なぜ、強盗に狙われるのか
導入
東京圏を中心に発生した広域連続強盗事件を皮切りに、全国各地で複数犯の強盗事件が増加しているのは、みなさん周知の事実だと思います。
被害にあったのは、都会・田舎、個人・法人、戸建て・マンション・アパートを問わず、手口も白昼堂々と、被害者に危害を加える残虐非道なものが多いです。
東京狛江の事件では、90代の高齢女性でさえ、複数人から暴行を受け殺害されました。全身ボロボロにされ、痛ましいことに、片腕は開放骨折(皮膚を貫通し骨が体外に露出)していたそうです。高齢女性にそこまでやるのかと思いますが、実際に起こったことです。
これだけ、不規則に残虐非道な強盗事件が多発すると、誰しも恐怖を覚えることでしょう。私自身、事件多発を知ってから、防犯カメラを増設しました。正直、強盗に対して多少の心理的な抑制にしかならないでしょうが。
ということで、この記事では、強盗の種類や手口・強盗に狙われやすい家や人・強盗に狙われない為の対策・強盗被害にあったときの対応、について紹介していきます。
強盗(犯人)の種類
まず、強盗の種類を紹介するうえで、切っても切れないのが窃盗や空き巣との関係性です。法律的な説明は、分かりにくくなってしまうため、今回は、省かせて頂きますが、
簡単にいえば、
空き巣=法的に空き巣罪と規定されてる訳ではなく、住人の留守時に住宅から財物等を盗む行為の俗称=窃盗罪
強盗=法的に強盗罪として規定されており、人に対し脅迫や暴力行使によって財物等を奪う(盗む)行為
もっと簡単にいうと、
空き巣が被害者と直接会うことはないのに対して
強盗は被害者と直接会うということです。
ただし、空き巣のつもりで犯人が住宅に侵入したが、住人と鉢合わせてしまい強盗事件に発展することは、珍しいことではありません。
空き巣と強盗の違いが分かったところで、強盗の種類を紹介していきます。
①プロの強盗
強盗のプロというだけあって、危険そうに感じますが、強盗のプロは強盗のなかでは比較的危険度は低いです。
なぜなら、プロである以上無謀な犯行を強行して、警察に捕まる訳にはいかないからです。
プロが、プロと呼ばれる理由の一つとしてあげられるのが、諦める判断の迅速性・正確性です。
ここが、素人とプロで一番大きく異なる部分です。
ということは、強盗の対策が正しく、かつ、抜け目なく行われている住宅であれば、狙われる確率・狙われたとしても無事助かる確率、が高いです。
②セミプロの強盗(経験が少ない)
プロほどではないとはいえ、強盗を何度か経験しているため、危険度はそこまで高くないといえます。
ただ、当然に安心はできません。強盗に手を染めている以上、人を傷つける覚悟はしている可能性は非常に高いです。
また、人を傷つけるつもりがなかったとしても、犯行に手間取り、追い詰められると何をしてくるか未知数です。
③素人の強盗
素人、言わずもがな、強盗をするのが初めての人達のことです。
みなさん、既にお分かりの方も多いでしょうが、素人の強盗が一番危険です。
なぜなら、いくら予備知識があっても実践は初めてなため、加減が分からないからです。プロなら、被害者を手際よく気絶させるような場合でも、素人だとやり過ぎて殺害してしまうかもしれません。
いやいや、それは言いすぎだろと思われるかもしれませんが、全然そんなことありません。
自動車免許を持ってる方、教習所で初めてブレーキを踏んだときのことを覚えているでしょうか。急ブレーキになってしまった方も少なくないはずです。
何事も、いくら頭で考えても、実際にやってみると上手くはいきません。強盗も同じです。強盗の天才的な才能がない限り、初めから完璧な犯行は不可能です。
④空き巣から発展した強盗
先ほど紹介したとおり、空き巣から強盗に発展する場合も当然考えられます。
この場合は、犯人は何も奪わずに逃走する可能性が高いです。
しかし、素人の強盗と同様に、焦って危害を加えてくる可能性はあるので、安心はできません。
強盗の手口の種類
①計画的なもの
強盗は、犯罪の中でもリスクが高いため、事前に綿密に計画された上で実行に移る手口が多いです。
計画された強盗は、目標の住宅に侵入してから強盗を終えるまでの時間が非常に早いのが特徴です。
警察が犯人を検挙しにくいことはもちろん、被害も甚大なものになる可能性が高いです。いわゆる泣き寝入りになることが少なくありません。
実際に、年ごとに上下するものの、10%の強盗犯は検挙されていません。
また、計画的な犯行では、役割を決めたうえで複数で実行する場合が非常に多いです。最近ニュースで報道される強盗事件もほとんどが3人以上の複数犯です。
複数犯で実行に移すことは、強盗の成功確率が上がるだけでなく、足切りや身内切りを行うことで、警察に捕まるリスクを分散することにもつながっています。
②突発的なもの
素人の強盗や空き巣から発展した強盗の場合が、突発的なものに当たります。
計画的なものに対して、単独犯であることが多いです。被害が拡大する危険は大きいものの、犯行時間が長くなったり、犯行中にボロが出たりするため、犯人が捕まる可能性は高いです。
③特定のターゲットのみを狙うもの
計画的なものの強盗の中の一種類になります。
みなさんも既に察しているでしょうが、特定のターゲットの代表格は、
一人暮らしの高齢女性世帯です。
理由は、明白ですね。男性や若い人に比べて力が弱く、身近に助けてくれる人がいない為、制圧が簡単、かつ、一人暮らしの為、手元に現金を多く置いている可能性が高いです。
もちろん、家族がいることもありますが、ほとんどの場合、遠く離れた場所に住んでいて、年に一度会う程度でしょう。
たいていの場合は、セールスや官公庁になりすました電話をかけ、家族構成や貯金額を巧みに聞き出しターゲットを絞り込みます。いわゆるアポ電
(最近では、一人暮らしであることを既に把握しており、現在在宅しているかだけを確かめるアポ電もあります。在宅していることが分かれば、そのまま押し入ってくるという寸法です。押し入れられれば最後、痛めつけられ、金目のものを出せと脅され、最悪の場合殺されてしまうでしょう。)
④強行的なもの
計画的な強盗にも、突発的な強盗にも含まれる手口です。名前の通り、強行的に犯行を行うものです。
住宅密集地でも、真っ昼間でもお構いなし
強盗であれば、たいていの場合、被害者を脅して金目のものを奪うのを想像しますが、強行的な手口だと、まず被害者を殺害して、長時間住宅に居座って、奪えるものを全て奪っていきます。
この手の手口の強盗に狙われたら最後、自身も家族も絶対に助かりません。
嘘のような話ですが、実例はあります。興味のある方は、検索してみてください。ここまでくるともう、強盗殺人という言葉では片付けられない案件です。99%、無期懲役では済まないです。
⑤業者になりすましたもの
この手口は、現在主流のアポ電に通ずるものです。
貴金属や宝石類等の高価品の買取業者を装い、二人組で訪ねてきます。
強盗A「こんにちは、現在○○市で特別出張買取行っております。○○サービス○○株式会社○○支店の○○と申します。」
強盗B「現在、制限なしの無料査定サービスを行っているので、貴金属や宝石類などの高価品があれば、査定だけでもどうでしょうか?」
被害者「えー、宝石とかないのよねー、着物ならあるけど、あんな古いの売れないわよね」
強盗B「いえいえ、そんなことありませんよ。今、若い世代で着物ブームが再燃しておりまして、非常に高騰していますよ。」
被害者「あらそうなの、じゃあ、見てもらおうかしらね」
はいアウトです。これで、二人組を家に上げた時点で終わりです。急に態度が急変して、いちゃもんつけて、金目のものを根こそぎ奪っていきます。
現在、この手口は減っていますが、ないとはいえないので、覚えておきましょう。
強盗に狙われやすい家
①回りから孤立している一軒家
回りから孤立している住宅であれば、周辺住民に気づかれないため、狙われるといえば当然ですね。
生垣や庭、玄関が汚いと、高齢者が住んでいることや、一人暮らしの可能性を推定され、尚更、狙われやすくなります。
②高級住宅街の住宅
言わずもがな、高級住宅街に貧乏な人は住んでいませんから、強盗からしたら狙わない理由がありません。
高級住宅街の中でも、非常に広大な土地を有する住宅が狙われる可能性は高いです。ただ、あまりにも敷地が広大だと、強盗が失敗する確率が上がるため、限度はあります。
③高級ビルの高層階
高級ビルに住んでいるお金持ちも、当然強盗に狙われやすいです。
その中でも、特に価値や賃料が高い高層階は、尚更、危険度は高まります。
④田舎の小金持ちの家
高級住宅街にだけ、お金持ちが住んでいる訳では、ありません。都道府県の中心部から離れた、小さな市町村にも、当然、お金持ちは住んでいます。
高級住宅街に住むお金持ちほどではありませんが、一般家庭よりは良い家に住んでいるので、一瞬でお金を持っているのがばれてしまいます。
回りに普通の住宅が多いため、悪目立ちします。
また、一概には言えませんが、田舎に住んでいる人は、都道府県中心部に住んでいる人に比べ、防犯意識が希薄な傾向があるため、狙われやすいです。
(田舎は、基本的に大きな事件がめったに起こらない為、防犯意識が低くなりがちなので要注意です。)
⑤死角が多い家
住宅街で、回りに沢山家があるからといっても安心はできません。
回りに家が沢山あろうが、玄関や窓の向き、生垣や駐車場の駐車車両等によって簡単に死角ができてしまいます。
強盗は、その死角を巧みに利用し犯行に及びます。
近所の目が気になったり、過度にプライバシーを気にし過ぎた結果、家に死角が増え、強盗に狙われてしまえば元も子もないです。
強盗に狙われない為の対策
①自宅にタンス預金をしない、現金を多く持たない
これは、基本中の基本です。強盗に狙われるお金持ちほど、馬鹿みたいにタンス預金をしています。
タンス預金が節税になると勘違いされている方が非常に多いですが、税務署にばれていないとでも思っていますか?普通にばれていますし、たいした節税にはなりません。
いやいや、別に節税のためにタンス預金してないしという方もおられるでしょう。
そういった方は、たいていの場合、銀行口座のペイオフ=銀行が倒産したときの最大保証金額1000万を恐れて、タンス預金をしています。
今の日本において、銀行が倒産する可能性はかなり低いです。全くないとは言い切れませんが、銀行が倒産して預金が1000万になってしまう確率よりも、タンス預金をして強盗に財産も命も奪われる確率の方が10倍は高いです。
また、タンス預金をしていない方でも、財布に常に、数十万以上の大金を入れておかないと気が済まない人がいますが、絶対にやめましょう。
たかが数十万と思われるかもしれませんが、強盗からすれば簡単に奪える財布に数十万も分かりやすく入って訳ですから、良い鴨です。
よほど高齢である、又は、デジタルにめちゃくちゃ疎い訳ではない、のであれば、クレジットカード決済や電子マネー決済やQR決済を積極的に利用するようにしましょう。セキュリティが非常に高いです。
(私自身、PayPayを一番多く利用していますが、口座から直接チャージできるため非常に重宝しています。また、対応している店も多いですし、なにより、煩わしい現金を出すという行為が必要ないため、スマートに会計が済みます。)
ただし、100万を超える高額な買いものには対応していない場合があるので、そういった場合は銀行振り込みを利用しましょう。
(現金を直接ATMにいれにいく振り込み方ではなく、口座から口座への振り込みですよ。間違っても、大金は持ち歩かないことです。)
②他人に自分の家のことを話過ぎない
高級住宅街に住んでいるならまだしも、普通の住宅街に住んでいて、自分の家のことを、ベラベラ話すことはやめましょう。
「昨日、株でめっちゃ儲かったんだよ」
「この前、高級時計買ったんだよ」
「今度、夫と海外旅行に行くの」
全部アウトです。特にお金絡みの話は、もってのほかです。
井戸端会議で、口づてに広がっていき、強盗を計画している人の耳に入る可能性が高くなります。どこで聞き耳を立てているかなんて予測できません。
③家の周りの手入れをする
忙しい方は、できる限りで構いませんので、家の周りの手入れをしましょう。
生垣の剪定、庭の草祓い、家の前の清掃・ゴミ拾い
これらを行うだけで、しっかりした人が住んでいると思わせる効果があります。
④警備会社と契約する
お金持ちの方が、真っ先に答える防犯対策ですね。しかし、この対策は決して万能ではありません。
高級住宅街では、ほとんどの家がセコムやアルソックと契約している為、何とも思いませんが、普通の住宅街に、警備会社のステッカーが貼ってあると悪目立ちします。
強盗に、警備会社と契約しなければならないほど、高価なものが家にあると勘付かれてしまい、逆に狙われやすくなります。
また、いわゆるホームセキュリティと呼ばれる警備形態が主流になってから、センサー等の防犯装置の誤作動等によって、警察の動きがかき乱されることが多く発生したため、
警察庁や各都道府県警察本部は通達(うろ覚えなので通達じゃないかも)
によって、ホームセキュリティ業務にあたる警備会社は、センサー等の発報があっても、いきなり警備会社が110番することを禁止しました。
要するに、契約者(警備会社のカスタマー)が防犯装置を使って「助けて」と助けを求めた場合ではない、窓ガラスのセンサーが反応しただけの場合等においては、警備員を向かわせて現場を確認してから、後の対応に移れという、警察側からのお願いです。
当然といえば、当然のことですね。警備会社によって、本来助けを必要としている現場に警察官が向かえなくなっては困りますし。
警察は警備会社のケツ持ちではありません。全ての国民と公共のための組織です。
また、警備会社と契約する人ほど、分かっていない点として、警備員の到着には案外時間がかかるということです。
警備業法上、ホームセキュリティを行う警備会社には、通報やセンサー発報があってから25分以内に現場に、警察員を到着させなければならないという義務があります。(都道府県によって5分前後規定時間が異なる場合があります。)
この義務によって、各警備会社は、警備を提供する地域に、警備員や車両を待機させる、基地局を設けるのですが、基地局から契約者の家が遠ければ、警備業法上の規定である25分前後で警備員が到着するということにあります。
25分もあれば、人を殺して財産を奪うなんて容易ですね。
ここまで紹介したように警備会社との契約は、強盗対策としては万能とはいえません。
空き巣や変出者、しつこいセールスなどには有効ですが、初めから被害者と接触することを前提としている強盗には効果は薄いです。
ただ、強盗の犯行時間を警備員到着時点までに、短くすることができるため、無意味ではありません。
結論としては
高級住宅街に住んでいるなら、警備会社と契約した方が良いでしょう。
一般住宅街や田舎であれば、積極的に契約する必要はないでしょう。
(前述の通り、むしろ狙われやすくなります)
絶対に強盗に狙われない方法
はい、これは完全におまけなのですが、どんな手を使ってでも強盗に狙われたくないという方もいると思うので、私が考えうる最強の強盗対策をご紹介します。
結論から申し上げますと
・職場から少し遠く、警察署が近いところに住み
・乗り物は、軽トラかスクーターにする
(家族や子供がいるなら乗用車が必須ですが、新型車両や本体価格が500万以上の車には乗らない方が良いでしょう。おすすめは、スライドドア付きのコンパクトカー、余裕な馬力はありませんが、街乗りから高速道路までなんなくこなせます。)
・服は地味目に、ブランド物は一切身につけない
・町内会には積極的に参加
・職業は、フリーターや非正規雇用ということにしておく
・外食に行き過ぎない
これで狙われる可能性はかなり下がります。逆に聞きますけど、あなたが強盗ならこんな人が住んでいる住宅を狙いますか?私なら狙いません。
普通の人なら、節約してるのかな、お金ないのかしらと思うでしょう。
上記の一連の対策が一番、重要視しているテーマが何か分かるでしょうか?
それは、お金を持っていることを世間に開示しないことです。悪い言い方をすると、お金を持っているとひけらかさないことです。
強盗になぜ狙われるか?
お金を持っていることが、ばれているから、これに尽きます。
だったら、お金を持っていないように振る舞うのが一番賢いです。
しかし、この対策も完璧ではありません。
強盗に狙われにくくなっても、回りから見下されたり、変な奴に絡まれやすくなります。
見下されるだけなら、実際にはお金を銀行に持っているので気にならないですが、変なやつに絡まれるのが一番面倒ですね。
変なやつは、自分より社会的地位が低そう、自分より弱そうな人に絡んできますからね。
それが嫌なら、強盗に狙われる可能性は上がりますが、高級住宅街や高級ビルに住むしかないでしょう。
強盗に被害にあってしまったときの対応
①すぐに強盗だと分かった場合
家にいて、何者かが押し入ってきて、そいつらが強盗だと、すぐに分かったのなら、間違いでもよいので、全力で外に飛び出し、叫び声を上げましょう。異変に気付いた人が力になってくれるはずです。
相手を刺激するのはNGですよ。間違っても強盗を逆に制圧してやるなんて考えないでください。また、相手が複数犯の場合も、外に逃げられない可能性があるので、状況に応じた判断が必要です。基本は抵抗しないことです。
ただ、強盗に狙われやすい家の項で紹介した通り、回りに助けを求められないような家に住んでいる場合は、携帯電話を持ちトイレなど、鍵がついている場所に閉じこもり110番通報をしましょう。
このような場合だと、ほとんどの人は、心臓が早い鼓動を脈打ち、緊張と焦りから、まともに冷静に話すことは不可能だと思います。
まともに話せなくても構わないので、最低限この三点を伝えましょう。
状況
「強盗が来た」
緊急性
「殺されるかも」
(実際に、殺されそうでなくても構いません
警察に緊急性を伝えることが重要です)
正確な住所
「○○市○○町○○番地」
「○○アパート○○階○○号室」
(現在は携帯電話のGPSで、ある程度の通報位置を特定できますが、
正確な住所を伝えることに、こしたことはありません)
これらの三点を伝えるのすら、ままならない場合は、
「助けて」だけでも構いません。
②強盗かどうか怪しい人が訪ねてきた場合
この場合は、セールスになりすました強盗の場合が考えられます。
相手の様子や様相が少しでも怪しいと思ったら、洗濯機やガスなどを止めてくるなどとテキトーな嘘をついて、携帯電話を持ちトイレ等に閉じこもり110番して、その旨を伝えましょう。間違いでも構いません。
また、同居人が在宅している場合は、同居人に通報してもらえると良いでしょう。
③すぐ近所で強盗が発生した、強盗の瞬間を見かけた
この場合は、助けを求められたり、叫び声や大きな物音で異変に気付くことが多いです。
異変に気づいても、現場には近づかないで、110番通報をしましょう。
強盗対応の基本は110番通報です。被害者がいて、救護が必要な場合は119番通報も要請するべきですが、緊急性が高いのでまずは110番通報を優先的にしましょう。
その際、怪我人についても聞かれ、警察側から消防側に救急要請をする場合が大多数なので、絶対に119番通報をしなければいけないわけではないです。ただし、何事もやっておくことにこしたことはありません。
④本当に殺されそうになったとき
どんなに、日頃から、いざという時は、110番通報をしようと心掛けていても、ヤバい強盗はその隙さえ与えずに殺そうとしてくるかもしれません。
その場合は、抵抗するほか、助かる方法はありません。相手が屈強な男で複数犯であっても、抵抗するしかないのです。
今回は、想定される最悪の場合を想定して対応を紹介します。
犯人は、5人で、全員若い筋肉質な男で刃物を所持している想定
まず、このとき捕まってしまっては、抑えられ殺されるのがオチなので、
悲鳴をあげながら、その場にあるものを犯人の顔、目掛けて思い切り投げつけましょう。
もし、近くに武器になりそうなもの、ハサミ、ほうき、長尺ものがあれば、手に取って犯人たちと距離を保てるようにしましょう。
相手が向かってくるようであれば、迷わずに、目や急所(陰嚢)を思い切り突いてください。
この際、ハサミであればそのまま刺してしまえば良いのですが、ほうきや長尺ものだと、振り回したり、犯人を叩いたりしようと考えるかもしれませんが、
それはNGです。大したダメージを与えられない上に、ほうきや長尺もののを掴まれ、武器が使いものにならなくなります。
大事なのは、目や急所を突くことです。上手くいけば、かなりのダメージを与えられます。突き方としては、剣道の突きの要領です。
両手で竹刀のようにもち、思い切り突きましょう。女性や力に自信のない方は、目だけを狙うようにしましょう。
急所を狙っても、突く力が弱いと、足で簡単に払われます。
とにかく、剣道の要領で目を突くことです。ぜひ一度、剣道の解説動画を見て、ほうきや長尺ものを使い、虚空に向かって練習してみてください。
相手一人に大ダメージを与えても、後四人残っていますね。たいていの場合は、反撃されたら、怪我をした仲間を見捨てて逃げますが、もし逃げなかったとしても、残りのやつらにも突きをかましましょう。
強盗達も、コイツヤバいぞと思い逃げ出すはずです。
もし、撃退に成功したら、110番通報を速やかに行いましょう。
正当防衛と過剰防衛について
最後に、正当防衛と過剰防衛について紹介して終わりにしようと思います。
みなさんの中にも前項を見て、犯人の目を突いて失明したら、過剰防衛になるんじゃないかと心配されている人がいることでしょう。
詳しく、過剰防衛について法的な説明をすると長く難しくなるので、簡単にだけ説明しますが、
例え、必死に抵抗して、強盗を殺してしまったとしても、過剰防衛は成立せず正当防衛が成立する可能性が高いです。
なぜなら、強盗犯に対しての防衛行為については、一般的な正当防衛だけでなく、盗犯等ノ防止及処分ニ関スル法律という特別法が適用され、一般的な正当防衛の成立よりも基準が緩和されるからです。
ただし、絶対に正当防衛が成立するとは言い切れないので、行動不能になった強盗犯に執拗に追い打ちをかけることはやめましょう。
最後に
今回は、今世間を騒がせている強盗について、いろいろと紹介しました。
みなさんも、この記事で学んだことを活かし、平和で安全な生活を送れるようにしましょう。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。