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もう(たかき)はいらない【浅井堂岐プロMリーグドラフト指名】

先日、超絶話題になっていたセガサミーフェニックスのドラフトにて、
去年から「Mリーガーに最も近い男」と言われていた浅井堂岐プロが指名されました。

「Mリーガーに最も近い男」
と言われつつ、タイミングが悪かったりとかで、
何だかんだ「Mリーグファンに最も知名度が高いMリーガー以外のプロ雀士」的な立ち位置でMリーグ以外の対局におけるMリーガーのライバル的ポジションで長いこと活躍するのでは?と思っていたのですが、
わりと早いタイミングでMリーガーに選ばれることになりました。


浅井堂岐プロといえば、名前が読めねーよ問題がありまして、
しかも非Mリーガーとして同じように最前線で浅井裕介プロがいる、
ということもあり、
「浅井プロ」
と呼ぶわけにもいかないし、みたいなことがありました。

しかし去年のBEASTオーディションで一気に名前が知れ渡り、
もともと積み重ねていた活動や他の対局での活躍が相乗効果を生み、
今年はかなり多くの人が「あさいたかき」としっかり読めるような状況になっていたと個人的には思います。

かなり知名度が高まってきた状況であるにも関わらず、
浅井プロのXプロフィールはこうなっています。


ちゃんとよみがな入り。

しっかりと名前のところに(たかき)と読み仮名をふっています。
(以前は「浅井堂岐」だけだったと思うんですがどうだったかな?)

やはり当時の状況だとフルネームがちゃんと読めるほうが好ましいと判断しての対応かと思いますが、
このあたりもマメに行うこまめな努力の積み重ねがMリーガーに繋がったのではないでしょうか。


さっきから「堂岐」という名前が読みづらくて悪いみたいな、
この名前自体をディスっているように感じる方もいるかもしれませんが、
そうではなくて、これって単にタイミングとか環境の問題なんですよね。

Mリーガーになる前の浅井堂岐プロの状況でいうと、

・非Mリーガーでおそらく先に話題となった浅井裕介プロという存在があり、同じ苗字で年齢的にもポジション的にもかなり似た立ち位置にいる

・どちらもそれなりに特徴あるキャラクターで目立っており、どちらかの知名度が抜群に高いというわけではないがゆえに「じゃない方の浅井」というポジション取りも難しい

・名前の漢字をそのまま読むあだ名のようなもので流行るものが出なかった

などの条件が揃ってしまっていたので、
「堂岐」
はちゃんと読んでもらえたほうが都合が良かったという話なのです。


別に同じようなポジションで「浅井」が一人なら「浅井プロ」と呼べばいいだけの話なんですが、そうではない。

ブチギレ浅井裕介プロがもっと超絶有名なら、
「キレない方の浅井」
でいいのですが、そうではないので、
「筋肉のほうの浅井」
など、結局自分をちゃんと覚えてもらう必要があります。

また、今年のMトーナメントでいうと、
真田槐プロなんかも読めない人が多い名前だと思いますが、
槐(えんじゅ)と似ている傀(カイ)という字を、
麻雀という要素から「むこうぶち」の主人公である傀とひっかけて、
真田プロを「カイ」と呼ぶのはある種ネットスラング的に通用するものとなってきています。

こういうあだ名みたいなのが出てこなかったのも、
ちゃんと本名を読んでもらわなければならなかった要因の一つになっていました。



ただ、ついに、もうプロフィールの(たかき)はもはや不要となるでしょう。

現状、Mリーガー(元Mリーガー含む)と、
非Mリーガーでは相当大きな差がある状況です。

Mリーガーとなった今なら、
「Mリーガーの浅井プロ」
で終わりです。

フルネームまで読めなくても、それだけで成立します。

さらに、今の状況ならMリーガーになった時点で、
しかもこの注目度の高いセガサミーフェニックスの一員となった時点で、
難読だろうがなんだろうが、来年には間違いなく麻雀ファンの9割が
「あさいたかき」
とスラスラ読めるようになっているはずです。


前のほうに載っけたnoteでも書いたように、
浅井堂岐プロは勝っても負けてもその対局自体を面白くしてくれるような、
何か「持っている」側のプロ雀士だと思っています。

そして、2023年のアタマごろには麻雀ライト勢のほとんどが
「名前読めない」
状態だったところから、
一気にMリーガーまで昇りつめた努力と才覚は素晴らしいものがあると思います。

Mリーガーとなったいま、
(たかき)なんて表記はいらなくなるくらい、
知名度は勝手についてくるでしょう。

これまで積み重ねられてきたセルフブランディングの数々は称賛に値すると思いますが、
それなりに自身のリソースをそれなりに割くケースも多かったはずです。

ついに一旦ほとんどのリソースを「麻雀」に向けることが可能な状況になったといえます。


おそらく、多くの外野から麻雀自体の内容が求められることは想像に難くないセガサミーフェニックス新メンバーとしての新シーズン。

これまで「Mリーガーになるため」にどうしても割かれていたリソースをすべて麻雀に注ぎ込んで、
リミッター解除された浅井堂岐プロのより魅力的な対局が見られることを期待しています。

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