「売る」のに抵抗がある方へ
セールスコピーライターの谷本 理恵子です。
私は、その昔、通販運営の仕事をしていました。
サラリーマンですから、当然、好きな商品ばかりを扱えるわけではありません。中には、さっぱり良さがわからない商品もあります。それでも、売らなくてはいけないわけです。あなたなら、どうしますか?
お客様からの電話が、人生を変えた
モノとして悪くないのは、認める。
でも、正直、自分は欲しくない。
こんなの、いったい誰が買うんだろう…
そんな風に思いながら、半ば嫌々売っていた商品がありました。
小さな通販だったので、顧客対応もすべて自分でやっていたある日、お客様からかかってきた1本の電話が、大きな転機となったのです。
「あの石鹸、良かった!
本当に、ものすごくいいのよ。
他のじゃ、絶対にダメなの。
これからもずっと買い続けたいから、頑張って運営して潰さないでね」
もう随分前の出来事なので、一言一句覚えているわけではないのですが、そんな激励のお電話でした。
電話を置いた瞬間、私の中に、ものすごい衝撃が走りました。
「ど真ん中」の人がいる
自分では好きではなかった商品、それどころか「こんなもの誰が買うんだ」とすら思っていた商品を、そんな風に言ってくださる方がいたことも驚きでしたが…
何よりも
「他のじゃ、絶対にダメなの」
というフレーズに、しびれました。
あぁ、この石鹸は、心から愛してもらえる人に出会えて、なんて幸せなんだろう。他の人にどんな風に思われようとも、あれだけ熱烈なラブコールがいただけるなら、すべて問題にならないじゃないか。
この石鹸にとって、あの人は、ど真ん中のお客様だし、
あのお客様にとっては、この石鹸が、ど真ん中だったんだ、と。
そして、
私の仕事は、そんな幸せな相思相愛の関係を作ることであり、自分が使いたいかとか、あまり好きじゃないとか、もうどうでもよくて。
この商品にとって「ど真ん中のお客様」を探して、その人にだけ届くメッセージを作ればいい、「架け橋」を架ければいいだけだったんだと、心底、納得したんです。
「売りつけている」わけじゃない
それ以降は「どこかに心から喜んでくれるお客様が必ずいるはずだ」と、とにかく「ど真ん中のお客様」を探すことだけに注力するようになりました。
面白いことに、「絶対にいるはず」と思って探せば、どんな商品やサービスでも「大絶賛してくれるに決まっている」と思える人が必ず見つかるものです。
もし「確実に喜んでくれる」とわかっている人に、案内したり提案したりするのであれば、嬉しくないですか?
「売りつけている」罪悪感とか引け目なんて、感じようがないですよね?
なので、それからの私は「売る」のが、どんどん好きになっていきました。
そして、「売る」ほどに喜ばれるという経験を積み重ねて、さらにワクワクするようになっていったんです。
お買い物は、いつも楽しい
考えてみれば、自分がお買い物する時には、テンション上がってすごく楽しいんですよね。普通は「手に入れた」という達成感しかないものです。
なのに…
「売る」=「奪う」というイメージがある方が多いのは、どういうことでしょう。
事実は、ぜんぜん違うんですよ。
お客様にとっては、お買い物は楽しいイベントです。
だから、本来は、売り手にとっても楽しいことのはずなんです。
自分に自信がなくても、お客様を信じればOK
そうは言っても、昔の私のように…
自分の商品やサービスの価値を信じることができず、ちょっぴり不安になってしまう時もあるでしょう。
でも、
きっと既存のお客様の中には、すでに大絶賛してくださっている「ど真ん中の人」が、必ずいらっしゃるはずです。
だから、その人に聞いてください。
いったい、どうして「他のではダメなのか」を。
全人類に売らなくていいんです。
その「ど真ん中の人」だけ喜んでくれれば。
その人のために売ればいいだけなんですから。
以上、たまにセミナーの冒頭や、質問の回答でさせていただく、私の個人的なストーリーなのですが…
どなたかのお役に立てれば、嬉しいなと思って書いてみました。
なお、うちのオンラインサロンは、終始この考え方に則ってやっています。
「すべての答えはお客様が知っている」と私自身が確信しているので、どうやって聞けばいいのか、聞いた内容をどのように活かしていくのか、さらにどのように展開させていくのかなど、個別に私自身がアドバイスさせていただきつつも、のんびりできるサロンです。
もし興味がありましたら、ぜひのぞきに来てくださいね。1ヶ月のみの偵察入会も、歓迎しています。
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