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ビジネス横文字と麻雀におけるイカサマの共通点
こんばんは。
場末フリー雀荘出身でブラック企業戦士の田ノ倉です。
先日、
仕事でのグループLINEにて、
クライアント様より
「では、そちらは一旦ペンディングでお願いします」
と連絡が来ました。
直後に上司から
「ペンディングってなんやったっけ?」
と電話が。
ちゃんと意味を説明したあと、
田ノ倉:「いい加減こういう横文字覚えたほうがいいですよ」
上司:「うちみたいな仕事でこんな横文字使ってるやつサブいやろ、絶対使わん」
田ノ倉:「いや、自分が使うんじゃなくて、使われたときに対応できないと困るじゃないですか。今みたいに。」
ここで何かに気づきます。
「このフレーズ、どこかで聞いたことあるな・・・」
一晩考えてやっとわかりました。
そう、麻雀打ちのバイブル、「天牌」です。
主人公の師匠格である黒沢さんが、
主人公たちにイカサマを教えるときに使ったフレーズです。
「こちらからサマを仕掛けることはないが、仕掛けられたときに対応できるようでなければいけない」
そんなような内容のことを力説していました。
つまり、
「色々ファジーに進められすぎて現状だと貴社とのアライアンスにアグリーできかねる状況なので、次回のミーティングについてはペンディングとしてください、やるにしてもアジェンダは大きく変更して、弊社のAと貴社Bさんあたりをアサインしてよりドラスティックなスキームを構築して改めてコンセンサスを得るほうがベターかと」
みたいな表現は、これはもうイカサマですか?
何を言ってるんですかね?
こんなときに、悪者がこっそり仕掛けた積み込みイカサマを見抜いてニヤリと天和字一色を積み込み返す伊藤くんのように、
「ざっくりなまま進めすぎてしまってすみません、保留と言わずに次回もぜひお願いしますよ、次は一気にガラッと内容を変えた仕組みを考えて上の同意も取っておき、それを踏まえた議題に変更させていただきます」
みたいな感じで対応できればいいのです。
伊藤くんはイカサマで返してますが、
ビジネスの場では横文字だらけの発言が飛び出したときに全て理解して返答できれば、
こちらが横文字を使わなくてもイカサマ返しと同等の効果があります。
麻雀打つ方々は昔、一見の超場末雀荘に行くときは、
イカサマに遭わないようにブッコ抜きや拾いなんかの全自動卓でも可能なイカサマを事前に調べて対策したものです。
これを怠ってやりたい放題されると点棒的にも精神的にも圧倒的にマウントを取られてしまうからです。
ビジネス横文字も同じで、自分で使いたくないというポリシーもいいのですが、
だから知識を入れないというのではなく、
相手に使われたときにマウントを取られないために準備するべきなのです。
だいたいビジネス横文字を多用する人というのは、
「アライアンスってなんですかね?」
とか聞くと、
「ああ、すみません(苦笑)・・・」
とか言いながら半笑いで
「ちょっとあなたには難しかったですかね」
みたいな顔して説明してきます。
本来は誰にでもわかる言葉で話す人のほうが優秀に決まっているのですが、
そういう場ではこの時点で相手にマウントを取られたような形になってしまうのです。
というわけで、麻雀を嗜むビジネスマンの方々におきましては、
イカサマの勉強をして場末雀荘に挑んだあのときと同じような気持ちで、
ビジネス横文字もしっかり学んでおくことをおすすめいたします。