盛岡という星でタンキュー部「伝わるプレゼン講座」レポート
探究活動に取り組む高校生同士が交流を図りながら、活動をより盛り上げるためのプログラム、「盛岡という星でタンキュー部」。11月25日(土)には、これまでの活動のまとめに向けて、探究活動に限らずさまざまな場面で求められるプレゼン力を磨きました。
今回参加してくださった皆さんは、それぞれ「国際都市岩手プラン」「折り紙×教育」「安心する声とは?」など、自分自身の興味関心に基づいたテーマについて、実際に専門家のお話を伺ったり、自分なりのプランを立てたりと、さまざまな取り組みにチャレンジしてきたそう。1月に、これまでの取り組みについて、校内でプレゼンテーションをされるということなので、今回のプログラムではプレゼンテーションにしぼって学んでいきます。
プレゼンテーションは、これまでの活動で学び得たことや、活動を通して伝えたいと思ったことを発信する貴重な機会。その機会を活用して、一人ひとりが「伝えたいこと」をしっかりと「伝える」ためのテクニックについて学びました。
今回のサポーターは、盛岡という星でBASE STATIONの牛崎さん、小田嶋さん(富士通Japan株式会社)です。
プレゼンテーションに必要な要素は、「コンテンツ」「デリバリー」「プレゼンス」の3つに分けられるそう。そのなかでも事前に準備することができる「コンテンツ」、構成や資料などの骨組みの部分について、〈ターゲットの深掘り〉や〈ペルソナ化〉など、重要なポイントをお聞きしながら、まずは誰に対して、どんな目的で、何を伝えるためにプレゼンテーションをするのか、あらためてよく考えました。
ターゲットを具体的にイメージしたところで、SDS法やPREP法といった、説明を分かりやすく伝えるためのフレームワークを使って、参加者のみなさんにもその場で簡単なプレゼンに挑戦していただきました。
学んだ内容をワークで実践したことで、実際に自分のものとして理解を深められたのではないでしょう。
そのほか、構成と同じくらい重要な、プレゼン資料の見せ方についても、BASE STATIONを活用して探究活動に取り組んでいた先輩方が実際に作成した資料を見ながら学んだことで、具体的なイメージが広がったのではないかと思います。
今回参加してくださった皆さんからのご感想を紹介します。
●スライドをつくる際に、聞き手にやさしい構成を意識することやどのようにすれば見やすいスライドになるのか知ることができた。はじめは相談する予定だけだったが、講座に参加してみてよかった。
●プレゼンで自分の思いを伝えるコツが分かりました。特にペルソナ化が強く印象に残りました。また、自分が苦手とする話し方のコツも教えていただき、これからの活動に活かしていきたいと思いました。
●パワポは説明の補足でしかなかったけれど、今回の講座を通して、プレゼンで自分が話すことと同じくらい、大切な情報を伝えるツールだと分かりました。デザインも、何となくいいなとその時直感で選んでいたけれど、色の使い方や強調したい所のデザインを変えるといった工夫をこれからは取り入れていきたいです。また、私は(探求と離れますが)放送委員会でラジオのドキュメントを作成しているので、構成や協調などは今回の講座を参考にしたいです。
今回のプログラムで学んだことは、プレゼンテーションに限らず自分の意見やアイデアを伝えたいときにも活かせるような内容だったのではないかと思います。参加者のみなさんにはさっそく校内発表会の場で、生かしていただけると嬉しいです。