Eさんの場合

おばあちゃんはいつも家でおってくれて優しくて、私の逃げ場やったんよ。
お母さんに怒られたらばあちゃんの所に行って慰めてもらい、
お小遣いが足りなかったら、おばあちゃんが内緒でお小遣いくれたり。
中学生になって汽車に乗って友達と徳島市に買い物行って服買ったら、
絶対に家に帰っておばあちゃんの前でファッションショーしよったんよ。
それを毎回おばあちゃんが、嬉しそうーに見てくれてたのは今でも覚えてる。
それを高校になってもやってたな(笑)

高校生になったらお弁当で、
お母さんが作ってくれるお弁当も好きやったけど、
たまにおばあちゃんが作ってくれる
甘い玉子焼きが入った綺麗な色のお弁当やと凄い嬉しかった。
私のしゃべりもばあちゃんがずっと聞いてくれたなぁ。

私はそんな環境で育ったからこそ、今自分の子供らが可哀想というか...
おばあちゃんおじいちゃんが遠いから、甘えたい時に甘えれないというか...
なんと言えばいいのかわからんけど、
おじいちゃんおばあちゃんらがもっと近くにいれば、
寂しい時とか親には言えない事とかじいちゃんばあちゃんに相談出来たり、
親と喧嘩した時の逃げ場ができるのになぁ...って思ってしまう。

ただ都会の友達は昔からおばあちゃんおじいちゃんとは暮らしてなかったから、ばあちゃんじいちゃんが居てくれるのがいいなぁ~とは思った事がなかったみたい。

今はばあちゃんは体が不自由やけど、昔私にしてくれた事を子供らにしてくれてる。

おじいちゃんは怖かったし、すぐ怒られてたんやけど、
だからこそ、一回じぃちゃんが軽トラで森本の店に連れて行ってくれて、
そこで小公女の絵本を買ってくれたのはめっちゃ覚えてる。

多分私めっちゃしゃべりで煩かったから、じぃちゃんは鬱陶しがってたんやろな~(笑)
そのじぃちゃんが本こうてくれたから、子供ながらに嬉しかったのか今でも覚えてるわ。

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