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USBメモリの思い出:今こそ見直したいその魅力

最近、ふと気づきました。あんなに使っていたUSBメモリ、最後に使ったのはいつだったろう……?

今はクラウドサービスや高速なネットワークの普及によって、USBメモリを使う機会が激減しています。以前は、ファイルの移動やバックアップであったり、OSインストールなど、多岐にわたる用途で活躍していたUSBメモリ。

しかし、日常から消えつつある今だからこそ、改めてその存在意義や隠れた役割が見えてきます。この記事では、自分が経験した「USBメモリを使う理由」を掘り下げながら、まだ活用されるべき場面についてChatGPTとも考えてみます。


そもそも必要とされていない

ここで気づいたのは、自分がもうUSBメモリを「必要としていない」と思い込んでいたことです。実際、普段はEvernoteやOneDriveに頼っているので、物理デバイスを持ち歩くことはほとんどありません。ネットワークがあればすぐにアクセスできますし、物理的な紛失リスクもないクラウドは大変便利です。結果としてUSBメモリの出番はほぼ消えました。

しかし意識せず、USBメモリを日常的に使用していたことを思い出しました。

BitLockerの鍵としての利用

いつもそこに刺さっている、特に意識していなかった「USBメモリ」を自分はBitLockerキーの保存に使っていました。ネットワークを使わない分、物理的な安全性が求められる暗号化キーや、オフライン環境での認証に物理的なUSBメモリは最適でした。こう考えると、USBメモリの特性を再評価できます。

ネットワーク依存せず、物理的に管理できる強みは、クラウド全盛の時代だからこそ輝きます。これは、まさにセキュリティと利便性のバランスが問われる場面でUSBメモリが役に立つ理由でしょう。

USBメモリが今でも活きる場面

上記のことも踏まえつつ、ChatGPTにも聞いてみました。以下がその回答です。

  1. オフライン環境でのデータ移動

    • 災害対策のための重要データの移動、ネットワークが使えないエアギャップ環境などでは、USBメモリが唯一の移動手段になります。

  2. ポータブルOSの起動

    • USBメモリにLinuxやWindows To Goをインストールし、出先や共有PCで自分の環境を使うことも可能です。

  3. 認証・セキュリティ用途

    • BitLockerキーやSSHキーなど、物理的な形での鍵管理は、セキュリティ面での安心感をもたらします。特に、USBが使えるMFA(多要素認証)では、ネットワーク不要の強力な認証手段として有効です。

  4. 教育やイベントでの資料配布

    • ネットワーク接続が不安定な場面では、USBメモリにデータを入れて配布するのが確実です。


注意点:USBメモリの寿命と安全な取り扱い

ここで気をつけたいのは、USBメモリに保存された情報は保存期間に限りがあることです。また、暗号化していない場合、紛失したときに情報漏洩のリスクを招く点も考慮が必要です。オフライン環境でのデータ移動では、持ち運ぶ範囲を事前に明確に定め、内容を暗号化しておくことが重要です。このようなルールの整備が、安全な利用の鍵となります。

有用な関連する記事を調べたところ、2008年の記事が見つかりました。
当時の事例に目を通しましたが、同じようなインシデントがいまだに報道されている現状は、少し残念に感じますね。

以下、AI検索結果です。

https://www.perplexity.ai/search/usbmemorinofen-shi-niyoruqing-GgfHwva1ScSHv79aoitF8Q

この会見でパスワードの桁数を言ってしまうところもミソ

USBメモリの劣化とデータ保存の限界

USBメモリに使用されているNANDフラッシュメモリは、書き込み回数や保存期間によって劣化します。特に、長期間パソコンに差し込まず、通電しない状態で放置すると、内部のビット状態が不安定になり、数年後には正しくデータを読み取れなくなる可能性があります。メーカーや保管状況にもよりますが、5~10年程度でデータが読み出せなくなることがあるので注意が必要です。

そのため、本当に大切なデータ——たとえば家族の写真や記念の動画など——は、USBメモリに永久保存する手段としては適しません。放置した結果、ある日突然消えてしまうリスクを考慮する必要があります。

余談:Dropboxの誕生エピソード

ちなみに、Dropboxの誕生背景にも、こうしたデータ保存の不安定さが関係していたそうです。物理的なデバイスに頼らないクラウドストレージは、まさにこのような問題を解決するための発明だったのです。

2007 年 6 月、マサチューセッツ工科大学( MIT )卒の、当時 24 歳のドリュー・ハウストン( Drew Houston )と、同級生のアラシュ・フェルドーシ( Arash Ferdowsi )の共同で設立されました。

クラウドストレージ Dropbox の原点は、「愛用の USB メモリーが壊れてデータが読めなくなった恐怖心」からでした。ハウストンは、会社で USB が壊れ大事なデータが読めないという状況を経験し、他にいい方法がないか探し回った結果フィットするものはなく、自分自身でサービスを生み出すしかないと考えました。そこで知人の紹介で知り合った同窓生のアラシュと共に 2007 年 6 月に Dropbox を設立したのです。

上記サイトより引用

失われゆくデバイスとしてのノスタルジー

しかし、USBメモリが今後も使われ続けるかどうかは分かりません。いずれそれがレトロな記憶の一部になる未来も考えられます。たとえば、かつてのフロッピーディスクやカセットテープが今は懐かしさを持って語られるように、USBメモリも「差し込む感覚」や「ファイルを持ち歩く」という手触りが、人々の記憶に刻まれるかもしれません。

まとめ

USBメモリは、汎用的なデバイスとしての役割は小さくなりましたが、特定の場面では依然として重要な役割を果たします。クラウドやネットワークに依存しない物理的な媒体だからこそ、価値が見直されることもあるでしょう。「必要ない」と思い込んでいたものが、ある瞬間にまた必要になる──ふと手にしたUSBメモリが、再びその価値を教えてくれたのです。

今後、どのような技術が主流になるにせよ、こうした古い技術にも意味があることを覚えておきたいものですね。

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