仮想本棚とAIを使って自宅の本棚を整理整頓
この記事では、生成AIとWEBアプリを利用した紙の本棚整理の新しい方法を提案しています。実験的な内容ですが、家庭でも手軽に実践できる方法を紹介します。(とはいえ結局手間ですが。)
業務用のツールやロボットは既に存在し、今後さらに発展すると予想されますが、一般家庭向けの安価な解決策はまだ普及していません。そこで、自宅レベルで実現可能な、シンプルな方法を提案します。
本棚を写真撮影し、AIにJSON形式に変換してもらうか、自分でWEBアプリの仮想本棚にデータを入力する。
JSONファイルをエクスポートし、ChatGPTやClaude等の生成AIに連携する。
AIによる整理結果をWEBアプリにインポートする。
その結果を見つつ、自分で本棚を整理する。
本棚アプリ
以下に自作のWEBアプリを紹介します(Claude 3.5との共同制作)。
以下のHTMLファイル、または自ドメイン配下で公開しています(気が向いたら今後さらに改良するかも。コードはかなりぐちゃぐちゃなので)。
※PCまたはタブレット等の横長画面での使用を推奨します。スマホで使う場合は、拡大率を50%等に下げると良いかも。
このWEBアプリを使って整理整頓していきます。
実際の本棚の一部を抜粋し、これに対応する仮想本棚を作成した例です。白い背表紙の部分はClaude 3.5に本棚の写真を解析してもらった結果です。画像認識の精度は高いですが、大量の本を一度に処理することは難しく、細い背表紙の本の認識精度も低いです。
本棚画像をAIに連携
ある程度本を入力した後、下部のエクスポートボタンからJSONファイルを作成します。このファイルと本棚の画像を生成AIに連携します。今回はClaude 3.5を使用しました。大量の本を一度に処理するのは難しいため、段階的に処理するか、手動入力を併用するのが効率的かもしれません。
AIの解析結果を仮想本棚にインポートし、必要に応じて修正します。繰り返しになりますが、量によっては結局人力の修正がそこそこ必須です。
仮想本棚をAIに連携
整理の目的で、JSONファイルを再度エクスポートしてAIに連携します。
AIの提案を参考に実際の本棚を整理するか、仮想本棚上でさらに整理してから取り組むこともできます。要はこれを見つつ、人力で本棚を整理します💪
補足:WEBアプリに入力した情報はブラウザのローカルストレージに保存されます。長期的な保存には向かないため、こまめにエクスポートしてそのファイルを保存することをオススメします。
まとめ
仮想本棚を利用した整理整頓は、物理的な作業よりも効率的で疲労が少ないです。ただし、初期データ入力に時間がかかるのが課題です。ISBNを利用した自動入力を部分的に導入しましたが、あまり楽にはなっていない印象を受けます。
今回は本棚の一部のみを連携しましたが、量に応じて小分けにして処理することも効果的でしょう。例えば、10冊未満で写真に撮って、AIに逐次連携する等です。しかし結局、全ての本を連携するのは時間がかかるため、長期的に取り組むか、別の方法を検討する必要がありそうです。
しかしながら、結構可能性を感じるチャレンジだったと思います。
追記
投稿前に調べたら、業務用ですが、製品自体はあるようですね。
余談
Kindleなどの電子書籍の整理にもAIの活用が期待されます。現在のソート機能や検索機能だけでなく、季節や時間に応じた未読本のおすすめ機能など、よりパーソナライズされた提案があれば便利でしょう。過去に購入した本を遡って整理するのは手間がかかるため、AIによる支援が有効かもしれません。(その辺強化されると紙の本よりはるかな強みになるでしょう。)
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在庫切れのようで、欲しいものリストに入れておいて、セール時に在庫があったら購入するのも良いかも。
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