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射精責任と保健体育の補修😿

どうやって望まない妊娠を防ぐか?
という保健体育のテストの問を未だに思い出す。

「男は我慢出来ないからなぁ〜」と先生が言った。
いやいや、出来るだろうと思った。

本来、先生の発言は男の私にとって非常に都合がいい。
自分がする我慢を他人に押し付けられるのだから。

ただし、理性がないことを証明することにもなる。
私は理性的な大人に憧れていたのでその発言が酷く嫌だった。
高校生だからしょうがないけど、性別で一括りにされることのほうが面倒。
迷惑なやつがいたら自分も迷惑な人だと思われるから。


そんな想いを胸に成長。
今や大人だが、さして状況は変わっていない気がする。
相変わらず妊娠の責任を女性に押し付け、男性はそれから逃げおおせている人をちらほら目にする。

そんな状況で、この間、最近話題の「射精責任」を読んだ。

射精責任の細かな情報は横に置いておく。
気になる人はそれぞれ検索していただこう。

射精の責任


性行為中に射精すると妊娠する。
当たり前のこと。
これはみんな知っている。

だけども、妊娠した後のことを知ってる男は少ない。
何故なら、妊娠できないから。
男は妊娠関連について想像でしかものを語れない。
この本はそれについて事細かく書いてあって非常に新鮮だった。

だが正直、読んでいて退屈な本だった。
私に限った話かもしれないけれど、大半のことは知っていた。
目新しいのは最近のデータ類だけ。
それもそのはず。

私は高校の頃、保健体育が嫌いすぎて学期末に補修を受ける羽目になった。
その補修は完全なるお情けで内容は教科書の写生。

書き写しが大嫌いな私はこの補修が地獄のように感じられた。
しかし進級が掛かっていたのでしょうがない。
苦痛ではあったが、時間をかけてやり通した。

そのおかげで、保健体育に関するかなり知識を得ることができた。
補修だから当たり前だけど。

今思い出すと、その補修の内容は大半が妊娠に関するもので、教科書全体を見てもページがかなりのページ数が割かれていることが分かった。
一昔前の教科書だけど、内容は今とさほど変わってないと思う。



さて、そうこうして妊娠に関する知識を深めたタンナ。

社会に出てその知識すら得ていない人がいる事を知る。
知識の欠如が、他人の不幸になっている。
でもそれ以上に悲劇が生まれている。

もちろん妊娠に関わることなので、悲劇のヒロインが発生している。
だから、男性は知らないままでいる。
何故なら妊娠しないから。

悲劇のヒロインである女性。
その行方は子供に帰結する。
妊娠に関する悲劇である以上、その結果として子供にしわ寄せがくる。

射精に責任を持つということは、子供の悲劇を未然に防ぐことにもなるのだ。
そして、射精に責任を持つ=女性の体を大切にすることになる。

今の社会では難しいかもしれないけれど、自分を変えることはできる。
この本を読めばそれができる。



だから、この本の意義はとても大きい。

保健体育の知識を全く覚え居てない大人に、短時間で保健体育の教科書の補修分の知識を得られるのだから。


射精がもたらす責任ではなく、射精する責任を知ろう。
男も女も。もちろん子供も。


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