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東京で働く筋肉人事が無職期間中に沖縄で『タイミーさん』と呼ばれてみた!【働く意味を再定義した7日間の旅】


■『タイミーさん』と呼ばれてみたくなったのはなぜか?

□自己紹介

こんにちは、筋肉人事Tank( https://x.com/TankMuscleHR )です。
以下に軽く自己紹介。


□人材と人事の仕事を日本一幅広く経験する脳筋リーマン
□100kgから2年半かけて減量し、2023年ベストボディジャパン出場※写真有
□仕事で培った説明能力をフル活用したパーソナルトレーニング提供中

Xのアイコン。Xのリンク張ってます。フォロワー10,000人超えてます。
劇的BeforeAfter写真です。パーソナルトレーニング、受け付けてます。DMください。

□背景と経緯と概要

私的にとても有意義な経験をし、多くの人にシェアしたいと思ったので、記事にしてます。

私は2024年8月末にそれまで勤めていた会社を退職し、9月中は無職として過ごしていました。

無職として過ごす中で、リフレッシュするために1週間程度の一人旅をしようと考えておりました。

ただ、どこに行こうか、何をしようかと考えているうちに普通に遊ぶだけの旅行だとつまらない、手持ち無沙汰になりそうだなと思い、いろいろと思案した結果、旅先でタイミーして、タイミーで稼いだお金で筋トレする旅にしようという我ながら奇抜なアイディアを思いつきました。

タイミー&筋トレ旅をするにあたって場所も当初予定していた北海道から陸路で南下して東京に戻るというものから、沖縄県名護市に一週間滞在するというものへ変更しました。

というのも、北海道であればタイミーの仕事はたくさんあるが、青森県や秋田県にはタイミーの仕事があまりないということが判明したからです。

間逆に行けばどうだろうと思い沖縄を調べてみたら、美ら海水族館のある名護市周辺はかなり仕事があることがわかったので、名護市に滞在しようと決めました。
※タイミー旅をするのであれば人手不足な観光地を狙った方が良いです。

今回旅先でタイミーをやろうと思った理由はいくつかありますが、最大の理由は『働く』ということを再定義したかったからです。

前職では熱心に働いてたものの、自分でも気づかぬうちに自分のキャパを超えており、仕事に対してネガティブなイメージを持つようになっていました。

元来自分は働くのが好きというセルフイメージでしたが、そうではないのではないか、次の会社に行くまでにこの辺りクリアにしておかないといけないと思い、思い切って社会人になってからやってきたオフィスワークとは真逆の仕事、手触り感のある現場の仕事をやってみよう、そうすれば何かが見えるかもしれないと期待感を持ちタイミーにトライしてみました。

また、前職では多くの人をマネジメントする立場で、会社の中ではいわゆる偉い人でした。会社を辞めてしまえば肩書きや立場はなくなりますが、それが自分の日常だったため、退職後もその意識が良くないこべりつき方をして残ってしまうのではないかと思い、思いっきり真逆の、なんなら高校生や大学生から指示をされる仕事をして、過去の日常から染み付いた意識を根本から取り除こうという目論見もありました。

タイミーをやってみた結果としては狙い通り、というより想像以上に良い効果がありました。

自分は働くのが好きなんだと再認識できたことが本当に良かった。
(意識も根本から取り除けたはず…笑)

■『タイミーさん』としてどう働いたのか?どう感じたのか?


タイミーをやってみて得た気づきや学びはやった仕事の内容とともに日記的に書いていきます。

ーーー

□1日目/スーパーの品出し


名護市にある地元のスーパーで品出しのアルバイト。
初めてのタイミーということで期待半分不安半分。
就職や転職などで新しい職場に入っていくというのは何度か経験済みだが、やはり慣れないものです。
※10月から新しい職場に行くので、良い意味でリハーサルになりました。
タイミーで働く際に職場では『タイミーさん』と呼ばれることを期待し出勤してみたものの、『タイミーさん』とは呼ばれず本名で呼ばれ、若干肩すかしを喰らう。

仕事の内容としては、入荷した商品を棚に陳列していく作業。作業自体は単純でしたが、どのようにすれば効率よく入れられるかを考えながら行うことに楽しさを覚えました。
どんな仕事でもより良くするためにはどうすれば良いかを考える、改善について考え続けることが仕事を楽しむためのコツの一つだなと再認識。

この職場については、タイミーで来るヘルプスタッフに助けられているという意識が強く、店長やその他社員の方々が本名で呼んでくださる、かつこちらに関心を持ち積極的にコミュニケーションしてくださる職場でした。
4回のタイミーを通じて思ったことではありますが、仕事をする上で楽しさを感じるか否かって一緒に働く人たちから必要とされていることを実感できるか否かにかかっている。

この職場においては店長さんやその他の職員の人たちから「来てくれて本当に助かった」「こんなにも早くやってくれて本当にありがたい」「また募集が出たら是非とも来てほしい」という言葉を頂けたことにより、もっと頑張ろうと思い、気づけば与えられた仕事以上のことを一生懸命やろうとしていた。

また自分からも相手がコミュニケーションを取ってくれるようにすることも大事。
コミュニケーションの基礎は「笑顔と挨拶」と論じておりますが、初対面から笑顔で挨拶したことにより、良い印象を職場の方々に与えることができ、気さくに話しかけてもらえるようになりました。
また、会話の中で積極的に自己開示を行ったことで、相手も自己開示をしてくださり、短い時間ではあったものの、人と人としての繋がりを得られたように思う。
店長と主任っぽい人の二人から家族構成や息子・娘さんが何をしているかと聞けたことが何よりもの証拠でしょう。

イメージ図/スーパーの品出し

□2日目/観光施設での洗い場

大型観光施設にあるカフェで洗い場のバイト。
ジンベエザメを横目にひたすら皿洗いをする仕事でした。
ここでは『タイミーさん』と呼ばれ、そう呼ばれたことでようやくタイミーで働いていることを実感したというか、ちょっと心躍った自分がいました。
1日目はタイミーは私一人でしたが、ここでは複数人のタイミーさんがいました、やはり大型観光施設はたくさんのスポットワーカーを使っているんだなと。

『タイミーさん』と呼ばれたものの、この職場でも笑顔と挨拶を意識、そして、新入りとして「何でもやります」精神で臨んだ結果、ベテランのパートさん達に最初から受け入れられたように思います。
また、他タイミーさんはあまりコミュニケーションが得意ではなさそう、あまり人と連携するのが得意じゃなさそうなので、彼らとの連携を高めるためにどうしたらいいかと考え、些細なことでも「ありがとう」と直接伝えていくことをしていました。
そんなことを続けてやっていると、今までコミュニケーションをあちらからとることをなかった他タイミーさんからコミュニケーションを取ってくれるようになり、仕事がスムーズになりました。
些細なことでもいいので、感謝を言葉で伝えていくってチームビルディングにおいてはとても重要なことだと痛感しました。

1日目の品出しも2日目の皿洗いも単純作業ではあるが、どうやれば効率良く作業を進めることができるかを考えながら、試行錯誤を繰り返すことで楽しくできたように思う。

また、お客さんと関わっていても発見が多かった。
働き手としてはどんな仕事であってもお客様から「ありがとうございます」とか「ご馳走様でした」とか直接言われると気持ちが良い。
しかしながら、言ってくれるお客さんは三分の一もいないくらいで、自分が客側の時は店員さんに積極的に「ありがとうございます」「美味しかったです」「ご馳走様でした」と積極的に伝えていこうという気持ちになりました。
※東京に帰ってきて外食する際には行く前よりも確実に店員さんへ言葉で伝えてます。

あと洗い場を担当する中で一番気になったのが残飯の量。
自分はあまり食べ物を残すという頭がないため、出せれた料理がまずかったとしても、自分がお腹いっぱいだったとしても、できるだけ食べきって店を出る。
そんな自分としては、およそ半分くらいのお客さんが残飯を出すことにとても驚いた。
残飯を出すのは単純にもったいない、かつそれを破棄して、食器を洗う店側も大変なので、お店へ行って料理を頼む際には食べきれる分だけ注文する、できるだけ食べきって帰りましょう。

イメージ図/ジンベエザメ前での皿洗い

□3日目/沖縄そば屋でのホール

おきなわ長寿そばという個人店でホール全般。
※HP : » おきなわ長寿そば | TAOekubo
4回のタイミーの中で一番楽しい職場だった。
もちろんこの職場では『タイミーさん』と呼ばれず本名で呼ばれました。

オーナーの人柄がとても素敵であり、人としてもビジネスパーソンとしても尊敬できる方であった。
沖縄に移住されてからそんなに長くはないものの、飲食店だけでなく、農園、マリンアクティビティ、レンタカー、アパレルなど多角的に事業を展開されており、ビジネスにおいて覚悟と行動力に勝るものはないということを論より証拠で見せていただきました。

気さくに話してくださるオーナーなので、沖縄の名護市付近に行かれた際には是非とも『おきなわ長寿そば』へ行ってみてください。
オーナーの人柄もあり、こちらの職場では自分にできる限りのことをやろう、働いている時間はできるだけ貢献しようという気持ちになり、一生懸命働いた。
やはり一生懸命働くと仕事は楽しく感じるし、仕事をしている間の体感時間圧倒的に短くなる。
「何をするかより誰と働くか」と言われることが多いが、まさしくこれを痛感した、というより、今回タイミーで働くことを通じて、誰と働くかってめちゃくちゃ重要だなと再認識しました。
周りの働く人たちに働く上でのモチベーションを左右されるのは良くないという見方もできるけど、私を含めて働き手の大半が左右されると思うし、それで良いと思う。

2日目のカフェと比較して印象的だったこともある。
それは残飯の量が圧倒的に少ないということと、お客さんから「ありがとう」「ご馳走様でした」「美味しかったです」と言ってもらえる数が圧倒的に多かったことです。
個人店のため距離感が近い、店側と客側で無機質なやり取りではなく、人と人としての交流が生まれやすいからこそだとは思いますが、働き手としても、客としても自分は個人店の方が好きだなと思った次第です。

イメージ図/沖縄そば屋でのホール

□4日目/観光施設での土産販売

大型観光施設にある売店でシークワーサージュースを販売するバイト。
ここでは多くのタイミーさんを受け入れていることから、本名で呼ばれることはなく、『タイミーさん』と呼ばれました。

タイミー最終日のため、気合を入れて出勤したが、当日は雨も風も強い悪天候で客足がほとんどなく、ほとんど何もすることなく、時間だけが経過していく職場であった。
この職場で明確に暇疲れを感じた。
最初の方は進んで自分の持ち場以外の仕事をしていたが、周りの人たちから必要とされている感覚を得られなかった、かつ周りの人たちもそんなに熱心に働いていなかったので、途中からプラスアルファで働くことを辞め、時間が過ぎていくのをただただ待っていた。
仕事ってサボろうと思えばいくらでもサボれるけれども、サボって過ごす時間はとても長く、退屈に感じてしまうんだよなというのをこの時に悟りました。

1日目の品出しも4日目の販売員と同様に暇な時間が多かったが、店長や周りの社員さんから積極的に声がけしてもらったり、『タイミーさん』と呼ぶのではなく本名で呼んでくださったり、働きぶりを褒めてくださったりしたことがエネルギーになり、就業時間中は絶えずできることはないかと仕事を探し、動き続けていた。

繰り返しにはなるが、一緒に働く人たちによって働き手のモチベーションは大きく左右される。
そして、働き手のモチベーションを生むために大前提必要なのは、人と人としての人間関係を職場においても構築していくこと、これに尽きる。

また別観点となるが、時給制の人たちにプラスアルファが求めらるような仕事を任すのはどうなのだろうかと考えてしまった。
今回のシークワーサージュースの販売は歩いているお客さんに声をかけてジュースの試飲を進めて、飲んでもらったら、購入してもらうように営業をするというものであるが、売ったとしても何のインセンティブがない中で果たして人は頑張れるのであろうか。
そこで長期間働くアルバイトであれば、「頑張っているから時給上げるね」という金銭的な報酬であったり、「〇〇さんはたくさん売っていてすごいね」と言われる精神的な報酬が得られるかもしれないが、タイミーのように短期で働く人には何ら報酬は発生しないので、大概の人は最低限やるべきことだけやる、最大限売るための努力をしないのではないかと思う。
人材はテキトーに配置するのではなく、熟考して適切に配置しないと機会損失につながるということを痛感させられた。

イメージ図/シークワーサージュースの販売

■『タイミーさん』と呼ばれてみて何を学んだのか?

1~4回目の感想は日記的に書き、冗長になったので、以下に今回の経験で得た学びと気づきをサマリます。

□タイミーで働いてみて得た学び・気づき


1.どんな仕事でも効率良くやろうとする姿勢が働く楽しさ、さらに言えば成果や成長に繋がる

2.働く上でのモチベーションは周りから必要とされているかを短期的に、かつ具体的に実感できるかによって上下する。(大概の人は)

3.コミュニケーションを要する仕事において「笑顔と挨拶」はシンプルにして最大の武器となる。笑顔で挨拶することで初対面でも好印象。

4.職場における連携を強化したい場合は一緒に働く人たちに些細なことでも「ありがとう」を伝え続けていく。

5.お客さんから直接頂く「ありがとう」はいかなる場合においても嬉しい。自分が客の立場になったら、積極的に「ありがとう」を伝えていく。

6.残飯を出すのはもったいない、かつ片づける側も大変なので、できるだけ出せないようにするべし。

7.一生懸命働くと仕事は楽しく感じるし、働く体感時間は短くなる。逆に楽しようとしてさぼると、仕事はつまらなく感じ、体感時間が長くなる。

8.クライアントであっても、同僚であっても、人と人としての関係を構築できると与えられていること以上のことがしたくなる。

9.どんな職場であっても適切に人材配置をしないと機会損失に繋がる、人材配置はテキトーにではなく適切に行うべし。

■『タイミーさん』と呼ばれてみてどう変化したか?

□働いて稼いだお金で遊ぶことの楽しさや尊さが知れた!

今回の旅のコンセプトは「現地で働いて稼いだお金で現地のジムで筋トレする」というもので、タイミーで稼いだお金はジム代と前後の飲食費にフルベットしました。

社会人になって以来、勤め人をしてきたので、毎月末に決まったお金が入る、それに加えてボーナスが入るという恵まれた生活を送ってきました。
一生懸命働いてきたという自負はありますが、給料が貰えて当たり前という感覚に無意識的になっており、貰った給料を使って遊ぶということに関してその遊び自体から得られる喜びしか感じていなかったように思います。

しかしながら、タイミーでお金を稼いで、そのお金を即娯楽に回すということをやってみたら、時間・労力と交換に稼いだお金で自分の趣味を楽しむ喜びを実感できました。

この喜びは当たり前のことではあるものの、東京で働いている間は気づけなかったと今思う。
そのため、今後東京で働いていく中で忘れないようにしたい。
これを忘れなければ、人生で今まで以上に楽しさや幸せを感じられると確信してます。

□自分は働くのが好きだと思い出せた!

冒頭に記載した通り、自分が働くのが好きかどうかわからくなっていましたが、今回のタイミーを通じて自分は働くのが好きだなと実感できました。

成長実感、自己重要感、人との繋がり等々、お金以外にも働くことによって得られるものはたくさんあり、それらが得られている実感が好きなんだろうなと。

・成長実感について
単純作業をより効率的にやろうとすることにより、やり始めた時よりも素早く、ミスなく作業を終えることができたことで成長実感を得られたし、今までやってきた仕事を振り返ってみても成長実感を得られる瞬間に仕事って楽しいなと感じていたことを思い出した。
・自己重要感について
仕事を前向きに、一生懸命やり続けていると、周りの人たちが必要としてくれるようになる。
必要とされていることを感じると、自分の存在意義が強化され、人生において幸せな時間が増える。
だから、今後も自分を必要としてくれる場所で働いていきたい、かつ必要とされ続けるように自分も努力し続けていきたい。
※補足:自己重要感って他者に依存するので非常に脆いけれども、自己重要感から自己肯定感につなげようと意識さえ持っておけば良いと思う。
・人との繋がり
良い意味でオンオフ分けることなく、一個人として仕事に臨んでいると、人と人で仲良くなり、仕事での出会いがプライベートのつながりになったりする。
今までの仕事ではもちろんですが、今回のタイミーにおいてもプライベートで繋がりを持てる人と出会うことができました。
プライベートの繋がりにならなかったとしても、日常生活では出会わないような人達と接することができ、自分自身の見聞を拡げてくれる。
それが人生に彩を加えてくれるのではないかなって思う。

□仕事における得意なことが明確になった!

約10年間やってきた人材や人事の仕事、つまりオフィスワークから離れて、まったく別の仕事をしてみたことにより、仕事における自分の得意・強みに関して解像度が上がった気がしてます。
一番の得意・強みはコミュニケーション能力。
老若男女問わず、誰とでも円滑にコミュニケーションを取ることが無理なく、自然にできることは強みと捉えてよいと思う。
また、「笑顔と挨拶」についても超ナチュラルにしているので、これも強みだなと思う。
笑顔で挨拶することは全てのコミュニケーションの始まりなので、これが自然とできることが私のコミュ力を支えているのかもしれない。
自分が持っているコミュ力をフル活用して、これから活躍していきたいと強く思った次第です。

■『タイミーさん』と呼ばれてみた体験談を書きながら思ったこと

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回のタイミー&筋トレ旅は一週間という短い時間でしたが、とても学びと気づきの多い旅でした。

『タイミーさん』として働いていた時のことを思い出しながら書いていたのですが、書いている中であれも書きたい、これも書きたいとなってしまい、まとまりのない、冗長な内容になってしまったのではないかと思います。

タイミーは雇用契約となるため、週5日×1日8時間のフルタイム勤務している人はできない可能性が高いです。

そのため、今フルタイムで勤務している人にはお勧めできませんが、業務委託で働いている人や場合によっては会社を経営している人、または私のように次の会社へ行くまでにブランクがある人はタイミーをやってみることをお勧めします。

今住んでいるところの近くでやってもいいとは思いますが、思い切って住んでいる場所から離れて働いてみると、より多くの発見を得られるのではないかと思います。というより、単純に旅先で働く方が楽しいと思います。

noteに書いてあること以外にも話が聞きたい、より詳しい話が聞きたいという人はいつでもX( https://x.com/TankMuscleHR  )にご連絡ください。

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