見出し画像

MINISOに負けた無印良品、中国現地で見た虚実 谷崎光のインサイド・アジア No.65


(写真は北京前門の、無印ホテル・レストランで、撮影を楽しむ人々。筆者撮影)

無印良品の良品計画が、中国で生鮮食品スーパーに進出すると発表した。


うーむ。
これ、本気で勝てると思っている中国人はいないだろう。単店舗での宣伝としてはそれなりの効果があるとは思うけど。

今中国の生鮮は非常に激戦で、ネット通販が主流になりつつある。
大手スーパー、ECサイトのネット超市、食品に専門化したアプリ通販店…と形態もさまざまにある。
食品専門ネット通販は、酸いも甘いも流通も中国人客の掴み方も増やし方も知り尽くした中国人たちが産地で直接買い付け提供していて、品質も本当に良くなってきた。贅沢品など特化したものはまた別に買えばいいのである。
フランス大手スーパー、カルフールが、蘇寧に買収されたぐらいで、ガイコクジンに勝ち目はない

なのになぜわざわざ進出するか。
そもそも中国で無印は大成功、という宣伝が長く日本では行き渡っていた。が、現地でずーっと見ていると、その過程や動きは大変怪しいのである。

ここから先は

1,780字 / 3画像
日本がどこか窮屈な人の為のマガジン。マスコミの伝えない中国ディープ生情報と、誰も知らないリアル中国人をお伝えします。中国ビジネス経験者×作家×現地滞在20年。 月額400円 初月無料。月2本の予定ですが、結局数本書いてる。

谷崎光のインサイド・アジア

¥400 / 月 初月無料

日本がどこか窮屈な人の為のマガジン。マスコミの伝えない中国ディープ生情報と、誰も知らないリアル中国人をお伝えします。中国ビジネス経験者×作…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?