
石井一馬プロ ハイスペック解説がホーム感・強者感満載でとても良かった話【麻雀・Mリーグ】
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
2月18日のMリーグで、
最高位戦日本プロ麻雀協会の石井一馬プロが解説を担当されていました。
石井一馬プロといえば、
いま最高位戦で最も強い男(って言っていいんですよね??)。
Mリーグ絡みのコンテンツに出演がない限りほとんど名前が挙がることのない場末雀荘でですら、
その名を聞くことがあるほど。
そんな石井プロの解説が良かったという話。
まず、石井プロは内容等云々の前に、
そもそも喋りがうますぎます。
Mリーグ初解説のオープニングからコバミサと流暢なトークを展開。
しかも下記のような内容をサラッと絡めてくる始末。
ー最高位戦の選手がMリーグでめちゃくちゃ活躍しているという話から。
石井p「今年は、最高位戦の選手が非常に、活躍しているということで、大変うれしく思ってますね。で、まあ、最高位戦の、僕はトップなんで。僕はそれ以上の成績を残せるのかな~、と。思いながら。」
コバミサ「ちなみに、Mリーグで戦ってみたいな、なんて気持ちはおありですか?」
石井p「ありますね。やっぱりあの~、最高位戦の良い選手と戦う機会ってすごい多いんですけど、他団体の一流プレイヤーと対峙することってあんまりないんですよね。ただやっぱり、Mリーグの舞台っていうのは、全団体から一流のプレイヤーが集まっているということで、参加して、どんな結果が得られるのか、試してみたいっていうのはありますね」
Mリーグ初解説となるとやはり緊張があるのか、
堅くなっている方が多い中、
石井プロは平然と、そして流暢にこんな内容をカマしていました。
堅くなるどころか、
すでにMリーグを喰っているような。
自分のペースに巻き込めてる感がある。
この時点での振る舞いと、
「最高位戦の、僕はトップなんで」
みたいなことをしれっと入れてくるあたりで、
オープニング時点ですでに只者じゃない感。
強者感を相当醸し出している。
それでいて、実際に対局が始まっても、トークの流暢さは変わることなく、
技術的な真面目パターンの解説だけでなく、
純粋に麻雀における1牌の後先などを楽しむエンタメ的解説も巧みに織り交ぜていく。
真面目な解説の部分では、
石井プロを知らない人でも、
冒頭の強者感のイメージ付けにより、
その解説内容が無言の説得力を持っています。
コバミサとの掛け合いもまったく滞ることなく、
非常にスムーズかつ軽妙です。
確かな実力に裏打ちされた精度の高い解説と、
初解説の舞台でも揺らがないメンタル、
そこにトーク力まで備わっている。
ハイスペックすぎないか?
実はまだ1戦目までしか視聴してないんですが、
1戦視聴しただけで感じる
「石井プロってMリーグ解説4年目とかでしたっけ?」
感。
はじめてのはずなのに、
あたかも自分のホームであるかのような空気を出している。
このホーム感っていうのが大事で、
たまに解説に来られる方の場合、
実況者との関係値だけを頼りに、
ホーム感ではなく内輪感だけでゴリ押しするパターンがありますが、
あれだと視聴者が置いていかれる感じになります。
石井プロはこのへん、バランスが非常に良かったと思いました。
Mリーグだと真面目な解説だけしていてもダメで、
エンタメ的なところが多少は要求されますが、
そのへんもどちらかにやりすぎ感はありませんでした。
まわりがうるさいところで視聴していたとき、
ちょっと声量が足りず聞き取りづらい部分があった気もしますが、
これは本人の問題というより技術面での問題かと思います。
いくらでも調整が効くはず。
1試合分の解説を聞いただけで、
またぜひゲスト解説に来てほしいと思えるプロでした。
・・・というより、
ここまで実力が認められているとなると、
ゲスト解説云々の前に、
次にMリーグスタジオに来られるときは解説ではなくMリーガーとして、、、
なんてこともあるのかもしれません。