デモに行ったら会社でヘンな人扱いは、日本だけ。政治に関与させない”空気”の正体。谷崎光のインサイド・アジア No.58
管自民党新総裁が選出された。
この結果に不満な人も満足な人もいるだろう。が、今の日本に満足な人はどれぐらいだろうか。
自戒の意味を込めて言いたい。
日本を変えるたったひとつの方法は、政治に関心を持つ、である。
そんなこと、お前に言われんでもわかるわー、お前より持っとるわーという方々。でも以下には同意してくれるのではないだろうか。
1.デモに行ったら会社でヘンな人扱いは日本だけ
日本人は長らく、”一般人で政治に過度に関与するのは変な人”の空気の中で生きてきた。70年代は日本も政治の季節だったから、これはバブル以降の傾向である。
もし会社の同僚で、
「昨日、○○のデモに参加してきたー」
という人がいたら、その内容が、安倍(前)首相に反対!でも賛成! でも、公害反対、平和運動、原発、米軍基地、医療訴訟…なんであれ、ちょっと引くのではないだろうか。
だから日本のデモ参加者たちは、顔を隠す。自分の意見(多くは大変まっとうなもの)を主張することによる社会的損失を防ぐためである。日本のSNSの実名の少なさはよく言われるが、同じ原理である。本音は裏アカや鍵アカで覆面をかぶってしか言えない。
外国人に一番理解できないのは、この「主張をすると損をする」という部分だろう。海外だと「主張しないと損をする」からである。
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