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「一度も撃ってません」(阪本順治)

前にも書きましたが、ありとあらゆる映画の封切り日がズレまくったため、チェック漏れが多いです。劇場予告もずっと見てなかったから。この阪本順治の新作も「あ。公開始まるのか」と最近まで知らなかったです。

何でも岸部一徳のインタビュー記事によると、故原田芳雄の家で、石橋蓮司、大楠道代、桃井かおり、岸部一徳というこの映画の主要キャストが集まり、「石橋蓮司さんを主役に映画をつくろう」と話が盛り上がったことから始まったらしい。知らない人に説明すると、原田芳雄の遺作「大鹿村騒動記」の監督が阪本順治。

というか、どんな大作映画よりも豪華キャストなんじゃないか?というくらい豪華な顔触れを贅沢に配役してます。

おもしろい!何となく新宿武蔵野館で観ましたが、すげえミニシアターが良い意味で似合ってる映画。まあ、コロナの影響で封切り新作の足並みが揃ってないからシネコンでもやってますが、雰囲気としてはミニシアターがよく似合います。脚本も演出も大振りこそしてないけど愛すべき小品といった感じ。尺が100分とコンパクトにまとまってるのも良い。

滅多に回ってこないであろう主役を演じる石橋蓮司は良いが、とりわけ特に良いのが桃井かおり。あの歌うシーンとか最高。あまりにも正しい桃井かおりの起用法。

「俳優を観る映画」の側面が強いと思うので、好みの俳優が出ているという人は観に行ってはいかがでしょうか。

そんなことはわからないけど、撮影現場楽しかっただろうなあ。

ちなみに観た後無性にバーに呑みに行きたくなります。あと、朝ご飯にあるものを食べたくなります。


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