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OpenAI「ChatGPT Pro」発表――月額3万円!そして、AI格差は進むのか?
OpenAIが12日間にわたって発表を続ける、1日目(2024/12/06)の話題です。
12 days.
— OpenAI (@OpenAI) December 4, 2024
12 livestreams.
A bunch of new things, big and small.
12 Days of OpenAI starts tomorrow.
OpenAIが新たに発表した有料プラン「ChatGPT Pro」。月額200ドル(約3万円!)という価格で、最高性能を誇る「OpenAI o1」をはじめとするすべてのAIモデルやツールが無制限に利用できるというものです。
このニュースを受けて、ネット上では賛否が巻き起こっているようです。さて、この記事では一歩引いて、このプランが本当に我々に必要なのかを考えてみたいと思います。
OpenAI公式:https://openai.com/index/introducing-chatgpt-pro/
🤖「ChatGPT Pro」とは?
このプランの目玉は、何と言っても「o1 pro mode」の提供です。「OpenAI o1」は、データサイエンス、プログラミング、裁判例分析など、高度な専門分野で強みを発揮するとされています。また、これまでの「o1-mini」や「o1-preview」からさらに進化し、難問への対応力や計算能力が格段に向上していると評価されています。加えて、「GPT-4o」や「Advanced Voice」などのツールも無制限に利用可能。プロフェッショナル向けには魅力的な内容に映るかもしれません。
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下が4回正解した場合のみ、解決とみなしたグラフです。
💰3万円の壁:一般ユーザーには現実的ではない?
しかし、冷静に考えると、月額200ドルという価格はかなり高額です。一般的なユーザーが「ちょっと試してみよう」と気軽に手を出せる金額ではありません。「3万円出してまでAIモデルを使うか?」と問われれば、多くの人が「ノー」と答えるのではないでしょうか。
さらに言えば、日常的なタスクやちょっとした創作、情報収集であれば、既存の無料プランや「GPT-4o」レベルでも十分な成果が得られるのが実情です。実際、多くのユーザーは「GPT-3.5」であっても、事足りているのではないでしょうか?
いやいや、そんなことはない!と思われる方もいるでしょう。自分は最近、やむを得ない事情で、ファインチューニングされた、GPT-3.5相当と戯れる機会がありました。今更そんな——そう言いたくもなりましたが、驚くことに自分が望む大抵のタスクはこなせました。案外、我々が望むタスクは「ブルシット・ジョブ」ライクであり、その程度でこと足りるのかもしれないと思わされました🙄。
🤔AI格差は広がるのか?
一方で、こうした高額プランの登場は「AI格差」の加速を懸念させます。経済的に余裕のある企業や個人が高性能なAIモデルを活用する一方で、一般ユーザーや中小企業が取り残される構図が浮かび上がります。特に、データ分析やプログラミングといった専門分野では、この格差が顕著になる可能性があります。
しかし、これを「格差」と捉えるか、「選択肢の幅」と捉えるかは議論の余地があります。3万円を投資してでも業務効率を劇的に向上させる価値を見いだせるなら、これをビジネスチャンスと捉える人もいるでしょう。
実際、「自発的には動かないが、IQが120(※)近いある人材」が、月給3万円で文句言わず働きます!と言われたら、経営者としては悩んでしまうところではないでしょうか。(※OpenAI公式に言ったものではなく、憶測を含みます。)
😸「4oを使えるのだから、ヨシ!」
とはいえ、多くのユーザーにとって朗報なのは、現行のplusプランでも「GPT-4o」が利用可能である点です。これだけでも、非常に高度な質問応答やクリエイティブなタスクに対応できるのです。特に、GPTsやカスタム指示、メモリ機能を駆使することで、驚くほどに自分に合うChatGPTに仕上げることができます。
今一度、自分のChatGPTが調子悪いな、という方は「カスタム指示」や「メモリの整理」をしてみることをオススメします!
(📎:関連する自分の記事)
📝結論:ほとんどの人には不要なプラン
「ChatGPT Pro」は、特定のプロフェッショナルや高額な投資を正当化できる業務を持つ企業にとっては魅力的かもしれません。しかし、日常生活でAIを活用する程度であれば、既存の無料プランや安価なプランで十分対応可能です。
結局のところ、3万円を支払う価値があるかどうかは、各自の利用目的次第でしょう。多くの人には「不要」と思われるかもしれませんが、プロフェッショナル向けの新しい選択肢として注目すべき動きであるのは間違いありません。
また、こうした動きを契機に、OpenAIの財務体質が改善されていく可能性も考えられます。直接的な影響は限られるかもしれませんが、今後リリースされる製品群(プロダクト)を含め、同社のビジネス戦略の一端となることが期待されます。
いやぁ、しかし使ってみたいですね。どうやって自分のお財布を説得するか——。
余談
しかし12発も弾があると、Googleの発表も霞みますね。そういうのは本当にOpneAIうまいですよね。残る11日分、何が発表されるのでしょう。ワクワクしますね😎📹
余談2
執筆していて気づきましたが、「o1-preview」は「-preview」外れて普通に提供されるのですね。
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