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初めてモンゴルに来てから3年が経ちました

みなさんお久しぶりです。
去年の秋から国内の状況を考慮して、集合写真の撮影を控えていたのですが、久しぶりに今日撮影しました。
#「かわた老けたね」とか言わなくていいからね


社員は約50名になり、集合写真すら気軽に取れなくなってしまいました(笑)
月間の生産数はモンゴル工場合計で約2000個を作れるまで成長しました。
工場を立ち上げてから2年半で2000個です。


今日は久しぶりの集合写真にテンションが上がった状態で(+深夜のテンション)、終わりを決めずに書いていこうと思います。
少し長くなるかもしれません。
また、テンションアゲアゲのため、強い言葉を使ってしまうかもしれませんので、ご了承ください(笑)


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▼ 初めてモンゴルに来てから3年が経ちました
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2018年の4月に初めてモンゴルに来てから、3年が経ちました。
文章を書く気力に満ちているので、出来事をかる~く振り返っていこうと思います。


提携工場とのバッグ品質向上プロジェクトから始まり、自社工場を0から立ち上げたのが2018年。

最初のオフィスの広さは20㎡で、ミシンを4台置いたらパンパンになってしまいました。

約20名くらい面接をして、雇った通訳は【HushTugが初就職】
「通訳者募集~!」と募集をかけといて、行う仕事内容は「通訳、交渉、書類作成、採用面接、原価計算、会計業務……」と多種多様(笑)
#詐欺と言われても仕方ないw


新商品開発ができるように「サンプル職人」として雇ったのが、当時22歳の若者。
職人経験は当時5年目と、若いのに経験豊富で、腕もいい。
こちらの話も素直に聞いてくれ、理解をしてくれる。
しかし、海外経験はなく”根っからのモンゴル人”。

当時の会話の中で衝撃的だったのは「カワタさん、カップラーメンは食事じゃないよ。肉を食べないと食事したとは言えないよ」です。

その後、サンプル商品が完成してEMSで送ろうと郵便局へ梱包済みダンボールを持っていったら「ダンボールが赤くて派手なので受け取りできません。郵便局のロゴが入っているダンボールを買って使ってください。」と言われる始末。

意味がわからなすぎて「どういう意味?そういうルールでもあるのか?」と少しキレ気味で通訳に詰め寄る僕(笑)
#今考えると通訳が可哀想過ぎるw
#通訳しただけなのに詰められるw


結局、そんなルールはなくその窓口の人の気分だけだったと。
しかも結局、郵便局のロゴが入っているダンボールも赤色だったという(笑)
#どういうお笑い


さすがにオフィスが狭いということで、2019年7月に提携工場と一緒に、180㎡のオフィスへ引っ越しました。
マーケティングチームが優秀なため予約注文が殺到し、「サンプルを作ってる場合じゃねぇ!うちも生産チームを立ち上げねば!」と生産チームを立ち上げることに。

ここから一気に15名ほどに社員が増えました。
新しくできた、生産チームのリーダーは「サンプル職人」として雇った彼。
#ちなみにモンゴルの法律では契約時の職務内容と違うことをさせてはいけません
#社会主義の名残り


「サンプルを作ること」と「量産すること」は当たり前ですが別競技ですので、戸惑う我が社の幹部達。

しかも「ミッションに沿って、未経験者をゼロから育てよう!」と意気込んだため、ほぼ全員が初心者で品質の高いバッグ作り挑戦していました。
#今だから言えるけどマニュアルすらなかった
#焦って休日にマニュアル作り


毎日てんやわんやしながら、「なるほど、ルール作り・システム作りをしないといけないのか!」と気付き、このときから本を読み漁る毎日が始まりました。
#Kindle最強
#最初に買った本は「トヨタの~」という本で規模が違うため、全く参考にならなかったw

てんやわんやしながら冬を迎えると、今度はオフィスの室内気温が10℃まで下がるという事件が発生。オーナーには「冬は寒くない」という言質と「寒かった場合はオーナーが対策をする」という契約をしている状態にも関わらず、「部屋を暖かくする気はない」という盛大な契約違反をかまされました。
#ちなみにこのオーナーとは別件で裁判に勝ちました


月間生産数が700個あたりまで伸びた、2020年5月に840㎡の今のオフィスに引っ越しました。
建物まるごと全部が自分たちのオフィスという環境に喜んでいたのもつかの間。
雨漏りはするし、すきま風はひどいし、屋根に当たる雨の音で目の前の人の声が聞こえない……オフィスの修理に奔走しました。
#ここまででいわゆる社長業という仕事が出てきていない


生産チームの拡大で提携工場合わせて50名以上になり、今度は検品と梱包が間に合わなくなってきたということで、検品する部署を設立。
#焦って休日にマニュアル作りpart2


今度は、人が増えたぶんだけ、人間関係の問題が勃発。
「あの人が嫌い」とか「なぜ、あの人の言うことを聞かなければいけないのか?」とか。理由は特にないけど、「毎日、チームの士気が下がるようなことを言い続ける」とか。
#「会社は学校じゃねぇんだよ」って名言だと思う


「部署をしっかり作って、部長をつけて、完全にピラミッド型の組織構築をした方がいいかもしれない」と周りの人から見たら当たり前のことに取り組み始める。
#ティール組織とか〇〇組織とか流行りのやつかっこいいじゃん
#そういうのに憧れてました


部署を作り、部長を置いたことで、今度は部長の「部長としての技量(レベル)」が足りていないことを実感。
「部長とか課長とかやったことねぇー!」って思いながら、「課長の教科書」などの本を読み漁る毎日が始まる。


それでもなんだかんだ、生産数は増え続け月間生産数1000個を超えてきたあたりで、提携工場が独立。
今では社員30名の会社まで成長しています。

自社工場は「社員ひとり一人が職人として一人前になる(スキルを身に着けた人材を輩出し国に貢献する)」ということを目指しているため、最初から効率は落ちるけどセル型生産方式を採用。

チームマネージャー制度の導入や、チームの特徴を引き出す割り振りなど工夫をしてきて、やっと生産が安定してきました。

そして今は、研修制度を整え、人事制度を整え、生産職人9名の一括採用と、一括教育に挑戦しようとしています。
#最初はどうせ失敗するw
#そこから学ばせようと企んでいるカワタ
#むしろ僕も学ぶw


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▼ win-win-win-winにする努力をしているか
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こんな3年間を過ごしてきて、ほんの少しだけ、ほんの少しだけですが、誇ってもいい結果が出てきてるかなぁと感じています。


それは
・日本のマーケティングチームのおかげだったり
・最初に協力してくれた提携工場の社長さん達のおかげだったり
・契約内容と実際の仕事内容が違っても、僕の言葉を信じて一緒に頑張ってくれている社員達のおかげだったり(…ごめん!w)
・モンゴルの商慣習から外れている交渉に答えてくれている取引先だったり
・質問する度に嫌な顔せず答えてくれる、革のプロフェッショナルの人たちの助けだったり

いろんな人の協力や応援のおかげでここまで来れました。
#みんなめちゃくちゃすごい
#いつもありがとうございます


そして、今、歴史を振り返りながら書きたいなぁと思ったことは「君はwin-win-win-winにする努力をしているか」です。

僕は、工場経営なんてしたことがないし、そもそも経営者として0からスタートしました。
そのためこの3年間は、↑こんな状態で過ごしてきたため、他の人よりも他人と関わる機会が少なかったと思いますが、そんな中でもいろいろな話を伺う機会があったり、実際にお会いすることがあったりして、いろんな考えや思想などに触れてきました。


そしていつも考えるのは「それはwin-win-win-winなのか?そうなる努力は全力でしているのか?」
特にこの国では、『自分の目先の利益』ばかり考えている人が多い。

「それは目の前の人のためになるのか?」
「それは目の前の人の家族のためになるのか?」
「それは取引先のためになるのか?」
「それは取引先の社員のためになるのか?」
「それはこの国のためになるのか?」
「それはこの国の未来のためになるのか?」

僕は別にモンゴルに対して”特別な感情”を抱いているわけではありません。
もともとは、「海外で仕事したいなぁ〜」と思ったときに、そのチャンスが回ってきたのがたまたまモンゴルだけだっただけ。

しかし、この国の現状を知っていき(社会問題や商習慣など)、またHushTugのために頑張ってくれている人たちに対して一番の恩返しをするために、「この国、この国の人達のためにできることがあるなら全力でやろう」と思いました。


「モンゴルに産業を創る」このミッションの達成のために
・革について0から学び
・工場について0から学び
・社員を0から育て
・職人を0から育て
・理不尽なこととは徹底的に戦い
・取引先に何度も足を運び
・何度もオフィスの修理をして
・提携工場の独立のために全力を尽くして

僕は、僕たちはいろんな努力を積み重ねてきました。

しかし「この国の〇〇のために〜」って言う人はたくさん見てきたけど、どこまで本気で努力しているの?と思う。
「寝ないでやれ」とかそういうことを言いたいんじゃなくて、「どこまで相手のことを考えてやっているのか?やろうとしているのか?」ということ。

例えば「この国の経済を豊かにして〜」と言っている人が、「中国から輸入したC品を、モンゴル人に安く売っています」というのは合っているのだろうか?
今は仕方なく輸入しているけど、将来的にモンゴル国内で生産できるようにするために〇〇をしています、だったらまだわかる。
でもそこまで努力をしている人はほとんどいない。儲かったら終わり。
#そういう人がいたという話ではなく、たとえね
#生活のための仕事なら仕方ない

「ちょっと工場が大きくなったからって、何調子乗ってんだよ」って言われると思います。
でも、それ以上に、【本気で努力をしている人】が少ないことがとても残念にずっと感じていたので、今日書かせてもらいました。
#勢いのまま
#文章がぐちゃぐちゃだったらごめん

いろいろと強い言葉を使ってしまったけれども、普段感じていた違和感はこれだったのかなぁと書いていて感じたので、今日はぐっすり眠れそうです(笑)

モンゴルは一昨日から感染者数が最高記録を更新し続けている最中ですが、今できることを積み重ねていこうと思います。

では今日はこのへんで!

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