ノートを取ることは、効率的な学習において基本的なスキルですが、実際には簡単なことでは無いかもしれません。単語が散らばっただけの汚いメモに終わってしまうことも多いものです。
そこで今回は、ChatGPTの新機能「Canvas」を活用したノート取りの可能性について探ってみます。AIと協力してノートを作成する試みは、現代のアクティブラーニングの新しい形を提示するものと言えるでしょう。
実際の利用シナリオ:AIの歴史
例えば、AIの歴史に関する講義があったと仮定し、以下のようにノートを取ったとします。(このノートは読み飛ばして構いません。)
このこんらんしたノートをChatGPTに渡し、Canvasを使って整理してもらいます。
Canvasを使用する際、機能が自動的に立ち上がらなかったので、プロンプトを使って手動で起動しました。どうやら、CanvasはChatGPTが起動要と思わなければ自動で立ち上がらないようですね。
すでに整理されており、曖昧だった点が視覚的に明確になりました。(内容の詳細は後ほど全量連携します。)さらに、疑問に思った箇所や追加の詳細が欲しい部分を質問して、ノートを充実させてみます。
まだ少し埋めたいところもありますが、一旦以下のようにノートが完成しました。
振り返り用のクイズが付いているのは非常に効果的だと思います。学習内容が記憶に定着したか、後で確認する良い機会になります。
アクティブラーニングにおける対話型AI活用の利点
アクティブラーニングとは、単に情報を受け取るのではなく、積極的に情報に働きかけて学びを深める学習方法です。Canvasを使うことで、リアルタイムで講義ノートを整理したり、重要な部分にコメントを追加したり、質問を生成することができます。視覚的に整理された情報は、重要なポイントが一目でわかり、全体像を捉えるのにも役立ちます。
実際の講義では、講師の話をただ受け止めるだけで終わってしまうことが多いかもしれません。もちろん、積極的に質問できる場面もあるでしょうが、自分はそのタイプではありませんでした🫥。
講義を聞いていると、ふとした疑問や集中力が途切れて聞き逃してしまうことが誰にでもあるはずです。
「なんで冬っていうんだろう?」
「なんとかのボトルネック……って何?」
こういった曖昧な部分を補ってくれるノート作成は、学習にとって非常に革新的だと思います。使い方次第では、勉強の効率も飛躍的に向上するでしょう。
アクティブラーニングの効果を高めるためのヒント
ChatGPTのCanvasを効果的に使ってノートを取るには、情報を単に整理するだけでなく、自分の言葉で要約し、疑問点を積極的に投げかけることが重要です。「なんで冬なんだろう?」というような些細な疑問でも、思いついたことは先ずは書き留めるべきです。
自分の理解を確認するために、要約を書いたり、質問を生成したりすることが、深い学びにつながります。その上で、Canvasを使って視覚的に情報を整理することで、頭に残りやすくなるはずです(要するに全部AIに丸投げしない!)。ただし、こうした学習方法には前例が少なく、効果を保証する確固たるエビデンスがあるわけではありません。
たとえば、デジタル先進国のスウェーデンは手書きに戻るという動きもあります。
そのため、こういったデジタルツールは補助的に使うのが良いのかもしれません。五感を使って学ぶほうが、脳がより活発に働くように感じますし、より「人間らしい」学びになるのかもしれません。
それでも、こうしたツールを活用してノートを取るのは非常に便利です。特に、疑問を放置しがちな人や、ノートをまとめるのが苦手な人には、一つの選択肢としておすすめできるでしょう。
大切なのは、自分に合った方法を見つけることです。ぜひ、いろいろ試してみてください!
まとめ
ChatGPTのCanvas機能を使ったノート取りは、学習体験を次のレベルに引き上げる可能性を秘めています。アクティブラーニングを促進するこのツールを活用することで、受動的な学びから抜け出し、主体的で深い理解を得ることができるでしょう。講義やその他の学習シーンで試してみることを強くお勧めします。自分も今後、併用して活用してみようと思います。