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M3 MacBook Pro でどこまで快適になるのか、というか買うべきか否か AndroidStudio等実用面でのレビュー

初売り対象ではないにも関わらず、M3搭載のMacBook Pro 14インチを購入してしまいました🛒💻

この記事では、なぜ購入したのか、購入に至る経緯と簡単なレビューをご紹介させていただきます。
具体的に、詳細な使用感はすでに大手のメディアや、YouTuberが取り上げているので、あまりそういうので触れられていない、AndroidStudioのビルド時間や、Stable Diffusion Web UIの生成時間や、ほかゲーム性能について取り上げます。
特に、これまで使っていたM1 MacBook Air との比較も含んでいます。ただし、これはAndroidStudioの比較のみとさせていただきます。

ほか、このMacについて何か試して欲しいことがあればコメントからお願いします。上から鉄球を落としてください系以外でお願いします🙇(2024年からコメントを積極的に活用します😺)

結論から言えば、こまめにタスクキルをしてかつ、シングルなタスクで使用するなら、M1でも文句なし、買い替える必要は無いです。
ただ、これから新規に買うのであれば、メモリとストレージは積んでおいた方がよいです。これについては後述しますが、絶対ストレージは512GB、メモリは16GBからを推奨します。また、今後何年も使いたい場合は、M1ではなくM3シリーズを選択肢に入れてもよいでしょう。


開封の儀

いつも通りの茶色い箱に梱包され、クロネコヤマトで届きました。注文が1月1日で、発送が2日、本来であれば3日に届くはずでしたが調査中となり、問い合わせたところ一時行方不明になったとのことで、結果4日に届きました。

表側
裏側

構成としては、M3チップの、ストレージは1TB、メモリは16GBとしています。

荷物状況参考。
年始に購入しても、何もなければ3日は届くのはすごいですね。
(最短翌日だそうです。場所によります。)

裏面に関しては、従来のビニールを廃して紙テープとなっています。これは昨今のiPhoneと同様ですね。
環境にやさしいことをアピールしていますが、いささかチープさを感じてしまいます。

🍎
充電ケーブルなど

M1 MacBook Air vs M3 MacBook Pro 外装など

以下、外装、見た目についての比較です。

薄さは若干失われましたが、端子類が増えたのは嬉しいですね。
左側のM1だと、USB-Cポートが2つしかなかったので、充電するともう1つしか空かない状況でした。
14インチになったため、やはり若干大きくなりました。
ただ、思ったほどでもなく、これまでカバンに入れていた方は、さほど違和感を感じないことでしょう。
M1 iPad pro 11インチも並べた様子
初回起動の様子。
キーボードの隙間も黒くなり、やや主張が激しめかと思いましたが、実際タイピングしていると、文字入力をしている画面に視線が集中しやすく、気が散りにくくなった気がします。
またファンクションキーの主張も強めです。
参考:M1 MacBook Air
これもこれで良いですけどね。
嬉しい充電専用端子。

移行の様子

macの移行には、移行アシスタントを使いました。基本的には、このソフトでまるっと環境をコピーできます。

サイズやファイル数にもよりますが、おおよそ200GBで無線(P2P)で1時間で終わりました。

2時間と見積られていますが、リアルタイムにどんどん短くなり、1時間で済みました。

些細な不満点

気になる点としては、やはりカメラを含むノッチでしょう。
ノッチが占有する領域が広いため、なんとなく損をしている気がしてしまいます。

カメラのあるノッチまわり。
メニューバーも無駄に広い。

しかし、実態としては表示できるエリアはノッチ部分を削ったとしても、従来のPCより広いようです。ただ、どうしてもこの分損をしている気がしてしまいます。

あと、これだけ場所を取るなら、Face IDを入れて欲しいです。
アトピー体質で、指紋認証がまともにできないので、顔認証の方がありがたいです。

この構成の理由

正直なところ、M1のMacBook Airでも十分使えていました。
しかし、以下の点で不便を強いることが多々ありました。

  • ストレージ不足の警告

  • メモリ不足による挙動の不安定さ

写真の同期ができない!

購入した当時は、2021年1月で、用途としては単に文章を書くかネットサーフィンでした。(当時、PCでゲームする習慣もなく、しかしゲーミングPC?(RTX 1050ti搭載)か、ガタガタの2014年製のMacBook Airしかなかったため、電気代を節約したい思いもありました。)
これであれば必要十分で、かつてのIntel製と比べて、バッテリー持ちがグンと良くなり、しかもサクサク動いてくれます。
さらに、持ち運ぶ機会もあまり無かったため、ストレージも最小にしてクラウドに主に保管すればよいだろう、と考えていました。
なので最小の構成で、M1のメモリ8GBのストレージが256GBです。これで年始のセールで10万円していなかったので良かったですね。。。

しかし月日は流れ、今ではフォトショしかり、AndroidStudioしかり、いろいろなアプリケーションが増えました。

限界

結果、常時ストレージ不足に悩まされることになります。
たしかに、クラウドストレージを活用すれば、ローカルストレージ以上のファイルを出し入れできますが、アプリケーションであったり、その他ローカルに持っておかなければいけないデータも考えると、256GBではとうてい足りなくなってきました。
また、メモリ不足の影響か、ブラウザがクラッシュする、ほかアプリケーションがクラッシュすることもままあり、悩みの種でした。

参考までに、2年使ったバッテリーのへたり具合。
基本的に、充電しっぱなしで使っていたので、あまり消耗していないようです。

そこで、ストレージ不足の解消として、1TB構成に増やしました。
もっと安ければ2TBにしてもよいと思いましたが、あまりにも値段が上がりすぎるのと、もろもろのクラウドストレージ合わせても、1TBも使っていなかったため、これを選びました。
ちなみに、過去モデルではNANDの構成上、特定の容量以上でないと速度が低下する問題がありましたが、M3 MacBook Proは最小構成が512GBなためか、どのモデルを選んでも速度低下の懸念は無いそうです。

メモリについては悩みました。大は小を兼ねるで、24GBにしてもよいかと思いましたが、M1使用時のスワップ使用領域を合わせても16GB行っていなかったため、この構成としました。(一概にここだけで判断はできませんが。)

M1 ほぼピーク時の使用状況

さて、価格ですがこれで249,000円です!高い!!
ですが、これは50000円くらい割引されています。
というのも、M1 MacをAppleに返送する見積もりを含めているためです。
なので、それが無ければ30万超える構成です。。。
どう捉えるかにもよりますが、例えばこの価格帯であればRTX 4000番台のBTOが買えますし、グラフィック性能で見てもこちらを買った方がよさそうです。
なので、後述しますが、よくよく目的を見極める必要があると思います。
主にどこで使うのか、具体的に何で使うのか、代替可能かどうか、といった点でもよく考える必要があるでしょう。

性能比較・検証

以下は、簡単にシネベンチとディスクへのアクセス速度を測定した結果です。
環境をまるっと移行させただけなので、ほとんど中身は同じですが、同時に起動しているアプリケーションやその他差はあるかもしれませんので参考までに。

左側がM1、右側がM3
マルチコアでは2倍に届かないにしても、なかなかの進化を見て取れます。
M1はファンレスなので、サーマルスロットリングが発生した可能性はあります。
※サーマルスロットリング:クロック周波数、つまり性能を下げて発熱を抑える技術
左側がM1、右側がM3
あまり伸びていないようですが、そもそもが早いので気にはならないです。
ただ、昨今のゲーム用M.2 SSD等と比較すると、早いとは言えない数値ですね。
自分は用途ではありませんが、大きなファイル、ビデオを扱う方は注視した方が良いかもしれません。

ほか、気づいたこととして、ファンの音については、マルチコアのテスト時だけそこそこ耳を近づけると音は聞こえましたが、それ以外は全く音がしません。
これもなかなか良い点ですね。
ゲーミングノートPCだと、ただ起動しただけでうるさいです。とてもスタバで使えません。掃除機をかけているようです。他方で、こう静音なのは様々なシチュエーションで使う方には嬉しいポイントではないでしょうか。

AndroidStudioのビルド

どちらもバージョンは揃えています。
同じプロジェクトで、最初にビルドした後に、リビルドプロジェクトをした結果です。
プロジェクトの規模や使っている機能によっても変わると思いますが、ほぼ新規作成のもので以下の数値となりました。

上がM1、下がM3
M1が1分44秒、M3が49秒
確かにベンチマークのスコアと比例しますね。

ちょっと遅いくらいなので、別にM1でも大きな問題は感じません。
ただ、頻繁にビルドする機会があるのであれば、トータルの体感差は大きく感じるかもしれません。

メモリについては、やはりM1の方は余裕がないようです。
以下は、ビルド完了後に確認したものです。

上がM1、下がM3
使用済みメモリに差があるのがちょっとわからないです。
起動させているアプリは同じはずですが、バックグラウンドで何か動いていたかもしれません。
あるいは、M1とM3でメモリの管理方法が異なるのかもしれません。。。

さらに、M3の方だけAndroidエミュレーターも立ち上げてみました。

M3
スワップ使用領域が使われはじめました。
が、物理メモリ自体に余裕はありそうですね。

一応メモリの余裕もありますね。
ただ、Safariを立ち上げて調べながら、ビルドして、さらにエミュレーターも動かすとなるとギリギリかもしれません。
もっとバリバリ使いたいのであれば、やはりメモリ拡張は考えても良さそうです。

ただし一概に上記のことからメモリが足りない、とも言えません。
個人的には別にスクロールが重くなったり、操作しにくく感じる場面というのはありませんでした。

Stable Diffusion Web UI

インストールは以下記事をまるっと参考にしました。
若干面倒なので、M3環境にのみ構築して確認しています。

実行結果としては、かつてM1 macでチャレンジした際に、 1枚2分くらいかかっており、実用的ではないなと思って破棄してしまいましたが、今のバージョンだと、改善されているのかかなり快適で驚きました。

例えば、ネガティブプロンプトなしの適当な「猫とサングラス」のプロンプトで、24秒で生成されました。

生成に24秒

もちろん、モデルを変更したり、ステップ数を変えたり、いろいろいじればさらに負荷はかかるでしょう。
ただ、構築しておく価値はあるなと思います。

生成中の使用率グラフ
GPUが限界ですね。CPUは結構遊んでいます。
ターミナルの方の結果

ゲーム:バイオハザード Re:4

macといえばこれまで高品質なゲームはあまり出ていませんでしたが、最近特に力を入れているのか、いわゆるAAAタイトルの作品がリリースされ始めました。
その中でも体験版として遊べる「バイオハザード Re:4」を試してみます。

このタイトル64GBあり、さらにインストールに倍必要なので、140GB弱はおおよそ空けなければいけません。
そのため、もともとあまりストレージがないmacではインストールすら厳しいものとなっています。(それ関係でレビューも荒れ気味。)

起動するとその美麗さに驚かされますが、液晶自体が高精細なのでその恩恵かもしれません。おすすめの設定ではHDの、フレームレートは30に抑えられています。
ほか、解像度を落としてフレームレートを上げたり、工夫はできますが同価格帯のゲーミングPCよりかは、性能は低めです。
一部最適化が及んでいない可能性はあるので、今後に期待できそうです。
特に、ノウハウが蓄積してApple Arcade専用タイトルのクオリティが上がることを願います。

グラフィック設定は、主流のゲーミングPC同程度あるいは、少し下くらいでしょうか。
ビデオメモリが8GB強使えるのは興味深いですね。

まとめ

総じて買って良かった製品です。特にディスプレイの進化、より美麗になり、よりフレームレートが向上した液晶は、動画や画像編集を仕事とする人だけではなく、プライベートでも動画視聴に一役買うことでしょう。
動作の機敏さにも満足です。

ただ、価格に見合った性能を期待している場合は、慎重に考慮することをお勧めします。とりあえず買ってみよう!で買うにしては、いささか高価です。
なるべく価格を抑えたMacであれば、M1、M2もまだまだ選択肢に入ります。その際にはメモリ容量やストレージ容量をよく検討しましょう。
後から追加することはできません。そう、Macならね。

おまけ

ついでに、マウスコンピュータでもPCを買いました🛍️
NVIDIA GeForce RTX 4060Ti / 16GBのGPU搭載です。
あまり人気がないGPUなのか、かなり割引での購入です。
(確かに、平時これプラス数千円でもっと良いグラボのが買えますからね。)
こちらも届いたら同様にレビューしたいと思います。(多分1月中旬届く。)
完全自腹なので、それこそ忖度なしです。

光らないのもGOOD!
その発光 (イルミネーション) は 何の戦術的優位性 (タクティカル・アドバンテージ) もない!

購入した理由ですが、現行のゲーミングPCが著しく調子が悪いためです。そのためです。これ自体、2018年に購入して、去年か一昨年、1050tiから3060に換装しただけです。あと、M.2 SSDを交換しただけ(OSが飛んだので)。
多分、電源が終わっている(500W)のと、CPUグリスもカピカピです。マザボも古いし、なら買い換えようかなとなりました。GPU増量に期待できますね。

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