見出し画像

歌舞伎町の自由

歌舞伎町といえば客引き、客引きと言えば歌舞伎町と言わんばかりの飲み屋の客引き天国だ。禁止されているがお構い無しの状態である。ぼったくりにあったり大変なこともあると聞くし要注意だ。
そんな歌舞伎町を歩いても飲み屋系とおぼしき客引きには自分は声を掛けられたことがない。おそらく男1人で歩いているからだと想像される(女性1人はホストなど大変そうなのは承知しています)。自分が1人で歩いても見向きもしなかった客引きが、後続の複数人には声をバンバン掛けに行くのだ。自分は客引きからすると役に立たない用無しなのだ。
とあるライブを見るために歌舞伎町に行ったその日も、いつもの道を歩いていたが客引きからの声掛けは皆無だった。

1人で生きていると、いわゆるおひとりさまでは厳しい場面に出くわすことが往々にしてある。1人で入ることはOKだが普通1人であまり行かないよねーみたいな雰囲気をかもしだしている、かもしだしてるのではないな、こちらが勝手に感じてしまっている場所。
そういった場所に行くと周りは家族とか友達とか複数人で楽しんでいることが多いので、1人で行くには相当なタフさが必要になる。こうしたら周りに迷惑かなとか気を遣うことも沢山あり窮屈さも感じて消耗戦の様相になる。
だがどうだろう歌舞伎町は!
複数人のグループはしつこい飲み屋の客引きにあって窮屈そうにしている中、1人の自分は声もかけられず自由気ままに闊歩出来る!普段とは真逆ではないか!1人最高!とライブ終わりに鼻歌でも歌って帰ろうかなと思ったけど1人なのでやめた。友達と一緒にいれば出来たのかも知れないが、歌舞伎町を1人で鼻歌を歌いながら歩くには自分にタフさが足りなかった。
自由と不自由は隣り合わせなのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?