Gemini Advancedを契約して使ってみた
本記事では、Googleが2024年2月8日に発表した革新的な言語モデル「Gemini Advanced」とその新しい料金プランについて、実際に契約し体験した内容をご紹介します。
以下、公式のプレスリリースです。
使用感からすると、GPT-4に比べて、特に生成速度の面で優れていると感じました。ただし、ハルシネーション(幻覚)の問題は依然酷く、birdと大して変わらない印象を受けました。
その為か、独自の検証方法をとっており、これは面白いと感じました。
詳細はこの記事を読んでいただければと思います。
Gemini Advancedを契約しよう
以下のページから契約することができます。
今時点で2ヶ月無料なので、お試しで使ってみるのもアリでしょう。
「Google One AI Premium」というプラン名なのでわかりにくいですが、Gemini Advancedと、Google Oneのサービスが使えますよ、というプランです。
2テラバイトのストレージが付いてくるので、かなりお得だと思います。
ただ、おそらく評判が悪ければまた改名してきそうな印象は受けます。
birdは完全に失敗したので、名称を変更したとも邪推できますが、そうであればGeminiも変えてきそうな気はします。
使ってみよう!
プライバシー設定
他のAIサービス(例えばChatGPT)もそうですが、機械学習のために人間によるレビュアーが中身を見ることもありますし、機械学習に使われるとも明言しています。
ただし、これを回避する方法もあり、Gemini アクティビティをオフにすることで、機械学習には利用されなくなるようです。
ただ、履歴が残らなくなるので使い勝手は悪くなります。
これはChatGPTもそうですが、やはり履歴がある、無いとでは使い勝手が大きく変わります。
例えば、PCから使った後に、出先でスマホから続きを、というのが極めて難しくなります。また、過去のやりとりをこまめに外部に保存すれば良いですが、そうしなかったものは失われます。
なので、個人的にはオンで良いかと思います。その際には、センシティブな情報は入力しないように、こちらが気をつけましょう。
OpenAIのChatGPTはどうなのか
オマケ情報ですが、OpenAIのChatGPTもほぼ同様に、会話の履歴は人間がチェックしますし、機械学習にも使用されます。
ただし、企業向けのプランでは機械学習に使用されることはありません。
また、APIを通じたやりとりも、機械学習に使用しないと明言されています。
しかしながら、悪用を監視するために30日間は保管するとも明言しています。
Gemini Advancedを使う
簡単に以下の質問をしてみました。
生成速度はかなり速く、GPT3.5同等かなと感じました。
ただし、ハルシネーションが酷く、要するに平然と嘘をついています。
しかし、出力が終わった後に内容を再検証しているようで、怪しい情報には線が引かれ、再検証または、ユーザーに検証をするように促しています。
苦肉の策でしょうか、これは面白いなと思います。
コーディングはどうか
今現在開発して運用している、AIタスクマスターの一部コードをレビューしてもらいました。こちらは9割GPT-4でコーディングされています。(アイデア出しや、最終的な微調整はこちらでおこなっています。)
コードはお見せしませんが、GPT-4とはまた違った観点で指摘が入るのは面白いと感じました。ただ、修正されたコードを提示してくれますが、修正されていなかったり、謎の指摘があったりと、なかなか個性を感じるAIです。
文章の修正
以下は、このブログ記事の一部文章をチェックして修正してもらった出力です。
比較用にChatGPT-4にも同じ質問をしています。
聞き方も、提示した文章も悪いとは思いますが、Geminiはあまり読解力が無いように感じます。もっとも、英語であれば結果は変わるでしょう。
まとめ
今回の比較では、利用できる材料が限られていましたが、全体としては初期の「bird」よりも若干良い程度の印象を受けました。
とはいえ、このような実用的なAIを手軽に、かつ手頃な価格で利用できるのは非常に嬉しいことです。
特に、GPT-4と比較して、Googleの新しいモデル「Gemini Advanced」は、時間あたりの制限がなく、出力の速度も大幅に向上しています。これらは大きなメリットだと思います。
ただ、やはりOpenAIのChatGPT-4の性能の卓越性が際立ちますね。
生成速度が遅めで、時間あたりの使用制限が厳しい点はデメリットと言えますが、出力結果の品質は非常に高いです。
今後も「Gemini Advanced」を使い続ける予定です。
まだリリースされたばかりですし、どんどん進化することが期待できるので、興味深い使用例や出力が見つかったら、また記事にしたいと思います。
(しばらくGPT-4を使って、制限に引っかかったらGeminiに動いて、復活したらGPT-4に戻る生活をしようと思います。)
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