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「雀ction2024」実戦:感想戦は麻雀の不毛さを解消できるか?【麻雀・フリー雀荘】

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

以前、こんなnoteを書きました。

こんなnoteを書いておきながら行かないわけにはいかない、
と思ってはいたのですが、
ブラックすぎる職場とスキマ時間を狙ってパチンコに誘ってくるクライアント様を攻略できず、
全然行けない状況が続いていました。

しかし年末年始やっと時間が取れまして、
雀ction2024さんに突撃することができましたので感想等記させていただきます。

今回、年末年始にわたり、
田ノ倉本体だけでなく知人も送り込んでおりましたので、
2人分の体験をもとに書かせていただきます。

※今回体験したのは4人麻雀のみです。



店舗到着からルール説明、着席まで

突撃当日、
ぼくは仕事の関係で板橋区に来ていたので、
板橋区役所前近辺の大通りで車からおろしてもらいました。

とりあえず板橋区役所前駅を目指して歩く。

板橋区役所前駅到着。

超絶方向音痴なぼくは、
ここからはあの看板を探してふらふらと近くを彷徨うのみです。

しかし、半休扱いで仕事を終えての突撃だったので、
外は暗い。
普通は半休ならまだ明るいだろ?っていうのはブラック企業をわかってません。

暗い中、あの看板を探す。


・・・・ない。

・・・・いや、あった。


確かに板橋区役所前駅徒歩0分なんですが、
まわりが暗すぎて看板が見えませんでした。
隣の店が休みだったってのもあるんですかね?

ぼくが鳥目だからでしょうか?


一安心して店に入る。

店内は土足厳禁で、オープン間もないということで当然綺麗です。

全3卓だったか4卓だったか?
それくらいありました。
そんな昔のことではないのに、
記憶があやふやです。悲しいです。

2卓立っていて、
1卓がメンバー1入り、もう一択が2入り。


あ、ちなみに、たぶん禁煙です。
聞いてないですけど、
雰囲気でわかるじゃないですか?
ここ、禁煙だなって。
おそらく、加熱式たばこもNGなパターンだと思われます。



僕が入店すると、
打っている卓を止めてルール説明等行ってくれました。
待ちますのであとでいいですよと言ったんですが、
メンバーのところにすぐ入れるから、
とのことで。

ルール説明はおそらく相手を見て内容を調整されているのかな?
という感じで、
いくつか簡単な質問をされ、
そのうえで回答次第で説明の細かさを変えていそうでした。

今回はいたってコンパクトに、
普通のルールと違うところだけかいつまんで説明を受け、
5分もたたないくらいで卓に入ることに。

【基本ルール】

・東南戦
・ノーレート
・アリアリ
・赤牌は各5に1枚ずつ


特別なところといえば、

・大明槓の責任払いあり
・国士無双暗槓ロンあり
・和了時に役をすべて言う
・感想戦あり
・オープンリーチあり(手牌全開け)
・色々途中流局がある(4人リーチなどなど)
・時間制限なし(現在はあり)
・コールドゲームなし(トビ終了はあり)

くらいでしょうか。

二翻縛りなんかのルールもあったのですが、
これは現時点ではもう採用されていません。

気をつけなければいけないのは、
和了時に役を言うことくらいでしょうか。
三麻もよく打つ人ならすんなり入れると思いますが、
普段四人打ちフリーとかばかり打っている人は、
忘れがちです。

あとのルールはそこまで重要なものではないでしょう。

3人麻雀だと、
ツモアガリ時に北家の席から点棒をもらうというエキセントリックなルールがあるようなので、
ちょっと気になっていましたが、今回3人麻雀は体験できず。
というか帰宅するまで三麻の存在を忘れてた。


案内された席は東3局くらいで、
いわゆるダンラス状態。

普通のオンレフリー雀荘なら「ご案内不可」となる席なのですが、
こういう席でも案内できるのがノーレートならでは。


このときは上着をかけたり荷物を置いたりでバタバタしてたのでよく聞いてなかったのですが、
あとでゲーム代分のポイントが追加されてました。
ゲームの途中からの参戦なのでその分の補填ってことなんですかね?

あとこれ、
単純に麻雀楽しみたいって人はまあいいと思うんですが、
どうやら今年からレーティング制が導入されるとのこと。

その場合、途中から入った半荘の成績はどうなるのか、
気になるところです。

サイコロ使った配牌について


雀ction2024さんでは、
都内フリー雀荘ではなかなか出会うことのない、
サイコロを振って配牌をとる形式を採用されています。

おそらくもう10年以上サイコロつかって配牌とったことなんて無かったのですが、
若い頃に身に着けたものはなかなか忘れないもので、
なんの違和感もなく対応できました。

今だと
「あれ?配牌出てこないの??」
とかなりそうなものですが、
昔やってた人ならさも当然かのごとく馴染めるかと思います。

実際、
「そういえば、ここって自動配牌じゃないんだ・・・」
と気付いたのは、1半荘目が終わってからでした。


ただやっぱり、少なくとも都内では、
今や自動配牌ではないってのは少数派という感覚なので、
リア麻初心者の方なんかはけっこうハードル高く感じる要素になるかもしれません。
というか、ノーレート雀荘だし、
当然自動配牌卓だと思い込んで初リア麻に挑んできた初心者の方とか、
けっこう面食らってしまう気もします。


まあ、なんやかんやいって個人的にはサイコロ派なのですが。


ちなみに、たぶん昔それなりに麻雀やってた人たちって、
サイコロ振って目が出た瞬間に、
ほぼ数えることなく牌山に手を伸ばしていたと思うんですよね。
いちいち、対11だと4残し・・・とか考えずに。
身体が勝手に位置を覚えていたというか。

ただそれは無理でした。
なんか知りませんが、
いちいちきっちり数えないと取れない。

なんだこれは。。。

ブランクがあって身体が忘れているのか?

いや・・・・・・

・・・・・・


牌がでかいからや!!!


牌が大きい


これは個人的な麻雀環境によるところが大きいのかもしれませんが、
雀ction2024さんで採用されている麻雀牌は、
明らかにデカいです。

卓内で牌が占領している領域がかなり広く、
牌山の圧が想像以上にあります。

適当に打っていると、油断した瞬間に5枚切りになります。
当然ギリギリ6枚はちゃんと並ぶのですが、
感覚的に「え?もう一枚ここに並べるの?」的な感覚になります。

あと、普通サイズの牌と同じ感覚で下手に盲牌をすると余裕ではみ出ます。

このサイズに慣れていないと取り回しにやや苦戦するかもしれませんが、
やはり視認性等は抜群ですので、
いいとか悪いとかいう話ではありません。

わざわざ見出しにするほどのことか?
って感じもありますが、けっこう印象に残った項目だったので。


なんか静か


数局打って感じたのは、
「あれ?なんか妙に静かだな」
っていうこと。

牌の大きさに慣れず手牌が乱れるのでそれを揃えるカチャカチャ音なんかが響き渡っちゃうレベル。

自動卓の洗牌音が静かなんですかね?
単純に卓数が少ないから?
もしくは有線が流れてないから?

毎局感想戦があるので、
それなりにガヤガヤしているかと思いきや、
2卓立っている状況でも、
けっこう静かでした。

最近、卓数多い店ばっかり行ってるからですかね?
なんかすごい自分の牌の音が気になりました。
みんなすごい綺麗に静かに打つし。


感想戦について


雀ction2024さん最大の特徴でありウリなのが、
毎局感想戦があるということです。

感想戦というのは何かというと、
各局の流局もしくは和了発生後に、
全員の手牌を公開し、
20秒間のあいだその局に関して同卓者と自由に話をすることができます。
「なぜその牌を切ったのか?」とか、
逆に「ここからだと何を打つべきだったと思いますか?」とか。

あるいは、フリー雀荘だと一般的にマナー違反とされる、
残りの牌山や嶺上牌、裏ドラをめくってみるなども自由にできます。


なので、上手い人からすると、
「こいつ下手だな」
っていうのはわりと簡単にバレそうです。

これまでただひたすらそのへんのフリー雀荘で打っていただけのぼくにとって、
とりあえず新鮮な経験ではありました。


あと、この感想戦で打牌批判は禁止とされているのですが、
自分が適当に切った打牌に対して
「なんでここで5p切りしたんですか?7p残しはやっぱ下家のケアですかね?」
なんて批判する気のない純粋な目で聞かれてモゴモゴするハメになったりすることもままあります。

なので、1打1打けっこうちゃんと理由を考えて打牌しないと、
あとでモゴモゴタイムが訪れることになります。
このときの雰囲気はけっこう微妙です。

これは別に「なんだよこいつヘボじゃん」みたいな雰囲気ではなくて、
純粋な興味関心で打牌意図を聞いたのにそれが聞けない残念さみたいな、
そんな感じです。


初心者の方や腕に自信のない方は、
逆にこちらから先に質問しちゃうとか、
事前に雀力に相当不安がある旨伝えておけば、
ちゃんと気を遣って難しい話は振ってこないだろうな、
というような雰囲気はあります。






突然ですが、
ぼくはだいたいその雀荘の雰囲気に合わせようとがんばるタイプです。

例えばリーチ合戦中に無スジのダブドラの赤5を持ってきたりしたときに、
淡々と切るのか、リアクションを入れながら切るのかみたいなところは、
その雀荘の雰囲気に合わせていこうと努力するタイプ。

ですが今回だけでは、ちょっと雰囲気を読み切ることができませんでした。

途中、オーナーとも同卓させていただいたのですが、
オーナーは色々感情を出したりして楽しく打とうとされるタイプでした。
ただ別の同卓メンバーの方は、
きわめて真面目に静かに淡々と打たれるタイプで、
(感じ悪いとかではなく、むしろめちゃくちゃ好印象なのですが、ただ静かっていうだけ)
もう一人の同卓者のお客様もどちらかというとガチ勢寄りかと思われるタイプでした。

別卓では常連と思われるにぎやかな方もいらっしゃいましたが、
その卓での同卓者がその雰囲気についていっていない感じでした。


感想戦があるという特性上、
ガチで検討したい勢がメインなのかなと思い込んでいたんですが、
「ひえ~、こっそりインパチ張ってたんかい~」
とか
「この三面張王牌死にじゃねーよな??」って王牌ひっくり返したり、
「おい!俺の5p浮いてんじゃん、なんで切らんのよ~」
みたいな感じでワイワイ楽しみたい人もいて。

確かによく考えたら、
感想戦ありというコンセプトはガチ勢だけじゃなくて、
そもそもワイワイエンジョイ勢でも楽しめる内容ではあるんですよね。


なので、毎局しっかり感想戦で同卓者と勉強するぞ!という熱心すぎる志を持っていくと肩透かしにあう可能性もありますし、
感想戦で同卓者と話す機会が増えてワイワイ楽しみやすいなというところに重点をおいていくと、
純粋な打牌内容の話ばかりされて寂しい気分になる、
みたいな可能性もあります。


なので同卓者の雰囲気に合わせて、
どういうパターンでも柔軟にそれなりに楽しめますという人は向いてると思います。


僕が打ったときは、
オーナー同卓時はややエンジョイ寄りの感想戦で、
別のお客様同卓の半荘はかなりガチ寄りの感想戦だったのですが、
どちらもそれなりに楽しめました。

ガチ寄りの感想戦に関しては、
高度すぎて何言ってんのかわかんねー、っていうシーンもちょこちょこありましたけど。
そういうときは神妙な顔して頷いていればだいたい大丈夫です。


まあ、エンジョイ寄りの感想戦とは言っても、
全員の手牌は公開されるわけですから、
例えば自分の鳴き読みの精度や山読みなんかの精度はちゃんと確認できますので、
それだけでも大きい、って人もそれなりにいるんじゃないでしょうか。


問題は感想戦の時間なんですが、
一応20秒と決まってはいます。

ただ、3巡目リーチを一発ツモされちゃった場合なんて、
別に喋ることなんてほとんどなかったりするんですよね。

そういうときに、20秒に満たなくてもパパッと切り上げて流すか、
みたいな判断。


逆に、話が盛り上がってしまったときに、
絶対20秒じゃ終わらないじゃん、
みたいな展開になった際、
これをどうさばくか、
みたいな判断。


現状はけっこうふわっとしている感じがしました。
たまたま毎回メンバーが同卓していたので、
その方がうまくさばいていた。


客のみの場合はどうするのだろうか?

このへんはお店のウリの部分なので、
20秒という管理はわりとふわっとしていてもよいと思うんですが、
1半荘の時間制限ができたこと、
成績管理がはじまったことによって、
少し様子が変わるのではないかと。


あくまで感想戦がメインディッシュであって、
成績管理による上位表彰なんかはモチベーションアップのおまけ扱いというのがコンセプトとしては近いんだと思います。

ただやはりこういう成績管理をはじめると、
ポイントガチ勢が出てきたり、
ガチ勢でなくても上位争いをしはじめたりすると自然とムキになってきたりする人が出てしまうものです。

そうなってきたときに、
北家スタートのラス目の人なんかは、
自分の親番まで打ちたくなるわけで、
まだ感想戦が盛り上がっていても「ハイ、20秒!」といってぶった切ってしまうみたいなことがあったり、
逆に20秒を超えて行われている感想戦にモヤモヤを感じたり、
みたいなことで徐々に歪みが出てくる可能性があります。


最終的にこのあたりどう調整されるのか、
気になるところです。

時間制限なし→時間制限ありに変更


もともと、
時間制限なし、感想戦ありのノーレート雀荘
というのをコンセプトとして打ち出されていた雀ction2024さんですが、
やはりというべきか、
今年から時間制限ができることになりました。

それでも相場よりはやや長く、
65分経過時点で通知、
その次局が最終局になる、
ということです。


確かに雀ction2024さんは、
・自動配牌でない
・毎局感想戦がある
・感想戦があるため、打牌選択の慎重さが増す
・和了時に役を必ず言う
・コールドゲームがない
などの要素があるため、
もともとどうしても1半荘あたりにかかる時間はかなり長くなりがちです。

ぼくが打ったときも実際、親が全員連荘した結果、
90分以上のゲームになったことがありました。
でもこのとき、卓内で誰か摸打が遅いとか、
そういうことはまったくなかったのです。

やはりそもそものシステム的に、
どうしても時間はかかってしまいがちになる。


ハッキリ言って、500円で90分以上麻雀打てるってなると、
相場としては破格なのですが、
色々問題はあります。

そもそも利益取れてんの?
っていう心配は置いておくとして、
待ち席で待っているときは、
けっこう絶望します。

また、池袋などターミナル駅が最寄りではないため、
バスでの帰宅なども考えると、
終わりの時間があまりにも読めないことも打ち手としては問題です。
交通機関の問題以外にも、
そもそも麻雀のあとになにか予定を入れている人もいるでしょう。

実際、ぼくは件の90分超え半荘をやる前は、
もう1半荘打つつもりでしたが、
時間の問題で結果的に突ラスということになってしまいました。


突ラスの発生が起こり得るとすると、
卓回しにも問題が発生する可能性があり、
せっかく1時間以上待ち席で待った人が、
半荘終了後急に抜ける人が出たせいで、
結局メンツが足りず打てない(三麻もあるみたいですが)、
みたいなことの発生確率があがります。


時間単価が相当安くなるというメリットと、
運用上のデメリットを比較して考えたとき、
客目線で見ても、
時間制限ありかなしか、
「まあどっちでもいいかな」
というのが個人的な感想です。

そもそも普通のノーレート雀荘では基本的に
「時間制限なし」
というのが選択肢としてないのであまり考えたことがありませんでしたが、
客としてはどちらもメリットデメリットがあり、
どちらが優位か明確にはわかりません。


感想戦があるということで、
早いリーチかかりました、
わかんないから適当に端牌切っとくか、
ではちょっとダメで、
122と持っている1sか、
89と持っている9mなら、
リーチ者の2sの所持率がわずかに低くなる1sから先に切る
みたいな無理やりにでも理屈をつけられる選択をしたくなります。

本来、普通に打つときもこうやって少しでも得だと思える方を考えて打つべきなのですが、
やはりそれよりもサクサク打つことを重視するケースが多いので、
このくらいの差は適当にしちゃってます。

感想戦がある、というお店ならではのこういう思考を一手間巡らせることによって、
どうしても打牌スピードが少し遅くなります。

このへんはわりと感想戦ありフリー雀荘というコンセプトの根幹になるところなので、
じっくり時間使って考えることに対して、
時間制限ができたことで番手の人もそうでない人も、
互いにストレスが発生するであろう問題をどううまく緩和されるのか
このへんが今後の注目点になるかと思います。

唯一の途中終了「トビ終了」の存在


コールドゲームがなく、時間制限もなかった、
時間制限ができても65分以上ある、
という、ノーレートフリーの中では限りなく半荘を最後まで打てる可能性の高い雀ction2024さんの環境において、
唯一東1局でも半荘が強制終了してしまう可能性があるのが、
トビ終了です。

個人的にはこのトビ終了システムに対してわりと反対で、
とくにノーレート雀荘こそ、トビ終了を採用すべきでないと思っている派です。

ノーレート雀荘の中でも、
さらに「のんびりじっくり打つ」ことを推奨されている感のある雀ction2024さんにおいては、
なおさら合わないルールかと思っています。


その理由はまず、トビそうになったときの重圧が強すぎるからです。

例えば、東1局で18000点を放銃してしまい、
残り7000点になってしまったとします。

次局、赤5sを切ればテンパイの手に育ちました。

しかし、赤5sは明らかにソーズのホンイツをやっている対面に超危険。

すでに役牌を一個鳴いているので、
赤で放銃したら満貫でトビです。


普通のフリー雀荘なら
「知るか!」
といってぶった切るのですが、
雀ction2024さんのようなお店だと少し事情が変わります。

7,000点持ちなので、
いずれジリ貧でトビラスを食うとしても、
いま終わると東1局でゲーム終了。

500円払って4人がMAX65分以上楽しめるはずのゲームが、
ここでトビラスになるとわずか5分で終了してしまう。

これがすごいイヤです。

気にしない人は気にしないでしょうし、
他人がトビラス食ったときは気にならないのですが、
どうしても自分のときはこれが気になってしまいます。

みんなが払った500円をあっという間に消費してしまった!!
みたいな気分になる。

ここで飛んでゲーム終了させちゃうくらいだったら、
その局の期待収支を無視してでも延命したくなってしまうという。


これがいわゆるオンレ雀荘なら別に何も思わないんです。
だって飛んだ人以外はお気持ちの面でプラスを得ているわけですから、
満足でしょうよ、と。

ただノーレート雀荘は、
麻雀を打つことにお金を払っているので、
その機会を奪うのがなんかイヤだと。

もちろん、そんな変なこと気にして打牌曲げるほうが同卓者へ失礼だっていう意見もあるのはわかるんですが・・・・


実際、雀ction2024さんで最初に案内された席は、
1万点ちょっとしか持ってないラス席。
別にノーレートなのでそれは全然いいんです。

ただ完全に局の途中で、
4シャンテンくらいのバラバラな手牌で、
やっと字牌を全部切り終えたみたいな状況。
5巡目くらい。

逆にいうと、5巡目くらいで、まだバラバラなのに、
字牌はひとつもない。


当然、他家からすぐリーチが入りました。


はじめての雀荘で、
はじめて打つ局で、
座ったらすぐリーチが入り、
現物も字牌もなし。


普通だったらまあこんなもんわかるかい!
といって適当に19牌かいらない牌を打つんですが、
今回は事情が違って、
・満貫以上に打つと次局かなりトビそう
・感想戦未体験
という状況。


入ってすぐ2局で飛んじゃうなんて本当に耐えられないし、
わけわからん打牌をして感想戦でいじめられるのはいやだ。
(実際はいじめられるような感じじゃないですよ。未体験なので警戒してました)



ここ数年くらいで一番の長考をし、
愚形受けはなく、2チャンスという苦しすぎる理由を構築して、
打7p。

これで一発目をしのぎ、
あとはたまたまスジや現物をツモっているうちに、
リーチ者がツモアガリしてくれました。


こういうときの重圧がすごくデカい。



あと、自分が2着目のとき、
トビそうな人がいるときの立ち回りも、
正直どうしたらいいのかわかりません。

3着目との点差があまりないとき、
オンレであればラス目を飛ばして2着確保する選択も余裕でありますが、
ノーレートで成績管理もない場合、
どうするかと。

無難な2着確保で、
ゲームを終わらせてしまうのはアリなのか?
という。

全員があと30分以上楽しめたかもしれないゲームを終了させていいのか??
と思ってしまう。

別にこれについても、
自分以外の人が2着や3着のひとがラス目を飛ばすことについて何か思うわけではなくて、
自分がその選択をするときにめちゃくちゃストレスだというだけです。



2つ目の理由として、
卓に案内される時間が読めない
というのがあります。

店に行ったら満卓で、
ラス半1、いま東1局ですと。

こんなとき、
雀ction2024さんみたいなシステムであれば、
メシでも食いに外出してても40分以内くらいに戻ってくれば間に合いそうです。

ただ、トビ終了によってのみ、
途中終了の可能性があり、
これを考慮すると下手に外出もできんということになります。

トビ終了以外に、
持ち点が◯◯点以上の場合ゲーム終了
というコールドゲーム制が導入されている場合は、
それなりに途中でのゲーム終了が発生するので、
待ち席でちゃんと待っている甲斐もあるのですが、
トビ終了という発生率がきわめて微妙な事象のために外出もままならないというのがイヤです。


毎局感想戦が楽しめる
というのが最大の差別化なのであれば、
1ゲーム分の料金を払えば、
持ち点がマイナスになろうがなんだろうが時間制限になるか南4局まで打てて最後まで感想戦ができます
という方が合ってる気がします。

腕に自信のない初心者の方なんかも、
自分が飛んでゲームが終わっちゃうという心配がなく、
毎局自由に打ってその後アドバイスをもらうみたいなムーブがとりやすいので、
精神的障壁がかなり下がる気がします。


でもやっぱり、成績管理が始まったりすると、
トップ目にとってトビ終了というのは現時点での自分の優位を勝利に確定させることができる数少ない要素だったりしますし、
ゲーム性的にはそのままトビ終了ありのほうがいい
っていうほうが多数派なんですかね?


雀ction2024で麻雀の不毛さを解消できるか?


プロになろうがMリーガーになろうが、
どんな大きな大会で優勝しようが、
突き詰めれば結局麻雀に不毛さはつきまとうと思うのですが、
以前別のnoteでも紹介した、
こういう人↓

にとっては、めちゃくちゃ刺さるんじゃないかと。


例えばMリーグのようにプロの放送対局でしばしば見出される対局のドラマ性なんかは、
本来は打ち手しか知り得ない、見られない手牌が多くの人に開示されているから紡ぎ出されるものであって、
そうでなければ単なる勝敗結果の積み重ねとして処理されるだけのものがほとんどです。

リャンカンの形でカン3の待ちに取るかカン5に取るかの選択、
結果的にカン3を選んで一発ツモ、
劇的逆転勝利となったが、
実は3は山に残り1枚、5は残り4枚でした。
なんてこともあり、
これが結局突き詰めると麻雀が不毛であることにもなると思うのですが、
ここを他人と共有して一喜一憂したりできることが、
麻雀というより、とくにフリー麻雀に別の意味での不毛さや儚さを感じていた層にとって、非常に刺さるかなと。

また、打ち手の個性やキャラ付けなんかもしやすくて、
例えば石橋プロの赤5切りリーチで3-6待ちみたいなのが持ちネタ(?)みたいになっていて、
黒いデジタルとか言われていますが、
これも結局、放送対局でやるから
「石橋プロは赤5切りで3-6待ちみたいな罠を張る人なんだ」
というキャラ付けとなります。

ただ実際フリー雀荘なんかでは、
その手が結局開かれないことも多々あり、
そういうキャラ付けにはけっこう時間がかかるわけで。

ただ毎局感想戦があるとなれば、
そのワザを使ったとき、
必ずそれが全員に知らされます。

そうするとその雀荘内でその打ち手のキャラ付けは他と比べてかなり早くなるんじゃないかと。


フリー雀荘で打ってて、
五萬切ってて二萬待ちの引っ掛けリーチでロンしたとき、
黙って点棒払われたり、
「引っ掛けでしたか~」
とか言われるだけだったりするより、
「お前またそんな引っ掛けかよ!」
って言われるほうがなんとなく嬉しい
という人たちがいるんですよね。

引っ掛けがうまくいって成功して嬉しい、とかじゃなくて、
フリー雀荘で出会う対戦相手A、
ゲームでいうCOM:A
みたいな感じじゃなくて、
ちゃんと一人の人間として、
対戦相手:小癪な小細工するクソデブ
的にでも認識をされているっていう感覚が、です。

フリー雀荘ってたまにしか来ない客もいっぱいいるし、
そもそも不特定多数と麻雀するところなので、
無個性な対戦相手AとかB扱いが普通なんですが、
その中で、多少なりとも個性のある一人の打ち手として、
区別されないAとかBとかではない認識のされかたをされているっていう。

そういうことに喜びを感じる人達がいる。
僕の知り合いにもけっこうそういう層がいます。

また一方で、対戦相手A・B以上の認識をされると嫌だ、
って人たちもいますけど。
よく行く飯屋で
「今日もカレーライス ルー多め でいいすか??」
とか言われるともう二度と行けない、みたいな人。

そういう人は日替わりでいろいろな雀荘を転々とすればまあ済む話。


ぼくは基本的にどっちでも良い派閥なんですが、
まあ理屈とか感覚的に理解はできると。


何度かわされても懲りずに引っ掛けリーチを打ちまくれば、
毎回感想戦で手牌見られるので、
「こいつまた引っ掛けかよ~」
「ご新規さん気を付けてください、この人こういう待ちばっかりしますから」
みたいなやりとりを発生させやすい。

もちろん、こんなふうに無理やり個性的な打ち方を狙ってする必要もなくて、
毎回真面目に普通に打った結果、
「◯◯さんってホント素直な両面リーチ多いよね~」。
これの発生確率が高まる。感想戦で毎回手を開けるから。

これだけで満たされる人たちがいるということです。


この時点で、

打ち手ABCDがただ淡々と麻雀打って、
和了が出て、黙って点棒移動があって、
誰のリーチでも仕掛けでも同じように対応して、
終局後はサッサと手牌は落とされ、
流されていく。

みたいなフリー雀荘とは大きく異なる様相を呈します。

感想戦の導入とそれによる打ち手の個性の共有しやすさというものが、
フリー雀荘に不毛さを感じる層に対し一定の解決案になるのではないでしょうか。


そう考えると、よく客のことを見ていて、
卓外からでも適宜
「◯◯さんって✕✕ですよね~」
といい感じにお客様の承認欲求?的なものを満たすような発言ができ、
ちゃんと
「なんだよ、俺の待ち山4なのに◯◯さんの山1に負けたわ~」
などとその局ならではのドラマ性を言葉にできる観察力もある
みたいなメンバーさんがいると、
フリー雀荘に不毛さを感じるような層へのアプローチは相当強くなりそうです。

そんなちょうどいい感じのメンバーなんているんかね?
っていう話は置いておいて。


感想戦が麻雀自体の不毛さを解消するかどうかはわかりませんが、
少なくともフリー雀荘に対して一定の不毛さや儚さ、無機質さを感じている層にとっては、
ひとつの解消策といえるかと思います。


まとめ


なんだか途中ではあまり触れませんでしたが、
基本的にいい感じの雰囲気の雀荘です。

同卓者と一定以上のコミュニケーションを必ずとらなければならない感想戦というルールを採用しているお店に来ている以上、
ある程度のコミュ力を有しているか、
コミュニケーションをとることに拒否感がない人が多数派だと思われるので、
ぼくと知人が行った時点では、新規客に対しても温かく迎え、
そつなく対応をされる方が多いという印象でした。


オープン当初は符計算なしだったり、
国士無双は現物以外出和了ありだったり、
二翻縛りがあったり、
そのうえで感想戦ありという、
わりと特殊なイメージのお店という感じでしたが、
いまではルールはかなりオーソドックスなものに落ち着き、
感想戦のみが残る形になりました。

逆にいまのスタイルのほうが裾野が広がったのかなと思います。


一番の売りである感想戦については、
色々楽しみ方はあると思いますが、
いずれにしても同卓者のコミュ力や雀力に依存する面がかなりあるので、
そのへんの当たり外れも含めて楽しむ方向でいくのが無難です。

麻雀の勉強のために感想戦を使いたい人、
わいわい楽しむために感想戦を使う人、
どちらもあるので、
どちらかに過度な期待を持って行くとそうじゃないメンツとあたったときに悲しい気持ちになります。

メンツに合わせて、どちらでも楽しめるくらいの心持ちで挑むのが良いかと思います。

初心者の方が、アドバイスもらいたい的な目的で感想戦を使いたい場合、
同卓者ガチャで当たり引かないといけないので、
純粋にそれ目的だけだとちょっと微妙かなとは思います。けっこう運ゲーになる。


麻雀をそれなりにやってきている人が新鮮な体験をしようとすると、
だいたい別のルールだったり、
別の特殊牌との出会いだったりして、
お気持ち的なリスクを負うパターンが多いのですが、
こういう感想戦みたいなものは手を出してもとくにリスクはありません。

普通のフリー雀荘で打つ日々に少し飽きてきたなという人は、
試しに一度試してみてもいいかもしれません。
リスクはほとんどないですし。

また、普通のフリー雀荘に不毛さや儚さ、無機質さを覚えているような人たちも、
ぜひ行ってみるべきです。
それらを解消する答えのひとつに出会えるかもしれません。






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