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「ChatGPT Search」ついに無料開放!検索の新時代がやってくる?

OpenAIが12日間にわたって発表を続ける、8日目(2024/12/17)の話題です。

「ChatGPT Search」がついにすべてのユーザーに開放されました。これは今後の検索の新しいあり方を示す一歩になるのでしょうか?(→昔の記事

この機能は、通常のChatGPTから利用できるだけでなく、Chrome拡張機能も提供されています。アドレスバーからの検索を置き換えることで、従来の検索エンジンに頼らない新しい体験が可能です。

「ググる」が文化として定着している現代ですが、この流れが大きく変わる可能性を秘めています。

話は脱線しますが、X(旧Twitter)の「Grok 2」も同様の機能を備えています。こちらはX上にポストされた情報が中心です。より信頼できる広範囲な情報を求めるなら「ChatGPT Search」、リアルタイムの情報を追うなら「Grok 2」といった使い分けも考えられますね。

Grok 2のイメージ。

さて、「ChatGPT Search」の機能はシンプルです。チャットウィンドウで「~について検索してください(調べてください)」と入力すれば起動し、また「ウェブを検索」のアイコンをクリックして明示的に使うこともできます。

さて、これだけだとこの記事が味気ないので、改めてChatGPT自身に、メリットとデメリットを考えてもらいました。

ChatGPT自身に聞くメリットとデメリット

メリット

  1. 無料ユーザーの利便性向上
    Google検索に近い感覚でChatGPTを使って情報収集でき、時間を大幅に節約できます。

  2. 個人や小規模ビジネスのサポート強化
    最新情報を簡単に集められるため、素早い意思決定が可能になります。

  3. AI対応コンテンツの需要増加
    AI検索の普及に伴い、ウェブコンテンツも「AI向け」に最適化される可能性が高まります。

デメリット

  1. ウェブトラフィックの減少
    AIが情報を要約して提示するため、元のサイトへの訪問が減少する恐れがあります。

  2. SEO戦略の再考
    検索エンジンでの上位表示よりも、AIに要約される情報の質が重視される時代へと変わる可能性があります。

  3. 情報の出典が見えにくくなる
    AIが提示する情報は、元サイトや発信者を明示しない場合が多く、情報の透明性が低下するリスクがあります。

メリットとして、SEOに特化した無意味なサイトを避け、より有益な情報にアクセスしやすくなる期待ができます。ただし、元サイトへの流入減少や広告収益の低下は避けられない課題でしょう。

また、現時点ではまだ大きな問題ではありませんが、AIが好むコンテンツが特定されると、従来のGoogle検索のように、SEO業者の対策ばかりが進んでしまう危険性もあります。ほか、AIは比較的信頼性の高い情報を優先する傾向にあるようですが、その正確性については保証されない点も注意が必要です。

まとめ

「ChatGPT Search」の無料開放は、ウェブコンテンツの「AI対応」が求められる新時代の幕開けかもしれません。ウェブアクセシビリティだけでなく、AIにとっても「参照しやすいコンテンツ」を意識する必要が出てきそうです。

普通に検索して使う側からすれば、複数のサイトを横断せずに済むので、便利と言えばそうですね。

余談

機能が無料になったこと自体は嬉しいニュースですが、実際に大きなインパクトがあるのはこれからでしょう。さて、高度な音声モードで検索も使えつようになりましたが、こちらは有料プラン限定です。差別化ポイントですね。キーボードで作業しつつ、片手間で検索するなど、使い方の可能性は無限大です。(おそらく、これ、ただの脳トレになりますね🙄)


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