「Apple Intelligence」とChatGPTの統合――ニューラルインテリジェンスの新時代
OpenAIが12日間にわたって発表を続ける、5日目(2024/12/12)の話題です。
今回は「Apple Intelligence」におけるSiriとChatGPTの統合についてです。ついにiOS(iPhone)やmacOSにChatGPTが統合され、より簡単にアクセスできるようになりました。
OpenAI公式:https://help.openai.com/en/articles/10263313-what-is-apple-intelligence
なお、日本での正式導入は2025年4月以降の予定です。そのため、現段階では詳細を掘り下げるというより、ふわっとした概要をお伝えします。(語ることもあまり無いですし。)
🛠 補足情報
「設定」→「Apple IntelligenceとSiri」→「言語」で英語を選択することで、一部機能が解放されます。ただし、設定変更には注意が必要です。特にベータ版では不具合が発生しやすく、個人的に過去、これでは無いですが、痛い目にあった経験があります🙄
🤖 Siriの進化——ChatGPTとの統合
「Apple Intelligence」によって、Siriが大幅に進化しました。この統合により、以下のような便利な使い方が可能になります:
Siriにイベントの計画をまとめてもらう
例えば、クリスマスパーティーをしたい、と伝えると、日時や会場、参加者リストを作ってくれます。写真やドキュメントの解析
用意したファイル内の情報をSiriに問いかけると、文脈を踏まえた答えを返してくれるようになります。(具体的に、写真をSiri経由のChatGPTに聞ける、というものですね。)
ただし、現時点では「OSレベルで統合されている」と言うにはまだ早い印象です。表面的な統合にとどまっているため、これが真に便利な形に進化するのは、もう少し先でしょう。
📱 iPhone、iPad、Macの対応環境は?
新機能の対応環境についても軽く触れておきます。この機能は以下のモデル以降で利用可能ですが、一部機能に制限がある場合もあるため、購入時には注意が必要です(特に中古で購入される場合)。
iPhone:15 proシリーズ以降
iPad:M1チップ搭載モデル以降
Mac:M1チップ搭載モデル以降
⚠️ サーバー障害
発表直後、OpenAIのサーバー負荷の増大により、ChatGPT等に4時間程度の障害が発生しました。公式には原因が明言されていませんが、「Apple Intelligence」とChatGPTの統合発表やiOSアップデートの影響で、多くのユーザーがアクティベーションを試みたことが要因ではないかと推測されます。
自分が試した頃は、ChatGPTは復旧していましたが、DALL-E 3は未復旧でした。その際、ChatGPTが「人間のデザイナーに投げるためのお手伝いをしますよ!」と提案してきたのが印象的でした。
📝 まとめ
OSレベルでの統合が進むChatGPTは、ますます便利になることでしょう。しかし、Appleが自前のLLMを開発しきれず、OpenAIとの提携に至った背景を考えると、現時点では試験的な意味合いが強いように感じます。
しかし、エージェントAIの黎明期を目の当たりにしているという事実にはワクワクしますね。数十年後には、「あの頃はこんな不便な時代だったんだね」と振り返る日が来るのかもしれませんね。