探求フェスプレイベント開催レポート【クロージング(振り返り)・閉会式編】
探求フェス運営メンバーの唯です。
5月6日に開催された探求フェスプレイベントの開催レポートを3回に亘ってお送りして参りましたが、4回目の今回が最終回!
これまでの記事は、下記リンクよりお読みいただけます。
最終回の今回は、クロージング(振り返り)と閉会式の様子をお伝えします!
クロージング(振り返り)
なべなべ底ぬけ
午前10時からここまで7時間に亘って、アイスブレイクワークショップに始まり、ドキュメンタリーを観たりゲスト講師3名の講演を聞いたりしてきた参加者の皆さん。あまりにも膨大な情報量をインプットし、あらゆることを感じ考えて頭がパンパン状態・・・
ここからクロージングへと移行し、全員参加でプレイベントの振り返りを行っていきます。
演劇を人々の生活の中で活かし演劇の可能性を広げる応用演劇のエキスパートである花崎攝さんの説明とともに始めたのは、なべなべ底ぬけ!!
誰でも一度は子ども時代にやったことがあるであろう、お友達と手をつないで輪っかになり、「なべなべ底ぬけ~底がぬけたらかえりましょ♪」の歌と共にくるっと向い合わせから背中合わせになる、あの、なべなべ底ぬけ。
「頭の方に行っている血が身体の方に戻ってくる」ためという目的で、会場の空気や参加者皆さんの様子を感じた攝さんが急遽方向転換して取り入れたプログラムだそう。
参加者の皆さんも「どうして今なべなべ底ぬけ??」という若干の疑問を恐らく抱きつつ、近くの人と2人組になってなべなべ底ぬけにチャレンジ。
そんなの簡単にできるだろう!と高を括りつつ、やってみると意外にも苦戦しているチームも・・・!向かい合っているところから背中合わせにひっくり返るのは簡単なのですが、そこからまた向かい合うことが実は難しかったり。子どもの頃は何も考えずにできていたはずなのに、大人になるとまず頭で理屈で考えてしまって、余計に事を難しくしていること、私も思い当たりがあります。
それでも、手を取り合って身体と心を動かしながら、一つのことをチームプレーで達成することには、きっととても大きな価値があって。先ほどまでずっと座って頭をフル回転させていた参加者の皆さんですが、このなべなべ底ぬけを通じて、ぶわっと場の空気が弛緩し、安堵と高揚感とが共存しているような状態に。
最初は2人組でやってみたなべなべ底ぬけ。今度はペアが4組合体して8人の大所帯で挑戦・・・!2人でも苦戦していたのに、難易度が何十倍にも跳ね上がります。
やってみると、やはり2人の時より格段に難しく、ああでもないこうでもないと互いに探りながら、ひっくり返るという問題解決に向けて力を一つにします。なかなか上手く行かないチームもありましたが、他のチームからの応援も受けつつ、無事に全てのチームが成功!先ほどよりも多くの時間をかけた分、喜びと感激もひとしおの皆さん。
そんな大袈裟な・・・と思われるかもしれません。でも、やってみれば解っていただけるはずなのですが、くるっとひっくり返れたら、それだけでハッピーになるんですよね!楽しいんですよね!!互いの信頼感や一体感を生むだけでなく、自分も相手もささやかなハッピーに包まれる。だからこそ、子ども時代の遊びとして代々楽しまれているのかもしれません。
グループトーク
なべなべ底ぬけで全身に血を巡らせ、空気も温まったところで、今思っていることや考えていることを話し合うグループトークに。先ほど作った8人組に模造紙とペンが配られ、それぞれがメモを取りながら今の想いを言葉にして伝え合います。
多年代の皆さんが参加してくださった探求フェス。8人集まってフリートークをと振られたら、誰かがずっと喋ったりずっと喋れない人がいたりするのではと不安がよぎったものの、それもこちらの杞憂に過ぎず。一日を通して生まれた連帯感のお蔭か、皆さんが日頃から共存・協働する姿勢をお持ちだからか、自分の意見を伝えつつも相手の耳を傾ける、その場を全員でわかち合い活かし合うという空気が自然と生まれていました。
各グループで想いを伝え合った(といっても短い時間ではあったので、まだまだ話は続きそうでしたが・・・)後は、どんな話が出たのか各グループで発表する時間に。ここに挙げるものがもちろん全てではないですが、一部抜粋してコメントを紹介します。
この発表の場でも、チームのメンバーが互いに助け合いながら言葉にする姿が印象的でした。
閉会式
クロージングの後は、いよいよ閉会式に。探求フェスを主催するピースセルプロジェクトの代表理事であり、イラクで20年以上人道支援活動を続ける高遠菜穂子さんとリモートでつないで、イラクからプレイベント参加者へのメッセージを頂戴しました。
高遠さんからピースセルプロジェクトのミッションは紛争予防であることを説明した上で、「まずは知ること、知ってもらうこと。世界の何かを知ろうとすると、そこに必ず透けて見えてくるのは自分の足元。だから、世界を知ろうとすると日本の現在地が見える。そうすると、自分がどういう風に生きて行ったら良いのか、自分の生き方を考えることになる。戦争のない世界を、世界の平和を考えるときに一番やらなきゃいけないのは実は自分と向き合うこと」であると、イラクでの活動経験やこれまでの人生で感じて来られたことを、質量のあるお言葉で伝えてくださいました。
続けて、「自分は何をしたら良いのかの答えは自分の中にある。この探求がそれを始めるきっかけになってくれたら良い」という、探求フェスに期待すること、参加者の皆さんに願うことの説明がありました。
8月のメインイベントには、高遠さんもイラクから帰国して参加されますので、高遠さんにお会いしたい!という方はどうかお楽しみに。
その後は、ゲストのお二人、国境なき医師団の看護師・白川優子さんと認定NPO法人D×P代表の今井紀明さんからも、今日一日を過ごしてのご感想をいただきました。
白川さんからは、「どういう方が来られるのかっていうのは未知の世界だったんですけど、未知の世界に来ようと思いました。すっごく楽しかったです。重い話をこういう雰囲気でやらせていただけるっていうことがすごく感謝ですし、いろんな年代の方、いろんな地域の方、職業もみんなバラバラの中で、同じテーマで話し合えたことが本当に私は楽しかったので、もう本当に感謝しかないです」
今井さんからは、「若いスタッフの子が言っていた、社会的な話とか真面目な話はしづらいっていう話とかも本当にそうだなと思って。僕もユースセンターなどの現場を見てて、政治とかの言葉は一切出てこなくて、もはや政治とか社会っていうものはないものにされている。オンラインでもリアルとの関わりでも、社会との接点みたいなものもこれから少しでも作っていきたいなって改めて思うきっかけになったので、ぜひこれからも皆さんとご一緒にできたらと思います」
とのお言葉をいただきました。白川さん、今井さん、そして、ご講演くださった堀潤さん、貴重な機会を本当にありがとうございました!
最後には、今後の探求フェスのイベントについてのご案内をさせていただき、集合写真を撮ってお開きとなりました。
閉会式が終わった後には、学びを応援するチケットを使って参加した方は、学びを応援してくれた方に向けたお手紙「Thanks Letter」を書いたり、参加者同士やゲストと交流したりしながら、思い思いに最後のひとときを過ごし、皆様をお送りしました。
今後のイベントにつきましては、今後各種SNSやこちらのnoteでも情報発信を続けて参りますので、これからも探求フェスにご注目・ご期待ください!
ありがとうございました!!
探求フェスの今後のイベント予定
探求フェス交流会
▶日時 5月26日(日)18:00-21:00
▶会場 MIX BAR VOX
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-11-7 第33宮廷ビルB1F
新宿三丁目駅C5出口徒歩1分またはJR新宿駅東口徒歩10分
▶参加費 3,500円(飲み放題付)
▶定員 22名
▶参加申し込み方法 InstagramやXのDMまたはメールにてご連絡ください。
メール:pcptankyu@gmail.com
SNS:@tankyu_fes
※お酒を出すお店ですので、未成年の方のご参加につきまして不安な方はご相談ください。
『探求フェス』ってなに!?~説明会&プレイベント報告会~
一般社団法人ピースセルプロジェクト
▶︎日時 6月3日(月)19:00 - 20:30
▶︎会場 オンライン(ZOOMにて実施)
▶︎チケット代 無料
▶︎チケット購入方法 Peatixより申し込み(下記リンクからお申し込みください)
探求フェスメインイベント
▶日時 2024年8月25日(日)13:00〜8月26日(月)16:00
▶会場 長瀞げんきプラザ
▶︎参加対象 学びを深めたい方*年齢制限なし(多世代間での学び合い促進のため)
▶︎参加費・プログラム等の詳細は、今後順次リリース予定
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