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油絵1枚完成!〜情報量が多く見えるのは足りないから〜
皆さん体調は大丈夫ですか?日に日に世の中が変わって先行きが見えない感じになってきてますね。あまり突っ込んだことは書けませんが、とりあえず自分に今できることをしていこうと思って過ごしてます。それも思うようにできなくて自己嫌悪に陥る時はありますが、それはそれで体力を温存しているということで…笑
本題に移りますが、先日こちらの油絵が完成しました。
題名は「暗礁の苺」です。”暗礁に乗り上げる”とかで使うあの言葉ですね。この絵の不穏な雰囲気と今の心境がピッタリだったので、そこに合う言葉を考えた時にパッと浮かんだ”暗礁”という単語を入れました。ちなみにこの絵は生クリームの上に乗っている苺を上から見た構図です。モデル写真は作曲家のスキャット後藤さんから頂きました。スキャットさんはいつも描いてみたいと思わせる写真を撮るのが上手いですね…。シンプルな構図でありながら密集したものの塊みたいな感じがどうやら描きたい欲を掻き立てるようです。写真よりダークな色味にして今の気分に合わせました。自分的に色遣いに一番感情が移りやすいです。
ところでこの絵ですが、最初の段階ではこんな感じでした。
これはこれでそういう絵っぽいですよね。現代アート的な。こちらはとりあえず1時間弱くらいで下描きをしたものです。それぞれのパーツの輪郭だけを意識して描くとこんな感じになります。ここからは描いていった過程を順に載せていきます。
こんな感じです。どうでしょうか?もちろん後に行くほど加えている手数は圧倒的に多く複雑に色を入れているはずですが、最後が一番シンプルにまとまりがあるように見えると思います(違ったらすみません笑)。この完成図の状態でも少し大胆に描いて絵っぽさを出したので、もっと手を加えたら更にシンプルな印象になると思います。
絵を描く上で「情報量が多く見えるのは足りないからだ」という言葉をよく耳にしますが、本当にそう思います。有名なアーティストなんかが様々な技巧を凝らした作品ほどとても簡単にさらっと描いたかのような仕上がりになっています。一見簡単そうだなと思って模写してみると細かい部分の色の重なりが半端なさすぎて「あ、これ辛いやつだ…」ってやっと気づくやつですね笑 音楽なんかもそういうことは多いと思います。
そして「天才と馬鹿は紙一重」という言葉もありますが、これも実は同じ構造だと思うんです。ここからは完全に主観で色々書いていこうと思います笑
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