有料noteは常体で書くべきなのか?【note・である調、ですます調】
※このnoteは麻雀要素がゼロなので、麻雀要素のみ興味がある人は音速でページバックを推奨します。
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
先日有料noteを書きましたが、
あれについて同じような意見を数名からいただきました。
それが、ざっくりまとめると
「無料はいいけど有料noteは常体で書くべきだよ」
というものです。
界隈ではそういう不文律があるのかな、
と思い深く話を聞いてみたのですが、
出してきた理由がいずれも
「敬体だといたずらに文字数稼げるじゃん」
でした。
常体っていうのは、
「~である。」
「~だ。」
「~だろう。」
みたいな文体である。
敬体っていうのは、
「~です。」
「~なのです。」
「~でしょう。」
みたいな文体です。
要するにどういうことかというと。
・【常体】昨日のMリーグで白鳥プロが逆転トップをとった。この連勝はABEMASに勢いをつけ、復活のきっかけになるに違いない。
・【敬体】昨日のMリーグで白鳥プロが逆転トップをとりました。この連勝はABEMASに勢いをつけ、復活のきっかけになるに違いありません。
まったく同じ内容ですが、常体より敬体のほうが少しだけ文字数が多いですね?
そして仮に、上記の文章を読むために100円払わなければいけなかったとします。
その際、1文字あたりの値段は敬体のときのほうが安くなります。
なので一見、金を払う側はそのほうがトクなように見えますが、
書いている内容はまったく同じなので、
実際のところ一切トクをしていないと。
さっきの一文だけだとかなり少ない差ではありますが、
数千字にも及ぶ文章になってくると、
常体と敬体では同じ内容でもけっこう字数の差は大きくなってきます。
すると、一文字あたりの単価についての差もどんどん大きくなり、
敬体の文章を買ったほうがお得になる感覚もさらに高まると。
これは、内容に対して文字数をいたずらに増やし、
お得感を不当に増す行為にあたるんじゃないか?
そんな話なのです。
正直、この視点に関して、
記事を読む側から出てくると思っていなかったので少々驚きました。
末端ライター業だと「1記事◯◯円、最低1200字」といった規定があり、
ここから文字単価を計算してその仕事を受けるかどうか決めたりします。
その際、「文章はですます調でお願いします」とかだいたい規定があり、
発注側も文体に対する文字数感覚は多少意識していることが伺えます。
ある程度ステップアップして属人的なライティングを発注されるようになると、
もっといろいろな形での価格設定がなされることは多々ありますが、
それでも常に文字単価ベースの価格設定はつきまとってきます。
ライティング業務の発注側が文字単価を意識するのは当然のこと・・・・
と思っていましたが、
よく考えると、
・ライティング業務発注者=お金を払う人
・有料note購入者=お金を払う人
ということで、
お金を払うということについてはライティング発注者も有料note購入者も同じ立場なわけです。
となると、有料note購入者もライティング発注者と同様、
文字数に対してコスパを重視するという観点があっても当然なのかもしれない・・・と腑に落ちました。
一応、少し言い訳をさせていただくと、
有料noteというのは、基本的にその記事の無料部分が購入前に読めるようになっています。
僕の場合はほとんどが無料部分をきちんと設定しており、
何なら他の記事は多くが無料記事なので、
「こいつ大丈夫か?」
と思ったら購入前に他の無料記事を読んでいただくことも可能といえば可能です。
有料noteの無料部分を読んだだけでも、
「この人はですます調で文章書いてる人なんだな」
とわかると思いますが、
そのうえで
「有料なんだからである調で書くべきだ!」
と言われても、勘弁してや・・・・という部分は多少あります。
ですが、まあせっかく購入してくれた方が不快な思いをされている、
ということがあるのであれば、
あるいは、言わないだけで
「文字数多いと思ったら、こいつ水増しやんけ・・・」
と思っている人がいる可能性があるのであれば、
次の有料記事は敬体ではなく常体で書いてみるのもありかな、
と思っています。
ただ全体的にふわっとした内容が多かったり、
あくまでもフィクションですよ、
という建付けで書いていたりする部分があるので、
うまいこといくかいささか不安ではありますが・・・・
せっかく常体を使っても、
「~なのかもしれない。」
「~と考えられる。」
「~なのだろう。」
「~のように見える。」
「~のだと思われる。」
みたいなフレーズばかりの、
非常にふんわりした論調でお送りすることになりそうです。
何卒宜しくお願い致します。
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