もう春ですね。伝説の班長軍団、ついに卒業!
卒業式前日の今日、6年生が一緒に登校するのは最後。先週で班長を引退し5年生にバトンタッチしたため後ろの方をのんびり歩いていた、なんなら集合時間に遅れて置いて行かれ小走りで追いかけている6年生も見かけた。この一年、ちょっと緊張した表情で先頭を歩いていた6年生たちが気の抜けた顔で歩いている姿は何だか面白かった。
今の6年生が班長になった昨年4月。入学式の2日後からコロナの影響で約1ヶ月間の休校となり、集団登校が再開した5月に班長さんたちの実態が判明した。遅刻欠席当たり前で不登校寸前の子。後ろを気にせずハイペースで歩いていく子。まだ全員が集まってないのにフラフラ歩き始める子。そんな子達が揃いも揃って班長だったことがわかった。やる気だけはあるようだが、それに伴わない行動の数々。この班長軍団のポンコツぶりは伝説となるだろう。親達の報告と相談があり、地区担当の先生や担任の先生に何度も注意と指導をしてもらい徐々に改善していった6年生の班長としての自覚と行動。本当にこの一年間、事故も事件もなく無事に登校出来て良かった…と、この地区の母達はホッとしている。
娘の通学班の班長さんは遅刻欠席当たり前で不登校寸前の6年生。集合場所まで交通量が多い細い道を歩くので毎朝ついて行くけれど、班長さんの姿を見るのは1ヶ月に1度あったかなかったか。もう卒業式前日だが私が前回見たのは3学期の始業式の日。娘曰くもう1日来た日があったようだがほぼ不在だった。一度だけ11時頃に登校する姿を見たが、他の日は学校に行ってるのかも不明。遅刻欠席の時は親が連絡帳を通学班に預けに来ると言う決まりがあるが、それもなく班長さんの親は今日まで一度も見たことがない。いつの間にか班長さんは来ないことが前提になり、副班長の5年生が班長代理を勤めてくれた一年だった。突然地区担当と1年生の担任の先生に呼ばれ班長代理を頼まれた5年生の子にはたくさん負担をかけたと思うが、「頑張ります」と言って、毎朝1年生を気にして歩いてくれて本当にありがたかった。先週、班長の交代があり正式に班長さんになった5年生。4月からは2軒隣の子が新1年生になり仲間入りします。引き続きよろしく頼むよ!
5月頃はこの班大丈夫?と不安になったことが多々あり、同じ地区のほかの通学班のママ友に聞いてみたりもした。そのママ友のところの班でも色々と問題があったらしく、「不安なこととかあれば連絡帳に書いたらええんやで!うちの班長のことも書いたの!班長1人だけ歩くの速すぎて皆小走りなんやで⁉︎うちの子(娘と同じ1年生)歩くのも走るのも遅いから置いてかれる。注意してもらえたみたいでちょっとマシになったよ」と教えてもらい、私も何度も連絡帳で通学班の現状を担任に伝えた。そのことで担任から電話がかかってきたこともある。電話が来た時はもしかしてモンペと思われている?と思ったが、どうやらこの地区の班長さん達に対する苦情や不満、相談が多発していたらしく確認の電話だった。子どもたちの安全が1番大事!ここは譲れるはずもなく気の強い親ですまん…と思いつつ言いたいことを言った。何度も先生とやりとりをしていたある日、先生からついに班長さん家の事情を聞かされた。
朝起きられない、親も起こさない、学校に行くように促さない、頭が痛いとか体調がすぐれないと本人が言うことが多く元々休みがち、5年生の後半から欠席することの方が多くなった、休みがちになってから何度も学校からも声を掛けてるが親も改善しようとしてくれない。
…なぜこの子を班長にした⁉︎と驚いた。班の中で唯一の6年生だからと言うのが理由らしいが、全然来ない班長さんなんていらないよね⁉︎と不満をぶつけたこともあった。先生たちにも簡単に解決できない家庭の事情だけにそんな事言われても…と迷惑だったと思う。班長不在で登校する子供達が心配。そんなに長い間体調不良が続いているらしい班長さんも心配。 1年生の親たちはそんな状況がずっと続いていて心配で不安で堪らなかった。
先生の声掛けのおかげか2、3回来たものの、またすぐに来なくなった班長さん。ついに「班長さんは基本的に来ないって思っておいた方がいいってことですか?」と聞くと、「そういう事になりますね。学校側もこれ以上どうすればいいのか対応に困っていて…すみません。他の対応も考えつつ班長さんのお家には声かけを続けて行くので、来たらラッキーだと思ってください。5年生の子にも事情を話をして班長代理を頑張ってくれると言ってくれました。」とのこと。「わかりました。レアキャラだと思う事にします!」と答えると先生は笑って「レアキャラ!良い表現ですね!」…違う。先生そうじゃない。良い表現が見つかったからと喜ぶところではない。そんな事に喜んでないで対策を考えてもろてよろしいですか…⁉︎まだまだ若手の担任。お気楽にも程があるぞ!
こんなやり取りをしていた1学期後半の平日の昼間に班長さんを見かけたことがあった。母親と思われる女性と元気に笑いながら車に乗り込んで学校とは逆方向に去って行った。体調不良はどうした⁉︎その前に学校は⁉︎ランドセル持ってなかったよね⁉︎とビックリして疑問が浮かんだが、先生が困っているのはこう言う親だからか…これは期待するだけ無駄だと納得。完全にレアキャラと認識しようと思った瞬間だった。
二学期が始まり涼しくなってきて体調を崩して休む子が多くなった頃、副班長さん含めて何人か欠席した日があった。ただでさえ人数が少ない班。ある日ついに娘と4年生の子の2人だけになった。学校までついて行こうか?と聞いたら、「2人で大丈夫です!」と4年生の子が言ってくれたが、他の班となんとなく合流できるように時間調節して送り出した。次の日「昨日2人で大丈夫だったよ!」と4年生。あなたがしっかり者でとても助かります。4月からは副班長さんお願いしますね!
こんな感じで休む子がいると班のメンバーが極端に少なくなり、最悪1人で通学しなければならなくなる。現に複数が休んだ日は2人で登校した。こういう日が何日も続いた時があった。5年生が休むと4年生が班長代理の代理をする。4年生の子はしっかり者だから安心だけど、それでもまだ中学年。やっぱり心配。
他の班も同じようなもので頼りない6年生に変わり、5年生や4年生が暗躍し続けたと言う史上最低ではないかと噂されたほど頼りなかったポンコツ班長軍団。今思えばやる気が空回りしていただけのような気がする。徐々にいい方向に変わってくれて、3学期に入ってからやっと良い感じに肩の力が抜けたのか頼れるようになってきた6年生(うちの班の班長は除く)。
コロナの影響で明日の卒業式は6年生のみの登校。娘たちはお休み。
1年間不安だらけだったけど、少しずつ成長する姿を見てきたから、月曜日からあなた達がいないのはすごく寂しい。明日は快晴で暖かい卒業式日和になる予定。卒業式おめでとう‼︎あなた達の未来に幸あれ‼︎