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「まともじゃないのは君も一緒」(前田弘二)

この映画で成田凌が演じる数学の先生大野には共感を覚えました。重症のコミュ障で変人。私もここまで酷くは無いが、かなり特殊なコミュニケーションを取ろうとするタイプで、変人である。私は重々自覚して生きています。きっと私の周りには、少なからず私を面倒くさい人間だと思っている人がいるだろうということも薄々わかっています。だから、そういう意味で笑えてしかたなかった。大野はダッサイ安売りのジャケットを好んで着ているが、私もサイズが合ってない亡くなった父が着ていた革ジャンを好んで着ている。悪いかよ!

ああ!私もコミュ障だよ!だから映画の感想もいつも無駄に長いんだよ!Twitterなんかに小さくまとめるかよ!普段も話長いし、しつこいよ!悪いかよ!別にそれで人が死んだり病気になったりするわけでもねえだろ!

しかし、そのコミュ障の変人としか見えない人間が、清原果耶演じる香住と泉里香演じる美奈子を惹きつけていくという展開になるとは予想外だったので、変に勇気を与えられたような気がした。

この映画はそうじゃないんですが、ごくたまに、映画が終わってエンドロールに入るタイミングでタイトルを出す映画がありますが、映画が終わった後にタイトルがぶつかってくる感じ。

清原果耶という女優は、それ以前から知ってはいたけど「デイアンドナイト」という映画でもの凄い印象を受け、昨年「宇宙でいちばんあかるい屋根」という映画で輝きまくっていた。大ヒット映画「花束みたいな恋をした」でも最高のタイミングで出てくる。現時点で本作「まともじゃないのは君も一緒」こそが一番ではないか。スクリーン映えし過ぎてて眩しい。映画館で観られて然るべき女優だと思います。


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