「その手に触れるまで」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ)
映画館が営業を再開してから、「レ・ミゼラブル」「淪落の人」そして本作と、三作品続けてミニシアターで映画を観ました。その三作品の中で最もミニシアターらしい映画。こういう映画を観せるためにミニシアターは必要なのです。
難解なあらすじではないシンプルな作品なので、あらすじは書きません。
印象的なシーンがあります。主人公の少年アメッドは少女に「キスしたい」と言われて、笑う。これは嬉しくて笑ったのか、可笑しくて笑ったのか。
ラスト、アメッドはある行動に出るのですが、予想外のことが起こる。人間、「生きること」以上に大切なものなど無いのではないか。
観るものに考える余地と想像する余白を与える秀作。
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