「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ)
私が観てる範囲内では、今年の日本映画では現時点で5本の指に入る傑作。
どうも流行りなのか、日本のみならず外国映画でもシスターフッド題材が多く観られてる気がしますが、これも一風変わったシスターフッド映画。
遺骨を奪ってからシイちゃん(永野芽郁)が一気に過去を語り、マリコ(奈緒)が乗り移り、裸足で川に飛び降りるまでのシーンが圧巻。
全編映画的なショットに満ち溢れていて、つくづく思いましたがタナダユキも脚本担当の向井康介も過小評価されていると確信。
タナダユキ×向井康介×永野芽郁の才能が結実。加えて静かな存在感を放つ窪田正孝も良い。
撮影もいいなあ、担当してる高木風太って人はどんな映画をやってきたんだろう?と思ったら、あの異色の超ヘンテコ傑作「恋の渦」のカメラマンか!ずいぶん変わったなあ。
ラーメン、アメリカンドッグ、牛丼、駅弁当、ビールにギョーザと、永野芽郁が何かを食べてるシーンがどれも魅力的なので、映画観終わった後安酒飲んで牛丼食べました。牛丼、久しぶりに食べたなあ。牛丼をあんな描き方してる映画、観たことないです。
観るのが遅くなり紹介が遅れましたが、客の入りが良いのかまだまだ絶賛上映中なんで是非。