2006年4月の日記 mixiより
社交辞令にお天気の話をすると、
つい,又は何となく 晴れを肯定してしまいがちですが
雨は好きなお天気なのです。
東京は今、雨が降り出して
部屋から見える5分咲きの桜の下を
白いマットなビニル傘が二つ通り過ぎて行きます。
歩きと 🚴 自転車
雨によって濡れた土のにおいや
雨粒がのきを叩く音に
ゆるゆると気持ちの箍(タガ)が外れてゆきます。
どうやら
霧のような雨よりも
粒の形状で落ちてくるしたたかな雨の方が好みです。
大学時代に環境音楽を学んだ時
水琴窟という装置を知りました。
お茶室のつくばいを利用した洒落た音響装置で
水滴が、浅い水たまりに落ちるような
鉄琴よりも自然で
ベランダの手すり
に雨粒が跳ねる音より人工的な
まさしくアンビエントを意識した仕掛けなのです。
私はまだ関東以外のそれを体感していないので
手軽なアンビエントを求めて旅をしてみるのも
良いなと思う、
雨の夕方なのであります。