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チラシ配りについて考えてみた

街を歩いているとチラシを配られることがある。飲食店の紹介チラシ、秋葉原などではメイド喫茶の宣伝チラシ、渋谷ではアイドルさんがライブの告知チラシなど、何かしらを宣伝する為にチラシを配っている。

「メイド喫茶〜です!是非来てください!」
「〜です!◯月◯日ワンマンライブあります!」
「このチラシを持っていくとお得になりますよ!」

などチラシを渡す時には何かしら声を掛けてから渡そうとするのが一般的な流れだ。
自分はチラシ配りの方に声を掛けられたら、大変申し訳ないのだが会釈をして大体は受け取らないで通り過ぎる。カバンを持ってなかったり、見ないかもしれないと思ったりするので、チラシを欲している他の人に渡った方が有用な気がしているのも理由だったりする。

この間、道を歩いてたらチラシを手に持ったお兄さんが数メートル先に見えた。申し訳ないけど今回も会釈して通り過ぎようとしたその時、お兄さんが自分に声を掛けてきた。

「お家どうっすか?」

お家どうっすか?とな?



分かりづらいので声のトーンを説明すると
カラオケどうっすか?
居酒屋どうっすか?
キャバクラどうっすか?
という飲み屋街で聞こえてくる三大どうっすか?系譜のあれだ!

たまに家のチラシを渡している場面に出くわすことはある。
その時は「住宅紹介のチラシお渡ししております。お安くなっているので是非お受け取りください」などとやや堅苦しい言い方しか出会ったことがない。家という大きな一生ものの買い物だし、ちゃんとしていて欲しいという購入者側の心理もある。チラシを配る方もきっちり丁寧に対応するのが常識なんだと思っていた。

「お家どうっすか?」

今までの自分の中の常識がガラガラと音を立てて崩れ去り気付いたら、いつもは貰わないはずのチラシを手に持っていた。

なんだこれは!と思ってチラシを食い入るように眺めた。

〜区〜万円
駅近、日当たり良好、新築などなど隅々まで読み込んだ。なかなかいい物件だ!
もちろん買えるはずもないのだが良さそうじゃないか?とは思った。もし買える状況なら検討の余地はあったかもしれない。

チラシ配りをやったことがある人から、難しい、なかなか受け取ってくれないなどと聞くことが多い。
お笑いのつかみではないが、出だしのインパクト、人を惹きつけるパワーがあれば、チラシを受け取ってくれる率も上がるのではないかと今回のことで思った。

今後自分もつかみに注目してチラシ配りの方々と接していきたいし、つかみが気になれば今後受け取ろうと思う。
新しい出会いがそこにあるかもしれない。

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