中国で庶民がコロナワクチンの接種を巧妙に避けている本当の理由。北京マンションの共産党系グループチャットの○○○会話 谷崎光のインサイドアジア No.89
(写真は中国のコロナワクチン接種推進ポスター。『国民全員無料です』)
コロナ蔓延する大阪に一時帰国中の谷崎光です。
中国にいれば、もうとっくにワクチンを打っているだろうな、と思う今日この頃である。
北京では、外国人の接種は3月26日から開始された。費用は100元(1700円)ぐらいである。現地企業などに勤務しており現地の保険があれば無料である。
しかしこれは外国人向け。
住んでいる北京のマンションのグループチャットでは、1月末にはもう接種の案内が回されていた(地域によって違う)。18歳から59歳までの健康な中国人向けである。
この接種初期に高齢者が後回し、というのがいかにも中国的である。
安全性はまだ100%の保証はない。しかし早いほうがいい。健康な壮年、若者からだ、というのもあるし、限られたリソースは現役の人に回せ、というのもある。
このグループチャットはもともと、地域を管理する「街道」の共産党関係者がたちあげたものである。
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