品質管理について
業務品質管理は製品やサービスを提供するにあたり、一定の品質を備えていることを検査・検証やそれに携わる業務のことを言います。化学メーカーなどに入社すると品質管理からは逃げることはできないくらい絶対についてくるものです。
今回は、品質管理(化学メーカー)がどのような業務かを書いていきたいと思います。
品質管理業務とは
業務内容
品質管理業務は以下のものが主体となります(ほかにもいろんな雑務が突然メインの業務に昇格します)
・品質検証
できた製品が製品規格に当てはまっているか、また直近の製品のトレンドと比較して問題ないものかを検証する業務となります。化学メーカーの製品だと、様々な分析機器(クロマトグラフィーなど)を使用して製品を分析します。これは大体偉い人の業務なので、下の人はなかなか関われません。
・工程管理
製品を作る過程の特定の工程がきちんと進行しているかを検証する業務です。会社は労働力などを最適化し、最小限の力で最大限の利益を出すことを目指します。工程管理を行えば、製品品質の管理に加え、無駄なコストの削減や設備の維持などにつながります。24時間稼働している工場だといつでも工程分析を行えるようにしとく必要があるのでかなり大変です。
・文書作成
試験成績書(certificate of analysis)や顧客が必要な試験に関する資料を作成、標準作業手順書(SOP)を作成します。SOPを作成したら、分析する人に教育し、分析方法を人によって方法が違わないようにし、だれでも同じ作業をできるようにします。これが非常に難しいし、さまざまな問題が出てきます。
・機器管理
分析に必要な機器でエラーや不具合が出てないか、それをどうやって直すかなど機器に関する業務です。私が勤めている化学メーカーでは機器の専門家みたいな人がいない場合があるので、突発的なエラーが出て数日以内に復旧の必要がある場合はとても大変です
一日の業務スケジュール
朝に朝礼兼分析する方へ今日の分析を指示します。その後は各々自分の業務を行います。品質管理はチームで仕事をするものだと思っているかもしれませんが、個々の仕事があるので意外と1人または少人数で仕事をすることが多いです。
最後に
品質管理の仕事は大切な仕事ですが、業務内容を知る機会はなく研究職などの華もありません。決まった仕事をするだけというわけでもないので、なかなか大変な業務です。かと言って人が多くいるわけではなさそうなので人手不足は当分逃れられない気がします。