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会話しながらWeb検索!ChatGPT Search

OpenAIはついに一般向けに「ChatGPT Search」をリリースしました!リアルタイムの検索が可能になり、各情報源がこれまで以上に明示されるようになったほか、信頼性の高いニュースプロバイダーとも提携することで、より質の高い情報が提供されるようになりました。

現在はChatGPT PlusおよびTeamユーザー向けに公開されています。本記事では、このChatGPTの新機能でいくつか遊んでみたので、その体験を紹介します。

https://openai.com/index/introducing-chatgpt-search/


使い方

使い方はとても簡単です。チャットウインドウの左側にある「地球儀」アイコンをクリックするだけで、ChatGPT Searchを呼び出すことができます(下記画像の赤枠参照)。

あとは調べたい内容を入力して送信するだけ。検索結果が自動的に取得され、ChatGPTがその情報をもとに回答を生成してくれます。右側には引用元が表示され、どのサイトから情報が引き出されたのかも確認できます(上記画像のオレンジ点線)。

面白いのは、従来の検索エンジンと異なり、ここではAIが生成する要約が主役であり、検索結果は補足的に提示される点です。BingのようにAIが右に補足的に表示される従来の形式とは逆で、まるで新しい時代を感じさせるアプローチですね。

たとえばこんな使い方

一般的な情報検索はもちろんのこと、ChatGPTの回答内容をさらに分析に活用することも可能です。シンプルな例として、日本の現在の降水量データを検索し、それをChatGPTの「分析(Python実行)」機能で日本地図にプロットする、といった使い方もできます。情報収集からデータ分析まで一気に行えるので、データ分析がより効率的に進むのではないかと感じました。

プロットするものとして、あまり良い例ではないですが。

他、使えそうなアイデア箇条書き(ChatGPT談)

  • 言語の壁を越えた情報収集:英語や日本語、その他の言語で検索結果を取得し、ChatGPTがそれらを統合して要約。多言語での情報収集が可能になり、グローバルな視点での理解が深まります。

  • 最新ニュースの比較分析:複数のニュースサイトから取得した記事を、ChatGPTが要約し、異なる視点や情報の比較を行います。たとえば、同じ事件の海外メディアと国内メディアの報道を比較するのに便利です。

  • 同義語・異なる検索表現での結果集約:一つの質問に対して、いくつかの異なる言い回し(同義語や異表現)を使い、関連する結果をまとめて取得。これにより、キーワードの違いによる情報の偏りを補えます。

  • 商品レビューの収集と要約:特定の製品についてのレビューを複数のECサイトから集め、ChatGPTが要約してくれるため、購入の参考に使いやすくなります。

  • SNSでのトレンド確認:Twitter、Reddit、WeiboなどのSNSから情報を収集し、ChatGPTが最新トレンドを要約。異なるSNSの意見を統合して確認できます。

  • 地域別の気象情報収集と比較:複数地域の気象情報を取得し、比較して提示。旅行や出張の際に役立ちます。

  • 観光スポットの比較検討:旅行先の候補地を複数入力し、それぞれの観光スポットや評価をChatGPTが集約して提示。目的に合った場所を見つけやすくなります。

  • 学術情報の収集と整理:異なる学術的な資料や論文を複数参照し、関連する研究結果や重要な知見をまとめて要約してくれるので、学習や研究の効率が向上します。

  • トピックごとの論点整理:あるテーマについての異なる立場や意見を集めて、それぞれの主張をChatGPTが比較して整理。複雑なトピックの理解が進みます。

  • 最新技術トレンドの追跡:AI、ブロックチェーン、VRなどの分野で最新の技術トレンドを収集し、要約。技術の進展を俯瞰的に把握できます。

  • 異なる健康情報の統合:健康やフィットネスに関するアドバイスを複数の信頼できるサイトから収集し、ChatGPTが要約して最適な情報を提供します。

  • カスタマーレビューや評価のポジティブ/ネガティブ分析:ある商品のポジティブなレビューとネガティブなレビューを分けて取得し、メリット・デメリットが一目でわかるように整理します。

  • 投資情報の収集とリスク比較:異なる投資信託や株式、仮想通貨の情報を取得し、リスクやリターンの見通しをChatGPTが整理・比較。投資判断に役立ちます。

  • 料理レシピの多様なアイデア収集:ある食材で作れる料理を複数のレシピサイトから集めてくれるので、食材に応じた新しいレシピを見つけやすくなります。

  • 他国の文化に関する情報:例えば「日本の春祭り」について、各国のメディアの報道を集約し、ChatGPTがまとめることで、多様な視点で文化理解が進みます。

  • 自己学習のためのリソース提案:特定のスキルや知識分野について、おすすめのオンラインコースや教材の情報を集め、ChatGPTが最適な学習リソースを提案します。

  • 法規制や条例の比較:各国の法規制を調べて、その違いをChatGPTが比較してくれるので、国際ビジネスや移住時に有用です。

トレンド検索結構アリですね。
ゼノクロも拾っています👀

懸念点

この検索機能では、参照元のWebサイトの信頼性が非常に重要です。ハルシネーション(AIが誤った情報を生成する問題)も依然として存在する懸念があるため、出典先の情報が正確であるかどうか、そして要約内容が意図に合致しているかを人間が確認する必要があります。

さらに、従来のGoogle検索にも見られるSEOスパムサイトの問題も避けられません。ChatGPTが「有益」と判断する基準が明らかになれば、それを狙った不正なサイトが増える可能性もあります。また、SEO対策の影響や広告収益モデルにも影響を与えそうです。ChatGPTの要約で情報を一度に取得できるため、元の記事にアクセスする人や広告を見る人が減少するかもしれません。

まとめ

総じて、ChatGPT Searchは非常に満足度の高いサービスです。対話しながら検索できるため、途中で質問の方向性を変えたり、追加のデータを分析に使ったりと、まさにマルチモーダルな活用が可能できます。これにより、Web検索がさらに便利になったと感じました。

余談

OpenAIの公式拡張機能もリリースされています。Google検索を代替するChrome拡張機能として活用できるので、Chromeユーザーにはオススメです。

↑上記は別サイトの紹介記事です。


しかし、どんどん新しいサービスが発表されて嬉しいですね。やはりAnthropicとOpenAIが非常に良いライバル関係にあると思っています。ぜひお互いに新サービスをぶつけ合ってほしいですね。

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