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見えない中国LGBT事情 北京ゲイクラブ潜入ルポ 

(写真は、北京のゲイクラブ、パーティ内部の様子。2017年冬、筆者撮影)

最近、日本でもいろんな方面で話題のLGBT。
女性側だけがやたら独立をなくされるトイレ問題には私も反対だがそれはLGBT問題の本質とは違う、日本の行政のむしろまったく逆のマッチョな女性支配意思を感じるからである。日本人は正面きっての戦いではなくこういうセコイところで変にがんばる癖がある。

まずは亡くなられたりゅうちぇる氏のご冥福を心より祈ります。
自分の性認識とボディが違うとつらいのはわかる気がする。自分がもし今、男性のボディだったらもちろん死ぬまで馴染めない。性はアイディンティティに占める割合が意外と大きく今の心で男として生きろ、と言われるのも絶対ムリ。さらにそれを一生隠して生きろ、というのもそのままの自分は生きていてはいけないのか、という気になるだろう。

りゅうちぇるは、男性の意外とすぐ折れる体にホルモン剤投与で女性の不安定なこころをいれてしまい、ショートしたのかもしれない。

中国というのはご存知のとおり、実は大変保守的な社会でもあって、長くLGBTへの風当たりは強かった。
”男(漢)”であることが異様なまでに重要な世界で、明朝、清時代では同性愛であるだけで殺された、という話があるし、1997年までは”わいせつ”として犯罪扱いでもあった。
強く抑圧されるその一方で伝統的に男妓の売り買いもあった。今も美しい少年は金持ちの慰みものになる。

しかし中国も2000年代から本格的な経済発展が始まり、この時期というのは中国の歴史でも希なほどいろんなことが”暫定的に”自由になっていった。
それでも、子供を持つことが日本よりはるかに重要な社会で当事者はなかなか親には自分がLGBTであることを言えない。

日本を拠点に作品を発表する中国人監督、房満満の作品。


我らが敬愛する習近平同志(同志というのは、中国の隠語で同性愛を指す)はここ数年、またLGBTへの抑圧を始めている。
が、その直前、2017年に北京で行ったかなり大規模なゲイクラブのパーティに潜入した模様をお伝えする。
事情通の日本人女性(ママ!)の友達が連れて行ってくれた。

地味にじわーっと人生観が変わった。

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