30年で庶民の給与が数十倍から数百倍上がっている中国。その実態は……。谷崎光のインサイド・アジア
(写真は2019年に北京の国家博物館で開催された「偉大な変革。改革開放40周年記念展」より。80年代の比較的豊かな家庭の様子の展示)
今、中国は改革開放以後、初と言っていい深刻な不況である。
給料が遅配される。
倒産が相次いでいる。
不動産が半額でも売れない。
輸出が止まった。
……だから中国は日本のホタテが買えない。福島うんぬんは中国の言い訳で……(←これはウソ。なるほど、と一瞬でも思った人はメディアに騙されるタイプやで)
中国様の不況にメシウマー(古い?)と思っている日本人の方々もいらっしゃるようだが、
甘い!
中国は①そんなことにはビクともせん磐石層と、②ご近所の市場の白菜が5毛値上がりしただけで、不動産ローンどころか花呗(アリババがやったネットショップでの買い物によく使われる少額ローン)の支払いすら滞る層に二分しているのである。
いや、二分じゃなくて二十分割ぐらいかな。めんどくさいので…、いやわかりやすいように二分にしておく。
①盤石層
②ちょっとでも何かあったら、すぐ地獄に落ちる層
今回は中国においてこの30年で、
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日本がどこか窮屈な人の為のマガジン。マスコミの伝えない中国ディープ生情報と、誰も知らないリアル中国人をお伝えします。中国ビジネス経験者×作家×現地滞在20年。
月額400円 初月無料。月2本の予定ですが、結局数本書いてる。
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