
他の人から聞いたり、自身で経験したりしたことが原因になっているというケースもあります。
これは完全にこちら側の責任で、
少しでも麻雀人口を増やし、行きつけの雀荘が潰れてしまわないよう頑張って欲しいと思う方は、
ベテラン勢の態度が原因でこういった不安を覚える方を増やさないよう、
自分の対応をすこし省みてみてもいいかもしれません。