「あの子は貴族」を観ました
※かなり前のメモに残ってたやつです。
【出町座にて】
主人公の幼なじみのいつ子ちゃん、とても素敵な女性だった。考え方にとても同意。石橋静河さんが演じておられるのだけれど、今見ているドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」で堂々と浮気する役をされているので、おお…という気持ちで見始めた。でも根底に流れる真っ直ぐさは確かに似ていて、彼女の持っている芯みたいなものが滲み出ていると思った。
からっとして芯があり度胸のある女性。「女同士でいがみ合いたくないじゃないですか」本当にそうだな。女社会って怖くてどろどろしてるけど、冷静に状況を見つめる目を忘れてはいけない。本当に向き合うのは誰なのかを。嫉妬や愛憎の渦に飲み込まれてしまったら最後、アリ地獄のよう。
そんな状況から目を逸らさずに素直に向き合った華子ちゃん。純粋ゆえに言葉に嘘が無く、彼女から出た言葉は研ぎ澄まされている。階層が違っても、笑い合えるポイントは違っても、そばにいていい、一緒にアイスを食べていい。違う環境同士だからこそ話せることってあるよなとも思った。
すーっと通り過ぎていったけど、ちょっとちくっとする映画。東京には行ってみたくなったな。