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ドイツ人と飲む人へ 後編

1ドリンクオーダー制が多い

つまり1杯注文するごとにお会計をするスタイルのこと。すべてのお店ではないが、日本も同様バーやKneipeにはこのスタイルが多い。なので500ユーロ札や200ユーロ札のような比較的大きなお札よりかは細かい現金を持ち歩くとお店の人にとってもありがたいので気にしておいてほしい。

なおチップに関しても0~10%で、本当に適当でいい。

良いサービスだなと思えば10~15%でも上乗せすれば良いと思うし、イマイチだったなら0%でも何の問題もない。私は店員さんがフランクに話しかけてくれて気持ちのいい会話をしてくれたら必ずほんの少しでもチップは払うようにはしていた。

お店が気に入らないならはっきり言う

私がまだドイツ人とお酒を飲むという経験が2、3度目の慣れていなかった時のこと。その日も4~5名のドイツ人・日本人半々くらいのグループで飲み会をする約束をしていた。酒を交えたざっくばらんな会話でこそ、授業中にはできない様々な質問をできる!と意気揚々と向かい、合流し向かった先はベルリンの中でもかなり有名で大きい、もはや巨大ともいえるビアホールだった。

入る前はそれはもうテンションは上がったが、いざ入ってみると店内はうるさい!とにかくうるさい!みんな顔を赤らめて、肩を組んでジョッキ片手に笑って飲んで叫んで、うるさい!

とてもとても2、3回目に会う者同士の関係性で、お互いのことや外国語学習の難しさや楽しさについて知り合おう語らおうなどという雰囲気ではなかった。

日本人同士でなら「なんとなく」お店を変えたいな~という「空気」を出して、相手もその「空気を読んで」…ということもできるかもしれないが、日本に住んでいたわけでもないドイツ人、というか日本人以外ならそんなことは慣習として無い。

たまたまその場に在独歴の長い先輩日本人の方がいたことで「このお店の雰囲気じゃ話しづらいね」「でもそれははっきりと言わないと、彼らは「察する」とか出来ないからね?これも勉強!練習!」と背中を押してくれたので勇気を出してハッキリとその旨を伝えた。

伝えた反応としてもイマイチ「?」という感じではあった。「良いお店なのに…」みたいな。一瞬罪悪感も感じたが別に予約もしていなかったみたいだったのですんなりと、もう少し静かで話せるお店に移動できた。

「お酒が飲めない」という主張同様、「違うお店が良い」「肉は好きじゃない」「お腹が空いてない」というのも失礼のない程度にしっかり表明していかないと日本人同士の感覚で「察してもらう」ことを期待していてもドイツ人の多くはわからないので、その点にも注意してほしい。

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おまけ:大抵一人は居る議論好きなドイツ人

これは注意点というよりは、あるあるだ。

国民性として日本人はよく主張が出来なくて周りの人に合わせる、イタリア人はナンパ上手、イギリス人は紳士みたいな、ある種ステレオタイプ的なイメージがあると思う。

それでいえば「ドイツ人は合理的、理屈っぽくて議論好き」というのは聞いたことはないだろうか?

私は個人的な経験を踏まえると、これはある程度合っていると思う。

ドイツ人とお酒を飲んだ時によく思うのだが、何人かで飲むと大抵一人は歴史の話や文化の話でまじめーーーな深い話を語りたがる人がいる。何を隠そう私自身もそういう話は大好物なので、大勢の飲み会でも何やら議論の匂いを嗅ぎつけると近づいていく質で、この経験がとても多かったように思う。

もしドイツ人とお酒を飲み交わすようなことがあれば、小難しいテーマを一つ投げてみたら喜んで語りたがる人がいるかもしれないので、ドイツ人との議論を楽しんでみてほしい。

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