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意思決定は難しい

Xデザイン学校の先輩方が主催するWSに参加した。今回のWSはグループワーク中の意思決定に課題が残ったためデザインスプリントが有効かどうかを体験するという企画であった。課題に対して企画から運営までこなしてしまう先輩方の行動力は凄い!

そういえばXデザイン学校の最初の段階で「リーダーを決めて判断する」という話があった。仕事では役割が決まっているがWSではフラットな関係から始まるから必要だと改めて理解する。
自分のチームもアイデアがまとまらなかった時があったが、メンバーの意思が上手く発揮されてアイデアが収束されていた。(私は)意図していなかったが上手く意思決定がなされていた。

デザインスプリントで通常は「理解⇒発散⇒決定⇒プロトタイプ⇒検証」を5日間かけて行うが、今回は決定までを行う。アフターコロナを見据えた「自動車産業」のアイデアについてチームで意見出し後、個人で作成したストーリーボードに対してチーム内で投票、決断者が意思決定を行った。

オンラインのため個人ワークの段階では他者の状況が全く分からず、これでいいのか焦りを覚えつつ作業を進めていた。その後、他のメンバーと作業を行っていくと、メンバーの理解力や発想力の凄さをまざまざと感じる。そうだよな、ここら辺良いよな、こういった発想できなかったな、ちょっと方向性間違えたかな…、と葛藤を感じるが発散のモードだからいいかと自分を納得させて進めていった。

メンバーのアイデアに共感できたのは特に自分が置かれた状況から強く共感できるものであった。一般的に言われているなというくらいの認識のものは確かにありそうと感じるレベル。今回の判断軸は自分なので経験などの幅を出ない部分は共感が足りない。なので、最終的にどれがどうして採択されるかは全く分からない状況。

意思決定の直前に「儲かるか」というキーワードが出た。確かにそうだと納得。最終的にその判断軸から決定が為されたが、決断する前の意思決定者のつぶやきが漏れてきていたので「ああ、なるほど…」と納得。決定に何の異論もなかった。

意思決定される立場として、メンバーの有能さ、アイデアへの共感、明確な判断軸、決断者のアイデアに対する公平さ、苦しい決断への共感などの要素、前提となるXデザイン学校の学びを共有していたことが納得感に繋がったように思う。参加者や意思決定者へのネガティブな印象は全くなく、ポジティブな印象だけが残った。

自分も意思決定が難しいと感じていたのは皆の意見を汲みつつ最も正解に近い解答を選ぼうとするためなのかもしれないと感じた。2~3年後に必要とされるサービスの正解は見えなくて当然だし、一歩踏み出すことは難しい。役割を与えられたとしても、自分の中で確固たる方向性が決まってなければ出された選択に躊躇してしまう。つまり、デザインスプリントの方法は意思決定という課題解決の垣根を少し下げるが、それでも意思決定(アリかナシかの2択)のハードルの高さを受けとめなければいけないのだろう…。

運営された皆さま、参加したマスターコースの皆さまありがとうございました。