学習規律の確立には学習者の内発的動機づけが肝心!!
教育活動には種々の態様があります。また,一つひとつの教育活動には,それぞれの教育的意義及び目的/目標とされる効果等があります。しかし,遺憾ながら,それらの意義や教育効果の目標化などは,日々の教育実践の中で忘れられがちです。
そこで,具体的な教育場面を取り上げ,種々の教育活動の根底にある教育的意義や目標化されるべき教育効果などを再確認するため(下位目的),当塾の塾長による教育実践に根付いたショートブログを書き下ろすことにいたしました。その上位目的は,次のとおりです。
〈乳幼児・児童・生徒の未来に羽搏く成長〉に資する教育実践の創造
日々の真摯な教育実践の参考としていただければ幸甚です。また,教員採用候補者選考の「場面指導」にもお役立てください。
註:本ブログは教育に関心をお持ちの方にもお読みいただくため,内容の平易さ及び文字数(当塾比)にも配慮いたしております。
生きる自分への自信を持たせる「鍛地頭-tanjito-」塾長の小桝雅典です。
1 本ブログは「鍛地頭-tanjito-」の教育論(実践編)の第2弾です。
2 本ブログの主たるねらいは次のとおりです。「教員は授業で勝負する」「授業は教員の命」とよく言われます。ただし,これらの言表・言述行為を誤解してはいけません。「授業=教科指導力」のみとする固定観念に囚われていると,これらの言表は学習指導だけに精通する教員がプロ,もしくは〈ホンモノの教員〉と〈語っている/騙っている〉ように聞こえます。しかし,決してそうではありません。無論,教科指導力は然ることながら,教員自身の教科学力も必要です。しかし,学習規律を守らせる生徒指導力も必要なのです。「授業=生徒指導」も成り立つのです。しかも,この「生徒指導力」は「外発的動機づけ」に発揮される指導力のみを意味しているわけでもありません。本ブログではこのような誤解を解くことが大きなねらいとなります。
3 本ブログは,当塾の他のブログ(ブロンブン1))とは異なった筆致及び体裁で記述してあります。それは,教育関係者及び教員採用候補者選考の受験主体だけではなく,それ以外の広く教育に関心をお持ちの読者を対象としているためです。なお,通常,当実践編はショートブログの体裁を取りますが,今回は内容上ロングバージョンで仕立ててあります。
目 次
0 プロローグ
1 キーワードの定義
2 日常的な生徒指導と連動する学習規律の確立
(1) 〈教育愛〉に乏しく生徒指導力の低い教員の授業が荒れた
(2) よりよく協働することができる資質・能力の育成と学習規律
3 外発的動機づけと内発的動機づけとのバランス
(1) 外発的動機づけと学習規律
(2) 内発的動機づけと学習規律
(3) 学習規律,生徒指導の三機能を生かした授業づくり,そして学力向上
4 学習規律の確立を目指す校種間連携
本ブログのメリット
本ブログをお読みいただくと,次の点について知識を得,理解を深めていただくことができます。
特に,学級崩壊でお悩みの保護者の皆様には,学習規律の指導を媒介とすることによって,望ましい教員の指導の有様をお考えいただくことができます。
1 「学習規律―外発的動機づけ―内発的動機づけ―知的好奇心―学習意欲―生徒指導(の三機能を生かした授業づくり)―〈教育愛〉」の連関性
2 「学習規律」「外発的動機づけ」「内発的動機づけ」「学力」の定義
3 学校教育法第30条第2項と新学習指導要領との連関性
4 学習指導要領の法的拘束性
5 学習規律を守らせる指導を行わない教師を見つめる児童生徒たちの真情(事例)
6 よりよく協働することができる資質・能力の育成と学習規律との連関性
7 授業びらきと学習規律との連関性
8 毅然とした丁寧で粘り強い指導の在り方
9 児童生徒の体調管理を優先する生徒指導の在り方(一側面)
10 授業に遅刻してきた児童生徒への対応の在り方
11 「児童生徒―教員」間の人間関係(リレーション)の在り方
12 生徒指導の三機能を生かした授業づくり
13 学力向上のための公式
14 学習規律の確立を目指す小・中学校間での連携の在り方(事例)
僭越ながら,本ブログ中に筆者の教育実践を2つ,3つ披歴しております。良い意味においても,悪い意味においても参考になれば幸甚です。
〔註〕
1) 当塾の造語。ブログと論文とを織り交ぜた体裁の文章を言う。当塾のブログは10,000~15,000字を超えるものが多く,一般のブログとは区別するために当塾が命名した。
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