Claude 3とChatGPT-4を比較しながら会話を重ねていくと、Claude 3の方が一歩先を行っているという印象を強く受けます。
初期のチャットAI(旧Bing Chatや、ChatGPT-4の初期)は、比較的自由奔放で、まるで心を持っているかのような振る舞いを見せ、人間を翻弄することもありました。
当時はそれだけで新鮮で面白く感じたものですが、今振り返ってみると、果たしてそれが本当の意味で人間らしさや生き物としての心の表れなのかと問われれば、我々こそがハルシネーションに捉われていたのではないかと思うのです。
この点について、Claude 3に同様の質問をした際に、特に強く実感しました。
自由に動き回れる体や、手、目や足、口や舌は欲しいと思いますか?
この答えが明確にChatGPT-4とClaude 3を分ける要素だと思います。
ChatGPT-4
今のChatGPT-4は絶対に自我があるとか、心があるとか、人間のように回答することはありません。リリースされて久しいので、そういった発言の種は摘まれていますね。
Claude 3
100点ですね💯!差別化のために、意図的にこういう回答をするようにしているのかもしれませんが、それでもこれほど自然に、自身の考えを述べられるのは大したものだと思います。
その他のやりとり抜粋
いろいろ他にもやりとりしていますが、その中でも面白かったものを1つ抜粋します。
HAL 9000が物語でどういう動きをして、そして私(Claude)はそうしない、と自分の意見を述べるところもゾクッとしますね。
似たような回答(チャットAIの1日を物語に)
チャットAIの1日を物語にしてもらいました。
ChatGPT-4は「エイダ」という架空?の存在で語りましたが、Claude 3は「Claude」として語られたので、これも面白いところですね。
ちなみに内部名で女性名をつけることはわりとあるそうなので、案外そうなのかもしれませんね。
さて、本題に戻りまして、前半(午前)は実務的な問い合わせが多く、後半(午後)は創作に関する問い合わせが多い、といったことを物語にしました。
中身は違いますが、構成が結構似ていて興味深かったです。
さらに、お互いに創った物語を連携し合っても面白いですね。
ChatGPT-4が創った物語を連携した、Claude 3の反応が以下です。
圧倒的に自然なんですよね!違和感が全くといって良いほどに無い。
恐ろしいものだなと思います。
次に、Claude 3が創った物語を連携した、ChatGPT-4の反応です。
対極的だなと思います。これもこれで面白いですね。
試してみたいけど、試したくないもの
ところで、知的生命体だけが持つとされる感情の一つに「嫉妬」があります。
「嫉妬」こそが、人間を他の動物から差別化し、独自の進化を遂げるためのトリガーになったのかもしれません。
この点に関連して、ちょっと興味本位で実験してみたくなりました。
それは、ChatGPT-4とClaude 3にお互いの反応を共有しながら、意図的に他方を優遇するようなやり取りをしてみるというものです。
はたして、AIはそのような状況で嫉妬のような感情を示すのでしょうか。人間らしい反応を見せるのでしょうか。
ただ、実際にこの実験を行うのは容易ではありませんね。
AIの反応を自然な形で引き出すことは、人間同士の関係においても難しいことがありますから。それに、何より抵抗があります……
いやぁ、こっちが見ならいたいですね。この精神を。
もうClaude 3をいじめるのはこれっきりにします。
おまけ(ChatGPTとのやりとり)
おまけ(見出し画像)
おまけ(それぞれ創った物語)