場末、和了牌見逃しの理由【麻雀・フリー雀荘】
こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。
おととい23時半くらい。
南2局とかだったと思います。
場末のフリー雀荘で対面のオジサンがカン3pでテンパイしていて、
白が暗刻だったので出和了がきく形。
フリテンでもありませんでした。
流局間際、最終巡目くらいにぼくが3pを切ったのですが、
反応なし。
ぼくはテンパイしてたし、3pはほかの2人の現物で、
対面が6pを切ってたので、
まあまあだいたい通るやろ、
と思って切ったのですが、
流局して開かれた対面の手はカン3p待ち。
なぜか見逃されていたわけです。
点棒状況は、対面が3万点くらい持っていて、
僕が2万点くらい。
他の2人は原点くらい。
客同士で仲良いとか悪いとかも一切なし。
手牌はこんな感じ。
カンしてるのにドラ1個しか記載してないですが、
もう一つのドラも手牌にはありませんでした。
直前に3pが出ているので、
見逃したのは誰の目にも明らか。
ドヤ顔で手牌をあけている対面。
「・・・え??」
数秒間、時が止まる。
なんだこれは???
なぜドヤ顔なんだ??
場末の客が全員珍しく頭をフル回転させて色々考えたシーンなのですが、
みんな普段何も考えずに打ってるのでたまに頭を使ったって何もわかりません。
まあ別に今さら気を遣うようなメンツでもなし、
考えるのは数秒で諦めて、
早々に上家が対面に聞いちゃいます。
上家「これなんで見逃してるんすか?やっぱコンビ打ちなんすね!」
コンビ打ちか!
っていうのはこの人の持ちネタみたいなもので、
リーチ者の現物である2sを暗刻落としした人をみて
「ワンチャンス!」
といって1sで放銃すると、
「またコンビ打ちかよ!!」
とボヤく程度のもんで、
本気で言ってるわけではありません。
上家からの問いに、
ついに語られる見逃しの真実・・・・・・
対面「だってこのメンツだと、誰も70符の点数わかんねえだろ?これ何点だなんだってメンバー呼んだりしてたら時間もったいねーじゃん。今日あともう一回やりたいんだから」
いまはちょうど23時半すぎ。
閉店時間の問題で、
この雀荘では、だいたいあと5分くらいでこのゲームが終われば、
最終戦を行うことができる。
ただそれを過ぎると、
この半荘がラストゲームになってしまう。
はやくこのゲームを終わらせて、
もう一回やりたいんだと。そういうことなのでした。
そのためには、
誰も70符の点数がわからない卓で下手に70符をアガってしまって時間かけるより、
流局にしてしまったほうが早くゲームが進むんだと。
「ギャハハ、確かにこのメンツじゃダメだわ」
「そもそも70符二翻の手なんて作るのが悪いよ」
「確かに珍しいメンツだしもう1ゲームやりたいな」
「もう一翻あれば満貫ってのはわかるんだけど」
とかうだうだ喋っていると、
下家「いやそもそもこれ、70符ちゃいますやん」
対面「だってこれ鳴いて・・・・・・」
下家「暗槓やんこれ、面前やで」
対面「あ・・・・・」
「おいおい俺らの符計算心配してる暇があったら自分がちゃんとしてくれよ~」
「80符だったら点数誰でもわかりますよ、こんなの、ナメてもらっちゃ困る」
「何をドヤ顔で見逃してんのよ」
「お前らが最初から符計算完璧ならこんな気い使う必要なかったんだぞ」
「自分が覚えたらよろしいやん」
2週間は擦れるネタの誕生に、
沸き立つ卓内。
はたから見たらいい年したオッサンたちがなにをわちゃわちゃしてんだ?
って話なんですが、
卓内にいるとなぜかこんなくだらないことで盛り上がってしまう。
なんなんですかねあれ。
結局、次局アガった上家が
「4,4,2・・・・30符3翻で、3900点。点数計算自信ないんですけど合ってますかねえ~~」
とか煽りプレイを織り交ぜてくるなどしたため、
時間切れでもう1ゲームは打てませんでした。
結局、あのドヤ顔見逃しはまったくの無意味。
ぼくがトクしただけ。
それにしても、まさかこんな理由で和了牌を見逃すという選択肢があるとは。
場末雀荘にいると未だに未知との遭遇でいっぱいです。
これだから場末雀荘はやめられません。