【今年も豊作】A24おすすめ映画5選
A24が今年も豊作だから過去の作品からおすすめ5選を見てみて!という記事です。
A24とは
2012年に設立された映画の製作・配給会社で、これまでに数々のヒット作品を手がけてきました。今やその名を知らない人はいない程に有名で、独特の切り口と斬新な映像表現は世界中の人を魅了しています。
そんなA24の作品は
「トガっていて、普遍的」
予想のつかないストーリー展開や強烈な毒、鮮やかな画面。
社会問題や普遍的なテーマを扱いながらトガっているんだけどポップな作品が多い印象。
そんなA24の作品の中から個人的ベスト5をご紹介。
5位:「CLIMAX」(2018年/ ギャスパー・ノエ監督)
ストーリー
冒頭のリハーサルのシーンはノーカットでダンスを披露。
これもめちゃめちゃかっこいいのですが、パーティーが始まってから狂気のダンスフロアと化します。
ハイになって暴れる人、我を忘れて踊り続ける人、暴力性を抑えられない人、逃げ惑う人。
狂乱のパーティーをトラッキングショット(人物を追いかけながら撮影する手法)で長回しの連続。途中から視界が歪んできたり傾いてきたり、
自分がトランス状態にいるような感覚になり、鳴り止まない爆音の音楽と眩しい照明で見てるこっちも気持ち悪くなってくるような映画。
ドラッグによって人間がどうなるのか、その恐ろしさを体験することができる映画。
4位:「ムーン・ライト」(2016年/バリー・ジェンキンス監督)
ストーリー
言わずと知れたA24の代表作。
この映画以前にもアカデミー賞初め様々な映画祭で受賞することはあったが、
今作では本命の「ララランド」を抑えアカデミー賞作品賞に輝いた。
ゲイの黒人の成長を描いた本作では、監督を初め主要キャスト全員が黒人で製作されアカデミー賞の白人至上主義に大きな風穴を開けたことでも知られています。
厳しい現実を受け入れながら成長していくシャロン。
3部共に繊細な演技と美しい映像に注目。
3位:「カモン カモン」(2021/マイク・ミルズ監督)
ストーリー
コミュニケーションとは何か?を教えてくれる映画。
近しい距離の人とちゃんと会話ができているのか。
大人と子供。男と女。兄と妹。既婚者と独身者。
様々な切り口から立場の違う人間と【会話すること】が丁寧に描かれます。
そしてジョニーとジェシーは会話というコミュニケーションを超え関係を築いていく。
主演は「ジョーカー」でお馴染みのホアキン・フェニックス。ジョーカー役とは打って変わってしっかり太って中年のおじさん。
そしてジェシー役のウディー・ノーマン。彼の可愛すぎるし憎たらしすぎるとてつもない演技に注目。
2位:「ヘレディタリー/継承」(2018/アリ・アスター監督)
ストーリー
アリ・アスター監督の長編デビュー作。日本では「ミッドサマー」(2019)が有名ですね。
本作もジャンルはミッドサマーと同じカルトホラー。
宗教がらみのホラー映画です。
とにかくめちゃめちゃ怖い。のに、ストーリーがめっちゃ面白い。
びっくり系ホラー映画が苦手なのですが、これはじわじわ系ホラー。シンプルに面白い!
得体の知れない不気味さと一瞬で崩れ去る平穏。
妹・チャーリー役のミリー・シャピロの怪演はあまりにも有名ですね。
1位:「mid90s」(2018/ジョナ・ヒル監督)
ストーリー
1位は「mid90s」。
貧しい地域の少年がストリートで仲間と出会い成長していく物語。
90年代のロサンゼルスの雰囲気が最高。また映像は90年代当時のフィルムの質感、アスペクト比が再現されており哀愁を漂わせている。
監督のジョナ・ヒルはコメディアン出身で俳優や脚本家として活動しており、
長編映画は今回がなんと初めて。今後の作品もめっちゃ楽しみになりました。
音楽もニルヴァーナやシールなどを初め、ア・トライブ・コールド・クエスト、ファーサイド、サイプレスヒルなど90年代好きにはたまらない選曲。
ちなみにレイ役のネイケル・スミスは現在ラッパーとしても活動しており、タイラー・ザ・クリエイターとも曲を出してます。
ということで、A24の好きな映画ベスト5でした。
ちなみに今年は「X」や「LAMB」など上映予定の作品が控えてて楽しみ。
今の世界を反映し、不朽で斬新。
そんな映画体験があなたを待っているはず、、、。